想像力は資源 | 歌と旅、そして軽井沢@アユーラ

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軽井沢と東京を行ったり来たりしながらの暮らしを綴っています。
イシス編集学校の師範代ライフもちょっぴりアケています。

地球上に残されている最後の資源は想像力


なのだそうです。

今、アプリで冷蔵庫にある食材を打ち込めば
夕食のメニューを提案してくれるものがあったり
持っている洋服の組み合わせを考えてくれたりするものがあるそうですが

確かに育児に忙しいお母さんや、
10年前に買ったけど一度しか袖を通していなジャケットの使いみちに困っている場合は便利ですけど

便利だからと便利に依存しすぎると 本当に頭を使わなくても生活できちゃって
想像力も衰えるし 文化というものをここまで発展させてきた人間の一番の武器を
自ら放棄しちゃうことになりかねませんね。

先日 テレビでフランスの女性シェフがゲストで
番組内で実際に作り方を指導していました。

作っていたプレートもとても美味しそうだったのですが
私は その人と通訳のやりとりを聞いていて
そのフランス女性のボキャブラリーの豊富さにビックリしました。

もちろん通訳をされていた方も多彩なボキャブラリーをお持ちなのだと思いますが

何かを表現するときの形容詞的なというか修辞的な言い回しが、ものすごく豊かでした。

フランス人はもともと蘊蓄を傾けるのが大好きだということを聞いたことがありますが
自分の知っている言葉をすべて使って 言いたいことを伝えようとするからこそ豊かな表現が身に着くのだなと思います。

そう とても雄弁でした。

テレビに出てくる諸外国のゲストは 基本的に雄弁ですよね。

大勢の人の前ではっきりと印象的に自分の意見を口頭で発表することができるということ

これはやはり常日頃からいろいろな言葉を知って使いこなせていないとできないことですが
想像力をものすごく働かせているし、言葉同志の繋がりに敏感であることを求められます。

全く関係のないような二つの言葉の奥底に 実は共通なアーキタイプがあったりして
そういうことは普段から意識していないとなかなか出てきません。

私も歌と歌の合間にトークを入れますが
自分の中が枯渇していると本当に言葉が出てこないし
ほとんど喋らず次の曲にさっさと進んでしまうことになり 自分で自分にがっかりします。

雄弁であるときは 歌よりも話しているほうが楽しかったりします。
歌手の人は歌は聴いてもらっているという意識はありますが
間のMCに関してはどこかで「人は耳を傾けてくれてなんかいない」と思い込みがちです。
結構聞いていてくれてなおかつそのことを考えてくれるのですよね。

普段は考えないようなことを その時私が話したことから考えることができた
ありがとう と言われてびっくりしたことがあります。

想像力を鍛えなおし、もっと雄弁になりたいというのが
今年の私の願いかな。

想像力が「強み」の方は もっともっと磨きましょう