AIG救済・・・・
予想通り、 FRB(米連邦準備理事会)がAIGへの救済、
資金繰りのための有担保融資をすることになった。
ただ、証券会社や銀行と違って、保険会社(特に生命保険会社)が
資金繰りに苦しむというのは、トンデモナイことなのだ。
資金繰りが大変なのは、設備投資やキャッシュフローの出入りが逆の場合。
例えばメーカーだと、先に工場を建てるための資金が必要。
例えば人材派遣会社だと、派遣社員への給与支払いが先で、翌月に企業から入金があるのが一般的。
ところが、生命保険会社の場合。
もちろん、保険金支払い(死亡とか満期とか)だって毎月あるのだが。
普通は、保険に加入して、数年とか数十年とか経ってから保険金の支払いがあるもの。
1000万人が毎月1万円の保険料を支払えば、
毎月1000億円のフリーキャッシュフローがある。
平たく言えば、「預かり金」みたいなものだ。
つまり潤沢な資産があって当然のビジネスモデル。
僕自身も、人生で生命保険会社に相当な金額を支払ってきているが、
まだ貰ったこと(=保険金支払い)は経験したことが無い。
少し金融的に言うと、巨大な機関投資家なのである。
その保険会社が、資金繰りに苦しむというのは、トンデモナイことである。
でも、潰せない。
経済原理で言えば退場なのだが、インフラ事業なので、
トンデモナイことだと判っていても、潰してしまうと、モットモットトンデモナイになってしまう。
電力会社や、上下水道等と一緒で、「倒産しましたゴメンナサイ」という訳には行かない。
アメリカのハナシではあるが、こういうときに資金が注ぎ込まれるのを見ると
中小企業の経営者としては、不公平感を覚えてしまうのだが、
それ以上の良い方策はない。
ただ。
そのインフラに乗っかっている人たちが、いざとなったら政治に助けてもらうのに
ノンビリと過ごしていたり、必死さがなかったりすると、気分は悪い。
以前、り○な銀行に血税が投下(融資)されたときに憤慨したのを覚えている。
そもそも僕はり○な銀行なんてお世話になったことないし。
でも知人の経営者がり○な銀行から融資してもらえなかったのに、
当の銀行は国に融資をしてもらって・・・・
挙句、そこの部長さんが転職相談にやってきて、甘えたことヌカして、それでいて高給だったとき。
ふと、そんなことを思い出したりもした。
まあ、こちらは地に足をつけて。
泥臭く進むだけです。
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