みなさん、こんにちは。
さて今日は、首相の座を狙う小沢さんと中国共産党の関係について、ちょっとお話を。

でもその前に、小沢さんがつながる中国共産党の権力闘争図をご紹介しなければいけません。
二回に分けてお伝えしてまいりますね。見る

中国共産党は現在、太子党(幹部子弟。以下赤字で示します)と青年団派(共産党青年団出身。青字で示します)の二つに分かれていることは前にもお伝えしたとおり。

すごく簡単にお話しますと、鄧小平はその先輩の毛沢東とは違って、共産党内では改革解放を進めた中国庶民に人気の高い存在でした。

外国人犯罪の増加から分かること

しかし天安門事件での趙紫陽を用いた対話路線などの中途半端な態度が災いして、後継は他の長老幹部が押す江沢民に。

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そこで鄧小平江沢民を抑えるために育てていたのが胡錦涛なのです。

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温家宝は天安門事件で学生側に同情を示して失脚した趙紫陽の片腕。


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鄧小平温家宝胡錦涛を政治局常務委員に推挙して他界し、江沢民は引退、胡錦涛の天下となったわけです。

現在の中国はずいぶんと攻撃的に見えますが、あれでも胡錦涛は穏健派です。
軍拡を抑えて「公民の尊厳」をスローガンにしているのですが、これがまた長老幹部には甘く見えるのです。
彼らの任期は2012年10月で切れます。


これに対立しているのが、江沢民の片腕、曽慶紅


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彼は実質的には胡錦涛に次ぐナンバー2の影響力を持っているといわれています。

そして、若さと押しの強さで有望なのが、現在も江沢民がバックについている太子党習近平


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胡錦涛の任期が切れたあとは、次の国家主席最有力者となります。

今も黒幕として糸を引く江沢民もそうですが、彼ら太子党日本に対して高圧的であるのが共通しています。

太子党は党中央では少数派なのですが、軍部の86%を占めているため、党内では脅威的な存在です。


胡錦涛の任期が切れる2012年の全人代は、この二つの勢力が雌雄を決します。
胡錦涛をはじめとする青年団派は、この全人代で江沢民を起訴する準備があると言われていますし、石油利権でアメリカのバックアップを受けているといわれる江沢民は、青年団派に対抗するため、習近平をなんとしても国家主席に押す構えです。

不満高まる現政権の胡錦涛への攻撃材料なら、中国国内にはまさに石を投げれば当たるほどに転がっています。
日本ではまったく報道されていませんが、胡錦涛腹心の一人が、オーストラリア史上4番目の大量麻薬密輸売買で逮捕されているのです。 びっくり

こうした反撃を封じ込めるために、胡錦涛習近平57歳に対抗できる若さとバイタリティを持つ、李克強55歳を育てています。


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ところがこの李克強はクリーンなイメージが強くて、金権しがらみどっぷりの保守長老派解放軍にはきわめて評判がよくないとのこと。

で、ここで小沢さんが出てくるのですよ。
この対立構造、詳しくはメルマガhttp://foomii.com/00009)にてご説明させていただいております。

こうしてみてみると、小沢さんは本当にうまいことやっておりますが、逮捕されなくていいんでしょうか。