「グッド・ウィル・ハンティング」 (米、1997年) | 無節操ニンゲンのきまま生活

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2015年2月よりイギリス・オックスフォードの近くで生活しています

グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~
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約10年ぶりに見直しました。

ロビン・ウィリアムスは好きなんだけど、どうもベン・アフレックが苦手で・・・。

監督は「誘う女」のガス・ヴァン・サント監督、

出演はともにアカデミー脚本賞を獲得したマット・デイモンベン・アフレック

それからロビン・ウィリアムス、ミニー・ドライバー



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


スラム街に暮らしハーバード大学で清掃の仕事をしている青年ウィル(マット・デイモン)は、

数学の天才でありながらも、

子供のときの虐待が原因で人を信じることも愛することもできず、

すさんだ生活を送っていた。

ハーバードの数学のランボー教授は、ウィルの才能に気づき、

傷害で逮捕された彼を、ある条件をもとに釈放処分にしてもらった。

その条件とは、数学の教育を受けることとカウンセリングを受けること。

そのカウンセラーとして精神分析医のショーン(ロビン)が務めることになる・・・というお話。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



1度目はさらっと見終わってしまった記憶があるけど、

2度目見てみると、ベタだけど静かな感動が生まれる作品でした。



人を傷つける人ほど人に傷つけられるのを恐れていること、

人の愛し方を知らない故に人の愛情に気づけないこと、

人間にとって一番大切なことは何なのか。


このようなテーマに関してはいろいろな映画や番組で

いろいろと語られつくされていると思うけど、

この作品では、ウィルの不器用な生き方を通じてさりげなく伝えられていきます。


私が予想していた展開よりもずっとウィルの心の殻は固く、

きつくきつく閉ざされていて。

いつまでも周囲の愛情に気づかず人を傷つけてばかりのウィルを見ているうちに

「そんな頑固なやつはほっといていい!!」と

歯がゆさいっぱいの怒りががこみ上げてくるほどなんだけど(笑)

彼をいつまでも大きな愛で待ち続けるのが医者のショーンであり、

背中をドーンと押してくれるのが親友のチャッキー(ベン・アフレック)なんだよね。

話の展開はみえみえなんだけど、それでも人の心の温かさに感動しました。

ベン・アフレックはまさにこのシーンのためだけに存在すると言っていいほど。



アカデミー賞脚本賞をとったというこの作品は、

会話にはそれほどセンスがないと思うんだけど(笑)

というか内容がアメリカン・シモすぎて気持ちが全然ついていかないんですが、

それを除けば、

さりげなく見る者の心をほっこりさせてくれるところがすばらしいです。


ウィルが周囲の愛情を信じ始め、心を通わせ始めるだけでも感慨深いのに、

ラストは予想通りの行動に出て、そこでますます感慨深くなります( ̄ー ̄)

ショーンの大切な思い出に習って自分の大切なものを得ようとすることで、

ショーンへ最大の感謝を表したすてきなすてきなラストでした。



人として一番大切なことは何か。



普段の生活に忙殺されて家族や友人を思いやる余裕のないときにこそ見たい作品です^-^