自分史 第20話:卒業 | ぢろぐ ~ 馬鹿が日本を元気にする!!

自分史 第20話:卒業


就職活動を終えてから、残された学生時代を死ぬほど遊んだ。


夏は20回以上、海に行った。


温泉にも何度も行った。


イベントも数え切れないくらい開催した。





そして最後に。


究極の上下関係を誇る経工14組の卒業コンパがある。





当時。


2つ下の女の子でYちゃん(通称:キヨシ)が居た。


キヨシは最も可愛がった後輩の一人だった。

(今は僕の学生時代の同級生と結婚して福岡に住む)





キヨシは、経工14組内の “ちょっとした人間関係” から


1年近く、飲み会に顔を出さなくなっていた。





そして、卒業コンパにも居なかった。


一次会が終わるとき。


携帯に電話をかける。




「キヨシ、何してんだ? 俺の卒コンなんだから来い!」


「いけないですよ・・・・」




(電話で話すこと10分)






二次会の途中で彼女は、1年以上ぶりに顔を出した。








「おー、キヨシ、よく来てくれた」


と声を出すものの、皆が歓迎してくれるか少し不安だった。







結果。


何事も無かったかのように温かく迎えてくれる仲間。


そして、僕の記憶はアルコールに消されていく。







残ったのは、皆で楽しそうにはしゃいでいる写真だけ。








このとき。


仲間って本当に素敵だと思った。


うまくいかないこともあるかもしれない。


僕は、キヨシと人間関係の対象になっていた相手も知っていた。


どちらも可愛い後輩で、どちらもいいやつで。


どちらも子供で。


だけど、素敵な奴だ。







仲間だからこそ、うまくいかないこともある。


適度に距離を保っていれば、人間関係なんてこじれないのかもしれない。


でも、近づいて、見つめ合って、共に時間をすごしたり、


共に苦難を迎えたりするもんだから、すれ違うこともある。


ただ、悪い人間なんて、そうそう居ない。


おおよそ、それはミスコミュニケーションだったりする。





誰かがちょっと勇気を出して歩み寄ってみると、


もう一度、手を繋ぐことができる。






僕も。


今でも。


むかつくことは沢山ある。


でも、ぐっとこらえて。


だけど、離れないでいると。


相手に悪気がないことがわかる。


原因は、お互いが少し幼稚だったり、


言葉が足りないだけ。





仲間は、やっぱり仲間。


このとき、キヨシが来てくれたこと。


そして、皆が暖かく迎えてくれたこと。


その後、キヨシが仲間として活躍してくれたこと。





本当にうれしかった出来事でした。


皆ではしゃいでいる写真を見ると、


本当に青春の一片が垣間見えます。