福島旅行記4 桃源郷 花見山散策 | 晴れのち曇り時々Ameブロ

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- 今回の旅のテーマは

東京から新幹線で1時間40分、半年ぶりの福島駅。
福島駅に降り立つと、なぜかホッとするな。。。
2回目ということもあり、地元の駅に帰って来たような、そんな感覚があります。
お弁当売り場の女性も前と一緒、以前は全然売れずに憂鬱そうな面持ちをしていたのですが、最近はやっと笑顔が戻ってきたみたいですね。(^_^)
ビジネスマンを中心に、ボチボチですが売れている様子でした。

福島駅というと、西口から東口に抜ける自由通路があり、あれがちょと分かりづらく、前回も迷ったのですが今回も見事に迷ってしまいました。(笑
毎回、迷った時に道を尋ねる人も決まっていて、新幹線の改札から1階に下りた右側のお菓子売り場にいる女の子。
もしかして、憶えていてくれたのかな?今回はクスッと優しく笑われてしまいました。
ごめんなさん、いつも尋ねるばかりで全然買ってないですね。
売っているお菓子は、そのうちに買って帰ります。m(__)m

晴れのち曇り時々Ameブロ-福島駅前広場の花時計

自由通路を抜けて東口に出ると、駅の広場に大きな花時計。
「花と笑顔を届けます。がんばりましょう!福島」
見渡すと、仮設の観光案内所に荷物一時預かり所、バスを案内する係、アンケートをとる係、商工会の人たちは無料で鉢植えの花を配っていたりと、花見山の開花に合わせてスタッフ総出で受け入れ体勢を整えていました。
素晴らしいですね!

現在、福島は県や市、観光関係者や商工会、一般市民や学生に至るまで、考え得るありとあらゆる手段を講じて観光の再生に努めています。
今はこういう状況なので、結果が伴って来ないかもしれませんが、きっと近い将来、皆さん戻って来てくれますよ。
必ず戻って来てくれるはずです。

初日は、雨天だったこともあり土湯温泉を訪ねたのですが、2日目は天候も回復し、楽しみにしていた花見山へ向かうことにしました。
ということで、今日の相棒はこちら!

晴れのち曇り時々Ameブロ-ももりんサイクル

「ももりんサイクル」です。
見事なまでに桜色ですが、籠にウサギの絵柄とかが描いてなかったので、なんとか男性1人でも恥ずかしくなく乗ることが出来ました。
観光地に行くと、男性が乗るには恥ずかしくなってしまうようなレンタサイクルが結構多かったりするのですが、こちらのレンタサイクルはシンプルなスタイルで凄く助かりました。
レンタサイクルというのは、色々な人が利用するので、なるべくシンプルな方が良いですし、籠はやっぱり重要です。

晴れのち曇り時々Ameブロ-阿武隈川

自転車に乗るのは6年ぶり、若干不安ではありましたが、10分も運転すれば徐々に感覚が戻って来ました。
市街地には専用のレーンもあったりして、とても走りやすかったです。
上の写真は、途中渡った阿武隈川、綺麗だったな。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山物産広場

福島駅から自転車で30分も走れば、花見山入口の駐車場に到着します。
まだ満開ではなかったのですが、市内外から多くの花見客が訪れていました。
中には、団体のバスもあり、ん?クラブツー○ズム・・・以前ホテルに勤めていた時には大変お世話になりました。
こういう時には、本当に頼りになる旅行会社です。
駐車場の横に、地元の特産品を販売する仮設の店舗があったので、ちょっと覗いてみることにしました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山物産市場

お土産のお菓子類と、自家製の漬物を売るお店が多かったかな。
中には、市内のケーキ屋さんが出店しているような、そんな感じのお店もありました。
栗の入ったお菓子をちょっと味見をさせてもらったのですが、使っているのは会津の栗でしょうか?
観光客向けのお菓子にしては、なかなか美味しかったです。

晴れのち曇り時々Ameブロ-ダンケシェーン

さっそく、配布されていた花見山の散策マップ片手に歩き始めると、「あそこのソフトクリーム屋さん、美味しいんだよね!」という声が・・・
観光業においても、リサーチをするというのは重要なことで、アンケートをとることも大切なのですが、実際に観光客の中に入り込んでアンテナを張りめぐらせることで、接遇やアンケートの中では聞こえてこない「生の声」というものがよく聞こえてきたりします。

晴れのち曇り時々Ameブロ-ダンケシェーンのソフトクリーム

ということで、評判のソフトクリームを食べてみることにしました。
綿菓子のような「ふわっ」とした甘さが広がり、子供の頃を思い出すような優しい味。
作っているお母さんも、すごく優しそうな人で、他所から来たことを伝えると地元の人しか知らない秘密の散策路を教えてくれました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山散策路

お母さんから教えてもらった順路を行くと、最初はこんな鬱蒼とした感じの山道。
まるで、イノシシでも出てきそうな雰囲気なのですが、登り切ると・・・

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山散策路

白梅と花桃に囲まれた、こんな素敵な遊歩道へと変わりました。
今年は寒かったせいか、梅は満開だったのですが、花桃はまだ早かったみたいで、ちょっと残念。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山散策路

白梅が咲き乱れる中をしばらく歩くと、「初牛稲荷」という小さな看板が目に留まったので、ちょっと“寄り道”してみることにしました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-初牛稲荷

着いてみれば、こんなに小さな可愛らしい稲荷神社。
大黒様と恵比寿様かな?それと白い狐が2頭、小さな賽銭箱があったので、ちゃんと入れておきましたよ。(笑

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

もと来た道に戻り、再び歩き始めると満開の梅に混じりピンク色の東海桜が少しずつ咲き始めているようでした。
花見山には、梅やハナモモ、レンギョウやハクモクレンなど、実に20種類以上の花が季節ごとに咲いているのですが、春に山一面を彩るのはピンク色の東海桜と黄色いサンシュユの花がメインのようです。
花見山周辺は、福島市渡利地区の花木生産農家の集落で、元々は地区の人たちが仕事として華道など観賞用の花を栽培し始めたのが起源です。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山にて

現在は、地域全体を花見山公園として観光客にも開放していますが、本業のほうもちゃんと行われていました。
東海桜とサンシュユの花、一束で300円はお値打ちですよね!

晴れのち曇り時々Ameブロ-満開の白梅

青空の下、しばらくは満開の梅に囲まれながらの散策になります。
梅の香りが漂ってきて、まさに“春爛漫”

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山散策路

道端には、小さな水仙も可憐な花を咲かせていました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-天狗のウチワ?(笑

天狗のウチワ発見!(笑
かなり大きなウチワですが、枝が折れていたわけではありません。
こんな小さな自然のイタズラを探しながら歩くのも、ちょっと面白いかも?

晴れのち曇り時々Ameブロ-薬師堂

そんなことを考えながら歩いていると、天狗のお宿ならぬ「薬師堂」という小さな御堂に着きました。
ということで、そこにあったベンチで一休み。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

こうして、何も考えずに景色を眺めるのは、いつぶりだろう?
春の日差しを受けながら、のんびりと贅沢な時間を過ごすことができました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-康善寺跡

再び歩き始め、しばらくするとこんな素敵な場所に着きました。
花に囲まれた小さなベンチ、この辺りは康善寺というお寺があったところだそうです。
今は、旅人にとっての憩いの場。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

康善寺跡からは、里への下りになります。
少しずつ、民家が見えて来ました。
教えていただいた秘密の散策路も、終点に近づいてきたようです。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山にて

そして、こちらが出口にあった地元のお母さんが自宅の一角で営む休憩所。
花見のシーズンになると、こうして花見客に対しておもてなしをしている様子でした。
毎年、お母さんに会いに来る花見客も多いみたいですね。
頂いたお茶とお菓子、とても美味しかったです♪

今回紹介したコースは、あくまでも一部、花見山というのは、この地域の里山全体を指しますので、散策マップに載っている一般的なコースから、地元の人しかしらない秘密の散策路まで多種多様な楽しみ方ができます。
桜の名所を楽しむというよりかは、春の里山を満喫するといった感じでしょうか?
その風景は、写真家の秋山庄太郎先生もこよなく愛されたとのことでした。
山一面が花色に染まるには、まだちょっと早かったのですが、写真も沢山撮りましたので、フォトギャラリー的に何枚か掲載させてもらいます。


■ 題名『春の里山 原風景』
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晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山から見る福島市街地

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山周辺からの吾妻山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山にて

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山周辺

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ちょっと、写真が微妙ですかね?(^_^;)
満開まで一週間程足りなかったのと、コンパクトカメラしか持って行かなかったのでご勘弁を!
物産広場の一角にフォトギャラリーがあり、地元のカメラマンさんたちの力作が多く展示されていたので、行かれた際には是非お立ち寄りください。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山の気まぐれ売店

歩いた後は、こちらで少し遅い昼食をとることにしました。
おにぎりや焼きそば、売店の奥には足湯があったりします。

晴れのち曇り時々Ameブロ-タマちゃん

お店のアイドル犬、タマちゃんがお出迎えをしてくれました。

晴れのち曇り時々Ameブロ-なみえ焼きそばと薬師餅

そして、今日のお昼は「なみえ焼きそば」と名物の「薬師餅」です。
なみえ焼きそばは、太麺でモヤシたっぷり、個人的には薬師餅が好きでした。
ごま味噌の香りが良く、焼きたてで美味しかったですよ。

さて、そろそろ戻らないと帰りの電車に乗り遅れてしまう!
名残惜しいのですが、また来年、桜が満開の時期に伺わせてもらいます。
今回の旅のテーマは“花”でしたが、花見山の美しさはもちろんのこと、受け入れに携わっていたスタッフの皆さん、優しくしてくれた売店や地元の方々、ゴミ拾いをしていた学生さん、出会ったすべての人たちが満開の桜のように輝いていました。
花の街ふくしま、春のそよ風と笑顔にあふれていて、本当に来てよかったです。(^_^)
いつか、アメリカにいる母を連れて来たいと思います。


- ふくしまの皆様へ -

伝えたいことがひとつ。
わたくしの口からあまり多くは語れないのですが、ただひとつ言えることは、福島の人たちを最悪のシナリオから救ったのは、間違いなくこの花見山であり、皆さん自身が過去に築き上げてきたものであるということ。
それを、色々な人が得意分野を活かしながらリレー形式で繋いでいった結果です。
花見山、皆さんの誇りとして、いつまでも大切にしてください。

晴れのち曇り時々Ameブロ-花見山