<ボランティアツアーの感想文> T・Y



私は今までにも一度他の東北のボランティアに参加したので、今回行った南三陸町と被災地の状況やボランティア活動の様子を比較できました。行って驚いたのは、あまりにも復興が遅れていたことです。前に行ったところは、何もなくなっていたとはいえ、土地の整備が進んでいて、ひっきりなしに動いている重機によって瓦礫の山がいくつもできていました。しかし南三陸町は未だに津波の直後を連想させられるような、震災から時間が止まっているかのような錯覚に陥るほど、手付かずの状態でした。そのため、震災前の生活感が余計に感じられて、前よりも胸に差し迫るものを感じました。また、ボランティアの数も前のところと比較するとはるかに少なく、このことも復興を遅らせる一因であると思います。




ボランティアは自分の意思のみによるもので、自己完結するものだといいますが、誰かのためというより私自身のためにやっているという言葉がぴったりとあてはまる、充実したものでした。また、災害と復興について行政の果たす役割とは何なのか、現実感をもって考えるきっかけにもなりました。これから公務員試験を目指す上でも、公務員になった後でも、今回の体験をしっかり胸に刻んでおかねばならないと強く感じました。




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