東雲能 情感豊かに | ・・・ 瀬戸の夕凪 ・・・

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東雲能 情感豊かに

 「東雲さんのお能」として親しまれる「東雲能」(実行委員会主催)の上演会が4日、松山市丸之内の東雲神社で開かれた。
旧松山藩に仕えた能役者の子孫らが、約300人の鑑賞客を、幽玄の趣にいざなった。

 昨年に続き2回目の上演会の演目は「巴」で、女性武者・巴御前の亡霊が、源義仲(木曾義仲)と最期をともにできなかった無念を訴える物語。
二十四節気「清明」を前にした陽気の中、金剛流シテ方、宇高通成さん(63)が、巴御前の合戦での奮戦や義仲を失った悲しみを、情感豊かな舞で表現した。

 伊予市下吾川の自営業田中里美さん(34)は「有名な松山の能を間近で見られて楽しめました」と満足そうだった。

 旧藩主・久松家の所蔵した能面や能装束が、明治維新時に藩祖をまつった同神社に奉納されたのが東雲能の始まり。
1874年の初演で、空襲による舞台焼失や資金難の曲折を経て昨年、15年ぶりに復活した。
<資料:引用>