ちょっと長くなりますが、大切な話ですので、ご覧ください。

さて、テレビと新聞からの情報で満足していると気が付きませんが、世の中には報道されない大変な事実もたくさんあるのです。

特に日本では、中国に関する真実は報道してはいけない「日中記者交換協定」が存在するのはご存知のとおりで、これを破ると、その会社の中国報道支局は閉鎖され、記者が国外退去処分になってしまいます。


そうなると、もう中国国内のニュースは取材不可能。
だから報道各社のニュースは一部を除き、中華風で横並び。


まあ中国国内の問題についてなら、数々のびっくりニュースをあきれる程度で見ていられるのですが、実は日本国内の中国人犯罪も、最近なんか報道が少なくなってきたと思いませんか?



実はこれ、4年ほど前から潜在的に深刻化しているんですよ。
ミクシーではすでに公開しましたが、より多くの人にお知り置き頂きたく、こちらにも出しておきます。


国籍法改悪より深刻です。


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拙著「通訳捜査官」「いつまでに中国人にだまされる日本人」にも書いていたのですが、5年ほど前までは日本に来る中国人の半数は密入国者で、残り半分は合法滞在の後ほとんど帰らずに不法滞在者でした。



そして三年前から不法入国者が激減し二年前は来日外国人が過去最高の伸びを見せ、昨年はやっと入国者がわずかに減少しました。
密航者の皆さんも、かつての勢いはなくなったように見えます。


ところが実際には違うのですよ。

密航者の来日方法が大きく転換しているんです。
今一番問題になっている不法入国の方法は、「なりすまし」です。


これは、中国国内のブローカーが、来日条件を満たしていながら来日することのない中国人から戸籍を買うという方法で、その人の身分証明書類を手に入れ、本来日本に来る条件を満たしていない来日希望者にその書類で出国の手続きを取らせる方法です。



具体的に言うと、自分の写真を貼った全く別人の真性旅券を準備することが出来るのです。




なぜそんなことが出来るかというと、その身分を証明する公証役場や、旅券を発行する公安局が、みんなグルだから。



(これは組織ぐるみや国家レベルで推進しているという物ではなく、漢民族が持つ賄賂体質から自然に発生したシステムで、金脈人脈のある、部門の要職役人の個人的指示や業務によりこのシステムが稼動し、中間業者の存在が成り立っているようです)




そして本来日本に来ることの出来ない密航予備軍が、真性旅券を持って堂々と来日しているのです。



だから、中国からの旅行者が爆発的に増えて、密航がほとんどなくなってしまったのですよ。



彼らは身分を偽っているとはいえ、自分の顔写真入りの真性の旅券を持って入国しているので、合法滞在者です。

だから、街で警察官の職務質問に遭っても、絶対に見破られません。



ごくまれに、北京語が堪能な通訳捜査官に、旅券の出身地と言葉のなまりが一致していなかったりして見破られることがありますが、そういうのは余罪の関係で通訳捜査官が逮捕現場に臨場しているときか取調べの途中くらいであり、街のおまわりさんが職務質問して見破ることは絶対に出来ないのです。



もし奇跡的にも見破ることが出来たとしても、日本では本人のいいかげんな供述より身分証明となる旅券の方が信憑性が高いので、本人が認めない限り「なりすまし」であることは訴追できません。



また本人が完全に認めたとしても、それを証明する資料が旅券以外に存在しないと立件できませんから、これもまた難しい。




つまり、この「なりすまし」を犯罪として裁く為には、嘘八百(というか嘘3000)の中国人被疑者の自供を取って、さらにその実家の父母を、ごく少数しかいない北京語の堪能な刑事が国際電話で落として事実を認めさせ、戸籍謄本など本当の資料を送ってもらうしかないんです。





中国人なんて、取調室で証拠が挙がっていても9割は否認するんですよ。
あらかじめ打ち合わせできている実家の協力者でもある父母を、税金を使って国際電話で落とすなんて、もう神業です。



しかも送ってもらった資料が本物である確証もない。
はっきり言って、ここまでいい加減な国だと、理詰めで解決しなければいけない警察としては、もうどうしようもないのです。



いま、この「なりすまし」が、日本各地に爆発的に増えています。

もう、密航なんて必要ないんです。



来日中国人の半数近くを占めていた密航者は、今この方法にシフトして、さらに改悪国籍法などにより日本国籍を取得、その後は親戚を本国から日本に呼び込んで、日本各地にそのコミュニティを築くことが目に見えています。いや、もうそうなっています。



これをマネされると手の打ちようがないだけに大変だと思ったので、去年の拙著には同様の手口の「残留孤児なりすまし」について詳しく書いたものの、一般的「なりすまし」については押さえ気味にしておりましたが、もう明らかにすべき時期ではないか、と思い、本日ここに公表しました。



この現状を知る警察、特に第一線の勤務員には、職務上言論の自由はありません。



ましてやこの問題の重大さを知るのは、北京語のできる警察官という限られた状況です。 だから私が書きました。



皆さんも、うすうす感じているはず。
マスコミだって、気づいているはずなのですよ。



なぜ密航事件の報道が減って、白書では不法滞在者も減ったのに、労働ビザのないはずの中国人が、これほど特に都市部に多いのか。



残留孤児家族を名乗る中国人が、なぜこんなに多いのか。

日本は、日本人の国です。大切にしましょうね。




この記事は2008年5月に書いたものを転載しました