「男たちの大和-YAMATO-」 (日、2005年) | 無節操ニンゲンのきまま生活

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男たちの大和/YAMATO    「男たちの大和」特集-Yahoo!Movie


今年最後の映画は、これにしました。

男たちの大和」。

テレビCMでは最近たくさん長淵剛の主題歌がかかっていましたねえ。

監督は「北京原人」「私を抱いてそしてキスして」の佐藤純彌監督


公開中なので、あまり詳しくは書きませんけど、

昭和19年にレイテ沖海戦に出撃して壊滅的打撃を受け、

昭和20年4月、特攻作戦を受け沖縄戦に向かう途中で米軍に撃墜・沈没した戦艦大和の話

大和に乗り込んだ海軍兵は総勢3000名。

「世界一美しい戦艦」と言われた大和での壮絶な戦いを描いている。


主人公が反町隆史・中村獅堂ということで、

「話題取りの作品か?」としか思っていなくて、

何の期待ももたずに行ったのですが、


すっっっっごい映画でした。


まず、艦隊の戦闘・沈没シーン。

「プライベート・ライアン」の最初30分の戦闘シーンにも、

「タイタニック」の沈没シーンにも、

勝るとも劣らぬ映像だった。

途中で「もうやめて~」と言いたくなるほど、鬼気迫るシーンでした。


また艦隊での3000人の訓練シーンも、

まるでミュージカルを見てるような、鮮やかでスピード感あふれるシーン。

これまた私はいたたまれなくなりました。


ただ戦争の時代を淡々と描いているんだけど、

それがかえって「戦争はいかん」というメッセージをガンガン感じる。

後半は私、泣きながら唇が震えてしまいました。

こんな場面、あってはならない。


また現代の場面。

大和沈没地点に向かう、大和の元乗組員、別の元乗組員を父にもつ女性、そして船の掃除を手伝う少年。

なぜ少年が自分とは関係の無い、片道11時間の地点に向かう必要があるのか?

このナゾは、ラストシーンで象徴されているような気がします。

2人の大人の思い、そして少年の眼差し。

少年は必要なんですよ、やっぱり。

この少年の存在が、見るものへの強烈なメッセージだと思う。


惜しむらくは、戦争の状況をナレーションで説明したところ。

普通現代の人が回想するとか、主人公が語るとかするじゃない?

まるでドキュメンタリー番組のような説明なのですよ。

最初、再現ドラマみたいだったもの。


でも私が気になったのはそんなもん。

映画の価値を下げるほどのものではまったくございません。


いつの世も、「守りたい人たちを守る」気持ちは同じ。

決して100%お国のために戦ったんじゃないんだな~。

子どもを守りたい気持ち、親を守りたい気持ち、仲間を守りたい気持ちは

時代が変わっても変わるもんじゃないよね。

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