後半戦に向けて

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地方上級が終わり、公務員試験も折り返し地点です。

そろそろ息切れして民間就活に切り替えようかな、という人が出てくる時期です。
あるいは、なんとなく惰性で過ごしている人もいるでしょう。

そんな人たちを尻目に、もう一度力を振り絞って巻き返しを図るなら今です。
後半戦、ここからの巻き返しでチャンスをつかむ人が毎年大勢います。

たとえば、専門科目の点をのばせずに前半戦が不調だった人は、
後半戦は思い切って教養科目絞るのもひとつの戦略です。
専門のある千葉の市役所をやめて、近隣の埼玉の市役所を受けて下さい。
合同説明会が7月7日にあります。
行くだけ行ってみましょう。

埼玉県市町村合同説明会

また、国立大学法人のエントリーも今日から開始しました。
エントリーだけでもしておきましょう。

国立大学法人採用試験案内

教養科目だけなら、かりに民間も受けるとしても、併願の妨げにはならないはず。

チャレンジしましょう!
必ず道は開けます!
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特別区経験者採用試験の応募が始まりました。
インターネットでの出願締め切りは7月22日(金)です。

民間企業や役所等にお勤めの方で、特別区職員への転職を希望する方は、
ぜひ一度、要項を見てみましょう。→こちら

この試験は現役生の受ける特別区Ⅰ類試験と異なり、
受験科目に専門科目がなく、かつ、教養試験の足切りラインが3~4割程度と、
学力考査の面ではとても受かりやすい試験になっています。

そのため、現役時に第1志望の特別区に落ちて、市役所に就職した人が、
3年勤めて「やはり特別区に」とリベンジして受かる人も毎年います。
最近は国家公務員からの転職者も多くなっています。

この試験では、論文と面接は現役生の試験よりも難しく、厳しいです。
ですから、9月4日の試験に向け、論文対策には相当力を入れなければなりません。

喜治塾では、現在、特別区経験者採用試験対策講座6月生を募集中です。
こちら

この講座の中では、7月22日までに提出する職務経歴書の書き方の説明と、
個別添削指導も含まれています。

職務経歴書は、面接の入り口としてとても重要なものです。
これを提出するところから面接試験は始まっていると考え、
じっくりと練り上げてから出しましょう。






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喜治塾恒例の
「特別区フィールドワーク&政策形成ワークショップ、および喜治塾OBの現職の方との交流会」
を7月23日(土)に実施します。
昨年は約70名が参加しました。

この企画は、現役受験生及び経験者受験生に行政職員としての当事者意識を持って町歩きをしてもらい、
それぞれの視点で発見したことをもとに話し合いをして、政策形成のシミュレーションをしようというものです。
ポイントは、経験者採用の受験生と現役の学生をまじえて実施することです。
社会人と学生が混ざり合い、他者の視点を参考にできる点で、大変良い刺激になります。
とくに社会人の方たちは学生よりも区政に対する鋭い批判的視点をお持ちです。
ワークショップでは多様な意見が聞けて、1人で勉強していたのでは得られないさまざまな気づきがあります。

毎年、このイベントを通じて「区職員になったつもりで考える」ことの意味を悟り、
本番の面接に向け志望動機の再構成や「取り組みたい政策」を考えるのに大いに役だった、
と絶賛されています。

以下に大きな流れを説明します。
午前中のフィールドワークでは、下町の雰囲気が色濃く残る文京区・根津の路地を散策した後、

根津界隈

根津神社を経て千駄木の住宅街にある「くらしのみち」を視察し、

公務員試験応援ブログ by 喜治塾・五十嵐-kurasinomiti


さらに本駒込の歴史ある寺社群を巡りながら六義園に到着します。約3時間の町歩きです。

公務員試験応援ブログ by 喜治塾・五十嵐-rikugien


午後のワークショップでは、午前中に観察したまちの問題点を話し合い、
グループごとにテーマを立てて文京区への政策提案をまとめます。


公務員試験応援ブログ by 喜治塾・五十嵐-wa-kusyoppo


ワークショップには、塾出身のOB、OGの方々がオブザーバーとして参加し、
グループ発表後に講評とアドバイスをしていただきます。
元特別区幹部職員も「区の新人研修に取り入れるべき内容だ」と絶賛しています。

その後の交流会では、OB、OGの方々が各テーブルを回って、特別区での仕事や経験内容、
受験対策などをお話しし、参加者の質問に答えます。
昨年は20名ものOB、OGの方に来ていただきました。


経験者交流会締め


早朝から1日がかりで体と頭を思い切り使うイベントはたいへん充実感があります。
面接試験に向けたモチベーションアップにも大いに役立ちます。
毎年参加者の中から多くの合格者が生まれ、
翌年は現職職員として出席するという良い循環が起きています。
主体的に取り組むことで、他の受験生に大きな差をつけることができるでしょう!

このイベントは今年特別区を受験する喜治塾塾生限定のイベントです。

現在募集中の特別区経験者採用6月生にお申し込みの方も参加できます。
→6月生のご案内はこちら

塾生の方には後日詳細をメールでご案内します。
ぜひふるってご参加下さい!

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都庁・特別区の正答が発表されました。
自己採点した人も多いでしょう。

予備校等の情報でボーダー上にある人はもちろん、それを少し下回る程度の人でも、
面接対策を始めましょう。


ネットを見ていると、故意に誤った情報を流して油断させようとしているのか、
面接について「大したことない」とする書き込みが散見されます。

「択一の成績で大半は決まるから、択一の素点が高ければ、論文はもちろん、
面接も『やらかさなきゃうかる』」という意見です。
予備校のデータなどをあげて、もっともらしく書いていますが、鵜呑みにしてはいけません。

長年、受験生を指導していて、
「最後に順位を大きく動かすのは面接だ」というのを実感しています。

毎年、上位合格者(50位以内ぐらい)に共通して言えるのは、
「面接に強い」ということです。
中には択一の点がボーダー上なのに上位合格する人もいます。

論文と面接で順位を上げたとしか考えられないケースに何度も遭遇しています。

逆に、択一の点数がトップクラスにもかかわらず、
最終合格席次は平均以下という人も珍しくありません。

面接楽観論者が考えている以上に、面接の配点は高いと想像されます。



改めて今後のスケジュールを確認すると

■都庁

7/6 1次発表 →約2週間後→ 7/21面接開始

■特別区

7/20 1次発表 →約2週間後→ 8/6面接開始

となっています。

たった2週間で十分な準備はできません。
発表後にアクションを起こすのでは遅いのです。
遅くとも地方上級が終わる今月下旬には面接準備に取りかかりましょう。

都庁・特別区とも、面接の倍率は年々落ち続け、今は2倍弱で安定しています。
ですが、難関の1次試験を突破できた、本気度の高い人たちの中で、
平均点以上を稼ぎ出すことはかなり難しいです。

1次の成績が下位の人たちは相当頑張って評価を上げるしかありません。
1次が上位でも、面接を甘く見ていると足下をすくわれます。
面接官の追及の厳しさや、受験生に求める水準は、
むしろ年々厳しくなっている印象を受けます。

一例を挙げれば志望動機ですが、だれでも言える通り一遍の志望理由を作文しただけでは、
面接官は許してくれません。
どこからその志望理由が出てきたのか、他の志望先ではだめなのか、根掘り葉掘り聞かれます。

やりたい仕事についても、やりたいことを2,3あげれば許されるというレベルではありません。
面接官「公園整備をやりたいの?じゃあ、志望区の区立公園を全部言ってみて」
実際にあった突っ込みです。

また、自分の経験談を述べたときにも、
面接官「それはいつ?あなたが提案したの?何人でどれぐらいの期間取り組んだの?その時のあなたの立場は?成果物は全部で何ページぐらい?周囲からの評価は?後輩にはどう引き継いだ?」など、質問攻めに遭います。

「そこまで厳しくなかったよ」という合格者がいたとしても、
それはたまたま優しい面接官に当たったか、
あるいはその受験生がとびきり印象が良かったので、面接官が甘くなったか、
のどちらかです。

さらに特別区では3分間プレゼンがあり、これは事前準備次第で大きな差がつきます。

いたずらに危機感を煽るのはよくありませんが、
確実に最終合格まで行きたい、できれば上位合格したい、と考えている人は、
今から万全の備えをするべきです。

喜治塾では昨年末からコミュニケーション道場を実施し、
都庁・特別区受験生は既に面接カードを書き終え、3分間プレゼンの原稿も書き終え、
さらに模擬面接も1,2度経験しています。

次にあるのは、発表前から始まる面接再現講座です。
過去の詳細な面接再現記録(1問1答方式)を配布し、
想定される質問をすべて網羅、対応方法についても詳しくアドバイスします。

都庁は13日(月)14時~16時、特別区は28日(火)13時~15時に実施します。

詳しくはこちらをクリックしてください。 → 都庁 特別区

昨年の面接カードも配布し、評価を上げるための記入例もアドバイスします。
面接カードを書き終えたあとは、想定問答集を作成します。
再現分析から得られる想定質問はゆうに100を超えますから、
想定問答集を完成してから模擬面接を受けるのではなく、
模擬面接を受けながら、その結果をフィードバックしつつ、
本番までに徐々に完成させていくのがポイントです。

いずれにせよ、早めに講座に出るか、個別指導を受けるなりして、
プロからアドバイスをもらわないと、どういう方向で準備を進めればいいのかも分かりません。

面接に自信のないひとは、最初の模擬面接は本番の1か月前に受けて下さい。
表情や話し方、声の大きさなど、長年身に付いたクセは一朝一夕では直せません。
早い時期に指摘されて、毎日地道に自主練で改善していくしかありません。

また、面接では「慣れ」が大切です。
面接の大敵は「緊張」ですが、何度も模擬面接を繰り返すことで次第になれてくれば
緊張も和らぎます。最低でも5,6回は模擬面接をやりましょう。


今年から本番の面接は1回になりました。
だれもがこのワンチャンスにかけて、相当気合いを入れて来ます。
チャンスを棒に振らないよう、早めに準備を始めましょう!





きょうは国家総合職の1次発表の日でした。

1次合格できた人は、2次の論文対策に向け余念がないでしょう。
法律などの専門論文対策は十分練っていると思いますが、
政策論文のほうは、参考書もなく、予備校でも扱っている講座がないため、
不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

政策論文は有効な対策を採りにくいため軽視されがちですが、
専門記述の1科目分よりも配点は高いので、侮れません。
そこで、多くの受験生から支持を集めている、毎年恒例の、
政策論文直前対策講義を6月8日(水)14:00~16:00に、喜治塾で実施します。

講義内容は、過去問の出題分析+3人の試験委員の研究内容分析です。
近時の出題傾向を把握しつつ、予想テーマ毎に論じるべき内容を解説します。
入手しにくい過去問集や、試験委員の著作紹介、用語集などのレジュメを使用します。
本講座を受講することで、政策論文に対する不安がなくなり、
官庁訪問でも使える視点が得られるでしょう。

毎年当講座から多くの合格者が出ています。
以下は過去の講座受講者の感想です。

「過去問をやってみましたが、全くどう取り組んでいいかわかりませんでした。しかし、きょうの講義を聴いて論文を書く前提が分かり、頭の中が秩序だってクリアになりました。講義内容も私でもついていける説明でしたし、こんなに体系化された形で講義してくださって、本当にありがたいです。1日で独学の不安も払拭されました。」

「まず、過去問の内容、出題者のプロフィールをまとめ、傾向を分析していたので、どういったテーマが出やすいかなどが良く分かった。また、行政官を目指す上で、どういったことを考えていかなければならないかなど、今後の官庁訪問でも役立つ話を聞けたので、もう一度、自分で考えてみようと思いました。」

「政策論文試験において、何をどのように書いたらよいのかまったく分からない状態でしたが、講義を通して、自分の考えをまとめる手がかりをつかむことができた。とくに、公務員に求められるものなどは、まったく情報がない状態で何を書いてよいのか分かりませんでしたが、今、市民が、行政に対して求めているものは何かという視点を得ることで、考えるきっかけとなりました。」

皆様の受講をお待ちしております。

お申し込み方法などはこちらです。



明日は都庁・特別区の1次試験です。
そこで、直前のアドバイスをします。


<試験前日> 頭が疲れないように、勉強はほどほどに

・試験当日に持っていくものを準備(ファイル1~2冊に集約)
・試験中にやるべきこと、やってはいけないことを書き出しておく(直前シート)
・知識の最終確認+考える勉強(問題演習)も

1 持物を準備 □受験票 □筆記用具(鉛筆も) □時計(卓上で見やすいもの)
□ティッシュ □ハンカチ・タオル □現金(多めに)
□直前に見直す資料 □昼食(コンビニ利用は受験会場最寄り駅で)
(以下必要に応じて)□耳栓 □スリッパ □栄養ドリンク

2 適度な運動・入浴、瞑想等で緊張を解く
3 「眠らなければ」と思わない。1日ぐらい眠らなくても受かる人は受かる

☆うつを予防する …バナナ コーヒーも良いが、眠れなくなるので注意!
☆脳の疲労を防ぐ …野菜ジュース トマト、ニンジン、リンゴ等の入ったジュース
※甘いものは摂った直後だけはよいが、急激に血糖値を上昇させ、
リバウンドが来るのでかえって危険!

☆不安や緊張が高まったら…
無理に否定せず、気づいて認め、手放す。
深呼吸して、吐く息とともにマイナスな思いも吐き出す。
結果への執着を捨て、運命に委ねる。


<試験当日> おおらかな心で

試験前
・試験会場には30分前をめどに到着
・イライラせず、大らかな心で。
・気負わず、普段と同じに。あるいは人生のイベントを楽しむつもりで
・「自分は恵まれている」。ここにおれるだけでもうけもの。
・周囲への、天への感謝の気持ちが穏やかな気持ちをもたらし、ツキを呼ぶ。
・周りの雰囲気に呑まれない。「自分は自分」。雑念が沸いたら目を閉じ瞑想
・気分を落ち着かせる意味で、愛用してきた資料等をざっと見直す
・脳を活性化させるため、知能の問題を2、3問解くのも良い
・休み時間は終わった試験問題について友達と話さない。耳栓をする

試験中
・緊張しているときは、ぱっと見て解きやすそうな問題から解く
・リズムに乗ってテンポ良く解く。難問は深入りせずに捨てる
・過ぎた問題や結果を考えず、目の前の1問に集中
・雑念がわいて集中力が失せたら、数十秒ほど目を閉じて深呼吸
・「やばい、落ちるかも」も「これで受かるぞ」も雑念。
・未来(結果)に意識が飛んだら、その都度「いま」「ここ」に引き戻す。
・選択に迷ったら、思い出そうとしない。選んだ肢をむやみに変えない。自分を信じる

試験後
・今回の試験の反省点を書き出し、翌日までゆっくり休む。
・翌日は次の試験に向けてアクションを起こす。
・結果のことは考えない。結果に執着しない。運命に委ねる。
・解答発表後は自己採点。
・成功した人と比較しない。自分は自分。
・ひとりにならない。人と会う。

自宅からメッセージです。
「緊張や不安にどう向き合うか」




平常心是道

「過去を追うな、未来を願うな、およそ過去のもの、それは既に過ぎ去れしもの。
しかも未来は未だ来らず。現在の事々をよく観察し揺らぐことなく、動ずることなく、
それを知りて修習せよ。ただ今日正に為すべきことを熱心に為せ。」

「過去」や「未来」について考えるな。
自分がコントロールできるのは「いま」だけしかない。
こだわりのない心で現在の状態を受け入れ、今為すべきことを熱心にすること、
そこに無上の充実した生がある。


ここまで継続できたあなたは大丈夫!

安心して行ってらっしゃい!
前回の続きです。
今週末にⅠBを受ける人に注意して欲しい点を付け加えます。

既にご存じの方も多いでしょうが、今年のⅠAの教養論文で若干気になる傾向変化がありました。
以下の2点です。

1 資料が5点に増えた

2 問題文に「都が実施している施策に言及した上で」が加わった。


1について

これまで資料は通常3点、多くても4点でした。
今回は、グラフが3点、かなり長い新聞記事が2点というのは、明らかに多い印象です。
本番、慌てた受験生が多かったことと思います。

出題者の意図はおそらくこうです。
そもそも資料型問題を出すようになったのは、現場思考力を試すためです。
しかし、この方式もすっかり定着し、受験生も合理的対処方法を確立して慣れてしまった。
私も塾で答案添削をしていて、みなさん要領よくまとめられる人が年々増えています。
本番の答案もドングリの背比べで評価しにくいでしょう。

そこで、ハードルを上げるとすれば、
出題テーマを難しくするか、資料の情報量を増やすか、いずれかです。
ところが、テーマを難しくすると、大半の受験生が対応できずに、
全体のレベルががた落ちしてしまいます。
そこで資料を増やす方を選んだのだと思います。
資料が増えても、「読む・考える・書く」スピードが速い人は対処できます。
深く考えると言うよりも、事務処理能力で決まるような問題になっています。

では、これはⅠBの今年の試験にも及ぶでしょうか。
ⅠAの試験もⅠBと同じ1時間半なので、ⅠBでも資料が増える可能性があります。
ですが、従来からⅠAはⅠBより資料が多い傾向にあったので、
ⅠBが急にⅠA並になることはないと思います。

それでも、事前に心構えをしましょう。
本番で資料が多かったとき、パニックにならないことです。
今回のⅠAの問題も、資料はそんなに複雑なものではありません。
ただ、2~5の資料がいずれも高齢者介護に関する資料なのに対して、
1のみ待機児童に関する新聞記事を取り上げている点が厄介なくらいです。

高齢者介護の問題を中心に据えつつ、待機児童問題をどう絡ませるかで悩んだ人が多かったでしょう。
そこで時間が足りなくなった受験生、あるいはそれを恐れて資料1を無視した受験生が多かったと推測されます。
まさにそこが出題側の狙いですから、
①時間厳守で必ず1000字を突破すること
②資料1に少しでも触れること
が必須です。

良い内容を書くことよりも、最低限、指示を守れているか、途中で終わっていないか、
を優先しましょう。


2について

問題文は以下の通りでした。

(1)別添の資料から、東京を福祉先進都市とするために、あなたが重要だと考える課題を200字程度で簡潔に述べよ。
(2)(1)で述べたことに対して、都は具体的にどのような取組を進めるべきか、都が実施している施策に言及した上で、あなたの考えを述べよ。



「都が実施している施策に言及した上で」という部分が、読み落としてはならない点です。
受験生は「東京都長期ビジョン」等を読んでいますから、
だれもが都の政策については知っているでしょう。
ただ、自分はしっかり問題文に応えているという姿勢を示すため、書き方に注意しましょう。

オーソドックスな書き方の例は、以下のようになります。

「第1に、○○の取り組みを進めるべきである。
この点、都は、△△を実施している。
今後は、この事業を推進するとともに、
さらに××も導入すべきと考える。」


「都が実施している施策に言及した上で」とあるので、
都の政策紹介だけで終わると良くないです。
そのあとで必ず「+α」の提案を書くべきです。

これは今まで喜治塾で指導してきたとおりなので、塾生さんは焦らなくても大丈夫です。

では、ご健闘をお祈りします!


直前になりましたが、確認の意味で、都庁の資料分析型問題への対処法をまとめておきます。

注意点1:資料に沿って考えよう

資料分析型問題は、現場での思考力・問題解決能力を試すために出題されます。
ですから、あらかじめ用意しておいた答案を安易に流用するのではなく、
資料を熟読し、資料から離れずに検討することが大切です。
資料がヒントを与えてくれますから、その解読に時間をかけ、
あくまで資料から抽出できる事実を元に論述を進めることです。
手順は以下の通りです。

①資料の内容を検討し、何故このような資料が出されたのか、社会的背景を考慮しつつ出題意図を推測する。
②資料から判明した事実を元に、課題を2、3抽出する。
③抽出した各々の課題について、原因を分析し対策を考える。
④課題の指摘、原因分析、対策の順に論述を進める。

注意点2:問題文の指示を守ろう

都庁の問題文は、下記のような出題形式です。

(1)以下の図表から、あなたが都にとって重要であると考える課題を200字程度で簡潔に述べなさい。

(2)(1)で述べた行政課題に対して、都は具体的にどのような取組を進めるべきかあなたの考えを述べなさい。

なお、解答に当たっては、解答用紙に(1)、(2)を明記すること。

まず、(1)(2)と必ず解答用紙に明示してください。
あとは各小問の指示に従って素直に論述すればよいのです。
序論・本論・結論などの構成をいちいち考えなくても構いません。

(1)では、「図表」から、「都にとって重要であると考える課題」について「簡潔に」述べなさいとあるのですから、
「…が重要な課題である」と必ず明示し、極力200字程度にし、前置きや背景説明などをだらだらと書かないようにします。

「図表から、…が分かる。よって、都にとっては、…が重要な課題である。」
というような端的な記述を心がけてください。

(2)では、問いに「都は具体的にどのような取組を進めるべきか」とあるので、あくまで具体的な政策を中心に書くべきです。
政策に入る前に前置きで課題の原因分析や背景説明をするのであれば、せいぜい200字程度で切り上げてください。
それ以上、原因分析や背景分析をやりたいときは、具体的な政策を示すときに理由付けとして書く方がよいです。
問題文の指示にある「取組」から離れたところで1ページも2ページも書き連ねるのはよくないです。
問題文の指示に忠実に従うことが大切な理由は、
①出題者の問いにきちんと答える姿勢を示す、
②採点者にとっての読みやすさ、採点のし易さに配慮する、
という点でとても重要です。これができていない人の方が多いです。

注意点3:対策は羅列にならないように

「東京都長期ビジョン」は必読ですが、
ここから拾った政策をただ羅列するだけの答案は書かないようにしましょう。
もちろん、1時間30分という制限時間の中で、自分の頭で考えたことだけで書くのは不可能ですから、資料から流用するのは構いません。
しかしそれを書くときには、適当に並べるのではなく、自分なりに視点を立てて分類したうえで並べてください。

並列関係にないものを並列していたり、時系列などの順序や優先順位がちぐはぐだったりすると、ただ暗記した知識を吐き出しているだけに見え、論理的でない文章になってしまいます。
また、なぜその対策が課題の解決に効果的なのか、きちんと根拠が述べられていなければ論理的とは言えません。
そのためにも対策を導き出すプロセス(原因分析)を重視してください。

目安としては、200字程度で課題の背景(原因)分析をしたうえで、それに対応した取組(対策)を論じていくというのがよいでしょう。
書き方のパターンとしては以下のような型が考えられます。

パターンA:背景(原因)分析を冒頭に前出しする書き方
「(1)で述べた課題に対して、都は具体的にどのような取組を進めるべきかを論じる前に、まず課題の背景について分析する。……(200字程度で背景分析)…。以上より、○○という課題に対しては、第1に、××という観点からの取組、第2に△△という観点からの取組が必要となる。以下順に論じていく。」

パターンB:背景(原因)分析を取組の中で論じる書き方
「(1)で述べた○○という課題に対して、まず第1に、××という観点からの取組が必要となる。なぜなら、…(背景分析)…。具体的には、…(個別具体的対策を2,3呈示)。第2に、△△という観点からの取組が必要となる。なぜなら、…(背景分析)…。具体的には、…(個別具体的対策を2,3呈示)。」

もちろん、問題の内容に応じて型通りには行かないケースも出てきます。
ですが、作業量の多い資料型問題を1時間30分で完結させるには、事前に自分なりの処理手順やスタイルを確立しておくことが重要です。

以上述べた3つのポイントは意識しておいて欲しいのですが、必ずしも全部守られなくても合格はできます。本番は時間との勝負ですから、試験開始後30分が過ぎたら、とりあえず書き始めましょう。いくら立派な分析や構成ができても、規定字数の1000字に到達しなければ終わりです。くれぐれも時間配分に気をつけてください。

☆予想しなかった論点が出された場合の対処法
この場合は、慌ててはいけません。パニックになって頭が混乱し、混乱したまま訳の分からないことを書いてしまうのが一番まずいです。落ち着いて問題文を読み、自分の分かること、分からないことをハッキリとさせ、分かることだけでシンプルに書きましょう。資料の分析が不十分でも、触れてさえあれば最低限大丈夫です。また、課題も取組も、一つしか浮かばなければ、無理にでっち上げずに、それでまとめてください。ただし、1000字以上書かなければならないので、資料の分析を丁寧にしたり、背景分析を長めに書いたり、具体例を丁寧に説明したりして引き延ばしてください。そうすれば最低限の守りの答案は書けます。

では、頑張ってください!
ポイント3:政策の羅列にならないように、構成をしっかり

課題式論文は知識を問う試験ではなく、問題解決能力を問う試験です。
政策を羅列しただけだと知識を披露しただけになってしまい、
論理的思考力や問題解決能力をアピールできません。
逆を言えば、考えている姿勢さえ示せれば、政策をたくさん並べても構いません。
では、考えている姿勢が出ているか否かはどこで分かるのでしょうか。

まずは政策が整理されているかどうかです。
きちんと項目分けがなされ、しかもその項目分けが合理的であることです。
項目分けの基準としては以下のような分類が使えます。

・マクロな政策とミクロな政策
・ハード面の政策とソフト面の政策
・事前の対策と事後の対策
・短期的な政策と長期的な政策
・行政が単独で取り組む政策と住民等と協働で取り組む政策
・優先順位が高い順に並べる
・時系列で並べる

例えば、
「まずは、ハード面の対策を考える。」
「次に、ソフト面の対策を考える。」
といった大項目を立てます。

次に、いきなり政策を出すのではなく、プロセスを踏まえて政策が出されていることです。
なぜその政策が課題の解決に効果的なのか、根拠が述べられていなければ論理的とは言えません。そのためにも政策を導き出すプロセス(原因分析)を踏まえて論じます。

<答案の書き方の例>
第1に、××という取組が必要となる。
なぜなら、…(背景分析)…。具体的には、…(具体的政策を2~3呈示)。
第2に、△△という取組が必要となる。
なぜなら、…(背景分析)…。具体的には、…(具体的政策を2~3呈示)。

答案の「型」についての詳しい説明と、すぐに使えるテンプレートを入手したい方は、ぜひ下記の無料講座をご覧になって下さい。