年末に向けてカウントダウン。 | 日本総合ビジネスのブログ

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こんにちは。㈱日本総合ビジネスのパートタイマー小林です。
今年も残すところ1ヶ月半。
町のあちらこちらで、イルミネーションがキラッキラッですよ。
綺麗なんですけどね。
でも、そのきらめきが「今年のあなたは一体何をしたの~?」と問いかけてくるようで、切ない。
 
しかし、忘年会やら何やらで、タクシーを利用するお客さんが増えてくるのもこの時期。
タクシードライバーの皆様には、一人でも多くのお客様をお乗せしつつ、くれぐれも事故や違反のない運転を心がけてほしいものです。
 
今回は、そんなタクシードライバーと事故に関してのお話をご紹介します。
 
去る9月6日、早稲田大学人間科学学術院人間情報科学科の石田敏郎教授の研究室が、全国ハイヤー・タクシー連合会の交通安全委員会で発表を行ったそうです。
「タクシードライバーの運転行動と事故傾向」について講演されたもので、その内容が同会会報誌10月号に掲載されていました。
 
タクシードライバーの事故防止について約10年にわたり研究を続けている石田教授によりますと、事故発生状況には、一握りの事故を繰り返すドライバーが、全体の事故件数を押し上げているという事実があり、タクシーではその傾向が顕著だそうです。
ドライバーの事故率にはかなりの個人差があり、何年も無事故の安全運転が出来るドライバーと、しょっちゅう車をぶつけてくるドライバーとに分けられるそうです。
 
都内某社のデータを使って、年間事故件数が3件以上のドライバーと2件以下のドライバーで分けてみると、人数ではわずか8%の高事故率ドライバーが件数では37%もの事故を起こしていることになったそうです。
なので、事故率が高い人の事故を減らすことが出来れば、効率的に事故を減らすことが出来るのではないかと、助手の島崎氏が講演内で述べていました。
島崎氏は、さらにこの事故率の高いドライバーにも色々なタイプがあり、よって事故の原因も様々だと指摘しています。
例えば、車両感覚がなくて、狭い道などですぐにこすってしまう人。
危ない状況であることが分からずに、狭い路地などで飛ばしてしまう人。
危ないことは分かっているけれど、安全運転をしよう、という態度がなく、危険な運転をしてしまう人。
無謀な運転計画を立てて、疲れから事故を起こしてしまう人。
朝奥さんと喧嘩をして、考え事をしていて事故を起こす人。
体調の悪さから事故を起こす人。   などです。
 
これらの例は、フィンランドの交通心理学者ケスキネンという人が提唱した「運転行動の階層モデル」に当てはまります。
ケスキネンによると、運転はまず、最も下に操作の技術や車両感覚という階層、次に状況の認知と判断という階層、その上に運行計画や利用目的の階層、最も上に態度や性格、生き方という階層があるとされています。
島崎氏は、ケスキネンの階層モデルの説明の後に、「このすべての階層に対してアプローチし、どこに問題があるのかを突き止める必要があります。その上で、問題のある部分を重点的に、個別に改善するような対策を打つ必要があるでしょう。」と出席者に話しています。
 
こんなモデルがあるなんて全く知らなかったのですが、確かに事故原因の大半が、ここに集約されそうです。
というか、普段の仕事や生活にもこのモデルって当てはまりそう。
何か仕事でミスをしてしまった時など、どの階層が引き起こしたミスなのか原因を解明してみると良いかも。
 
なにはともあれ年末に向けて、一人でも多くの利用者が「あぁ、今日このタクシーに乗れて良かったなぁ。」と思える瞬間がたくさんあればいいですね。(←無理やりまとめてしまった感がありますなぁ。すみません。)
私も今年を良い形で締めくくり、来年につなげていけるよう頑張ります!