BPが原油流出の大本にやっとフタをしたと報じられた 日、私は別のニュースを目の当たりにしてショックを隠せませんでした。


原油流出してから早5ヶ月、みなさんは“その結果”どうなったか?といった報道を日本で目にされたことはありますでしょうか?




5ヶ月間、メキシコ湾一帯に原油を流出させた結果のひとつがこちらです。



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9月16日のルイジアナ州、ミシシッピ川沿岸の模様。


大量の魚が死んで、川の面に浮かんでいるのです。








別の日に俯瞰してみた写真がこちら。




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ホントに大量の魚です。。












さらに、俯瞰して観ると・・



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どこまでも続くミシシッピ川の水面を数十万匹の魚の死骸が埋め尽くしている様は、圧巻の一言に尽きます。




今は魚ですが、やがてこれが人間の姿に代わるのでしょうか。





いま、テキサスからフロリダまでメキシコ湾の周辺地域のすべてに広がり、人々を脅威に陥れている流行り病があります。



その名も「青いインフルエンザ ブルーフルー(Blue Flu)」


毒性起因耐性消失症とも呼ばれ、リンパ腺、特に首のリンパ腺の腫れ、熱、嘔吐、頭痛、唇の青い変色、そして、手と足の指先の麻痺のほかに、もっとも警戒を要する症状として全身が青紫に変色する深刻なチアノーゼを引き起こします。


影響範囲
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原因と目されているのは、BPが原油流出対策として大量に投与した化学物質「Corexit9500」


化学物質が原油を包み込んで沈めることで“ぱっと見、海上からは原油が消えたようにみえる”のが目的だったようですが、このCorexit9500がメキシコ湾の暖水と混ざることによって相転移し(液体→気体へ変化し)、気流に乗って周辺地域に毒の雨を降らせた結果ではないかと推測されています。


この化学物質と同時に投与されている「2-Butoxyethanol」は、少量でも致死に至る毒性物質で、5ヶ月間流出し続けた原油に対処する為に、Corexit9500と合わせて数百万ガロンが海中に投与されたと報道されています。



ロシアの天然資源省が発表したレポートでは、気化したこれらの化学物質が雲に吸収され、そこから地上に「毒性を持つ雨」が放たれ、あらゆる生き物たちの生態系を滅ぼす「想像もつかないような環境の破滅的災害」を引き起こすかもしれない、と警告しています。


北上するメキシコ湾流の途上で気化した化学物質が雲に混ざり、貿易風に乗って雨を降らせるのはEU。


今年の秋から冬にかけてEUで少し変わったインフルエンザが流行ったら、その頃には欧米大陸のすべての食物と土壌、動物も既に影響を受けた後だと考えた方が良いかもしれません。






部分の問題に対して、自社の利益だけを考えて部分的な対処をする―


扱えるテクノロジーが進歩し過ぎた分、扱う人間の精神も進化せねば、皆で今にも絶滅できる段階にまで差し迫ってきたのが、今の我々人類の現在地なのだと思い知らされます。