(つづく…後半は面接対策などについてです。)

 

 


 

-面接はどうだったでしょうか?

 

面接官の前で話すのがこんなに難しいとは思っていませんでした。面接は試験の中でやはり一番辛く、大変でした。仲の良い3人で面接特訓講座を受けたのですが、自分の話しているところをビデオに撮られて見せられ、いかに話せないかを痛感しました。3人ともできないことを思い知らされて、危機感を共有し、必死になって準備しました。

 


 

-具体的にはどうしたのですか。

 

3人で毎日ラウンジに集まり、自己分析などの内容をチェックしあいました。このときこそ友達なしでは絶対できなかったと思います。そのうえで模擬面接を何回も受けました。都庁だけで6回はやりました。その結果、3人とも都庁に合格しました。

 


 

-喜治塾はTさんの大学からは遠いのですが、なぜわざわざ選んだのですか。

 

まず大学で大教室の講義があんまり頭に入らなかったので、高校の授業のような少人数制にひかれました。少人数制を売りにしている予備校は2つ3つあたったのですが、喜治塾は受かるためのテクニックだけを教えているのではなく、「受かった後にどんな公務員になるのか」まで考えている唯一の塾だと感じました。ガイダンスで塾長が「志を持った塾生を合格させて、日本を変える、良くするのが最終目標」と言うのを聞いて、大学からは一番遠かったのですが、ここで勉強しようと決めました。

 


 

-喜治塾の講義はどうでしたか?

 

五十嵐先生がいろんな科目を担当しているので、最初は「大丈夫だろうか」と不安になりました。ひとつの分野を専門にしている学者の方が知識は深いだろうと思ったからです。しかし、公務員試験に受かるために必要なのは、ひとつの科目だけではなくいろんな科目を横断的に見渡せる視野の広さだと思います。そのほうがダイナミックで分かりやすいし、効率も良く、科目間のつながりが見えて頭に入りやすかったです。とくに世界史の知識がいろんな科目を結びつけてくれるのには目から鱗が落ちる思いでした。

また、塾長の行政法の授業は、公務員だったころのエピソードがふんだんに盛り込まれていて、公務員の世界が身近に感じられ、モチベーションを高めるのにとても有意義でした。私は公務員になりたいというそれほど明確な動機がなかったのですが、塾長の話を聞くにつけ、やはり自分に合っていて面白いのは公務員だろうと確信するようになりました。

 


 

-最後に、これから勉強を始める後輩へのアドバイスをお願いします。

 

自分が「できる」とは思わない方がよいです。私の周りには努力もしていないのに「本番になればできる」と自信だけある人がけっこういますが、不思議でなりません。私は心配性で、いつも不安で、「自分はやらなきゃ絶対できない」と思っていました。適度な不安をモチベーションにして、最大限努力する心構えが大切だと思います。

もちろん、自分がつぶれてしまいそうな不安については、友達や先生に相談して解消する必要があります。その意味でも、受験生仲間は絶対につくった方が良いです。自分ももし1人で講義を受けて帰るだけだったら、おそらく続かなかっただろうと思います。講義が終わってから帰るまでに、友人と10分ぐらい雑談するだけで全然違います。不安を相談できる友人や先生が近くにいる環境があったからこそ何とかやれたのだと思います。

人と話す時間を惜しんで勉強だけするというのでは、精神的に持たないと思います。せっかく喜治塾に通うのであれば、お互い支え合って頑張って欲しいです。

 

 

 

最後の赤い太字のアドバイスは、何よりのメッセージだと思います。

私も新米社会人のころ、先輩から言われました。

「仕事も勉強も心配性の奴ほどよくできるんだ!」

 

それに反して私自身は鷹揚な性格なので今でも反省することしきりです。

自戒の意を込めて紹介させていただきました。