「誘う女」 (米、1995年) | 無節操ニンゲンのきまま生活

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誘う女
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ニコール・キッドマンの昔の代表作といっていいかしら?

実話が題材だそうな。

監督は「サイコ」のガス・ヴァン・サント監督、出演はニコール・キッドマン、マット・ディロン


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


お天気キャスターのスザーン(ニコール)は、

子供の頃からスターになることを夢見て

「TVに映らなければ、人に見られなければ生きている意味がない」という人生観の持ち主。

目的達成のために夫が邪魔になることに気づいた彼女は、

取材で知り合った高校生の少年と少女たちを

性と金、友情をだしにしてそそのかし、夫を殺害することを思いつく・・・というお話。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


【ネタバレあり】


話自体は実話が題材ということで

殺人の動機も手段も「そんなんでいいわけ?」と言いたくなるような

単純明快、何のひねりもない内容だったんですが

その分演出が凝ってました。


最初はどういう話の筋なのかわからないんだよね。

スザーンがまるでテレビに出ているかのように

スタジオみたいなところで一人語りしているところから始まる。

ニコールきれいだわ~~。

色の白さとあの冷たくみえる顔立ちにひきつけられてしまいますよ。


そのうち色々な人たちがインタビュー形式で登場し、

回想シーンと共に展開していくのです。

この斬新な進み方なので、ずっと飽きることなく見れました。


そのうちねじがはずれてそうな、危ない表情の少年が出てきて語りだす。

ホアキン・フェニックス、あのリバーくんの弟ですね。

でも顔はどっちかといえばジュード・ロウ(笑)


・・・とまあまあおもしろかったんですが、

今振り返るとやっぱり足りないところがいくつかあります。

せっかく両親まで登場したんだから

あのスザーンの強烈なキャラがどうやって作られたのか

両親もまともじゃなかったらおもしろかったのに、とか

実行犯は彼女を好きで好きでたまらなくてやったから気持ちはわかるけど、

他の2人はなんじゃらほい?

頭が緩い高校生、という設定だったのでばかみたいに従ったということか?

そういえば要求した報酬もたったの1000ドルだったしなあ。


最後はまあ良かったです。

因果応報ってことですね。