切磋琢磨
子貢曰わく、貧しくして諂うこと無く、富みて驕ること無きは何如、と。子曰わく、可なり。未まだ貧しくして道を楽しみ、富みて礼を好む者には若かざるなり、と。子貢曰わく、詩に云う、切するが如く、磋するが如く、琢するが如く、磨するが如しと云うは、其れ斯れを之れ謂うか、と。子曰わく、賜や始めて興に詩を言うべきのみ。諸れに往を告げて来を知る者なり、と。

人の本生は獣、理性とは、
厳しい自然社会と人間が共に存在するために
蓄えたてきた古人からの知恵です。

したがって、自然と身に付くものではありません。

今日本の道徳教育は本来の道徳の意味を忘れ、
堕落に満ちた社会に支配されています。

道徳を解せず、道徳を嫌い、
厳しく己を諌めない
そんな大人達が増えています。

理性を失った人間は、獣と返るのです。
知恵もなく、創造性もなく、
ただ与えられた者を食い散らかす
そんな文化が横行しています。

限りある資源を膨大した人口が
食いつぶそうとしているのです。

理性あればこれを如何に解決するのか
そのすべもまた見えてくるものです。

切磋琢磨
最初は粗くそして徐々に問題を
細かく見据える事により
社会は円くなるのです。

理性無き社会は、
刺々しい心のすり合いにより
互いを無駄に傷つけるばかりでなく

思いやりの心も失わせてしまうのです。

強い勇気と信念を持って
理性を学び、それを磨き
手本となるよう心がける

それが最良の幸福に繋がると考えます。

本日の一句

心居て 切磋琢磨 術を知る

作:淳風