神戸電鉄粟生線が赤字により、11年度中の「存続」か「廃止」かという瀬戸際の状況にあるようです。


神戸電鉄は車掌なしの「ワンマン化」、「無人駅化」、職員人件費の「30~50%」カット等、営業努力に取組んできたが、少子高齢化と他の交通機関に利用客が流れた事で、利用数がピーク時の年間1400万人から半減。年間12億円の赤字となったという事です。


それを補うべく、神戸市・三木市・小野市で「粟生線活性化協議会」を発足させ、国の補助で、利用促進に結びつく事業を行いはじめたところ、例の事業仕分けによって、11年度を最後に、自分達が決めた補助の打ち切りを決めたことが、直接の引き金になりました。


なんでも、 「鉄道は最終的な交通手段ではない」というのがその理由だそうです。

確かに、鉄道のメインターゲットである、通勤・通学客の減少は私も感じてはいました。
しかし、これほど深刻な事態にあるとは思っていませんでした。
私は昨日も利用しましたし、中学・高校・大学と通学に毎日のように利用していました。
極めて個人的な事を書くと、三宮でお酒を飲んで、深夜12時台の終電で帰れる神戸電鉄は本当に便利です。


本当に考えられないほどの事ですが、もし、神戸電鉄粟生線が、廃止になったら、三木に与える衝撃は三木鉄道廃止の比ではないでしょう。半減したとは言え、年間670万人の足であり、神戸と三木をつなぐ大動脈です。
これを補うような代替バスは本当に提供可能なのでしょうか?
鉄道は三木のような内陸部の都市の発展には無くてはならないものです。
線路が無用の長物になれば、沿線の地価は確実に下落します。バスに地価を上げる効果はありません。
ニュータウンは隣の神戸市に通勤する人のためにできた町です。
最近では、西神中央までマイカーで行って、そこから、地下鉄で神戸に行く人も多いみたいですが、そういう人でも、粟生線がなくなれば困るという人もいるのではないでしょうか?


本当に粟生線をなくしてしまってもいいのでしょうか?


神戸電鉄には利用客を取り戻すため、料金引き下げという大転換を行なう必要があると思います。


それと同時に、この問題に対して、

行政には何ができるか?

三木市民には何ができるか?
こういう視点でこの問題を考えていきたいと思います。