ずいぶん前に公開になったこの作品。
気になりつつも観ないまま今日まできた。
そしてやっと観た。
観てみたい。。。と温め続けていた想いは、あまり報われなかった(-_-;)
最悪だ。とまでは言わないけれど、あえて観る必要もない気がする。
ということで、皆さんにはオススメしない一本である。
写真後方に写っている暗い女は、父と2人暮らしで他に人とはほとんど交わらないという寂しい生活を送っている。もちろん恋人もいない。
そこへ前方に写っているミランダ・オットー演じる不思議な女を家政婦として雇うことにする。
寂しい女は、彼女へ愛情を持つようになり、次第に執着していく。
2人で2人の世界を築き、幸せな生活をしているある日、2人は車に乗っていて男をひいてしまう。そしてその死体を井戸へ葬るのだが、ミランダ・オットー演じる女は、男が生きていて、自分と愛し合っていると言い始める。。。
そんなストーリーなのだが、男をひいてしまうあたりから少々ストーリーは盛り上がりを見せる。
しかし、そこへ至るまで、なんとも退屈で、2人の異様な愛情劇が繰り広げられる。
男に縁もなく、寂しい人生を送った女が、女に走って、なんともやるせない愛に溺れていく、切なく惨めな感じは、かなりリアルに描かれているが、それもリアルではあるが、見ていて居心地が悪い。
そして、ミランダ・オットー演じる女の雰囲気も居心地が悪い。
まぁ、そんな居心地の悪さが、この映画の持つ“味”というものなのであろうが、私はイマイチ受け付けなかった。
そして、せっかく井戸の中の死体を通して、話を盛り上げたかのように見えたが、そこもイマイチ盛り上がりにかけ、ラストは、現実の厳しさを冷静に描いて終わるという、映画のタイトルと設定を活かしきれていない結果となった作品のように思えた。