伊東市十足(とおたり)龍雲寺の枝垂れ桜 | 伊豆高原 遊リゾートのちーさん

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伊東市十足(とおたり)の龍雲寺の枝垂桜が今年も


綺麗に風になびいていました。



引手力男神社(ひきてちからおじんじゃ)も十足にあって、


矢筈山(げんこつ山)も臨めて風情ある田舎の光景の十足です。


http://ameblo.jp/izu-a-r-r/theme23-10031698413.html




立派な朱塗りの祠。


龍雲寺の親子ぎつねのお話を再び♪






キツネの戒名



木部安来

                         

十足(とおたり)の龍雲寺本堂の手前左側に立派な朱塗りの稲荷の祠(ほこら)

がある。

この祠には美しい親子の情愛を物語るキツネの話があった。


お寺には亡くなった人の戒名を書き記した過去帳がある。

その中に「寛政元年 杲相清因禅尼(こうそうせいいんぜんに) 五月晦日」と

キツネと法名が人間の法名と並んで書かれている。


ある日のこと、龍雲寺の住職は夢を見た。


それは、寺の境内に、可愛い子キツネがいて、住職を見ると悲しそうに

泣く夢であった。

目が覚めても、あわれな子キツネのことが忘れられず、こんな夢は初めて

だと思った。

やがて、東の空が明るくなり、住職は朝のお勤めをするために本堂に行った。


ふと、庭を見ると、一匹のやせはてたキツネが横たわっている。

近寄ってみると、病気で死んだらしい女キツネであった。





住職は、とっさに夢に現れた子キツネの母親だなと思った。

子キツネが夢の中で、亡くなった母親の供養を頼んだのだ。


住職は母を思う子キツネの真心にうたれ、人間と同じように法名をつけ、

過去帳に載せた。そして、母キツネの遺骸を門前の墓地の一角に、

手厚く葬ると、そこに祠を建て、杲相稲荷として祀(まつ)った。


杲相には、米麦など五穀を支配する霊という意味がある。

信仰する村人にこたえて、村の五穀豊穣(ごこくほうじょう)の約束を

してくれる神様にふさわしい名である。


その住職は龍雲寺九世の興外文隆といい、村人からいい、村人から

大変尊敬された方であった。


その後も、代々の住職によって供養が行われ、村人から厚く信仰

されてきた。

現在の祠は昭和六十年五月に新築されたもので、もとは、

本堂から百メートルぐらい離れたところに建っていた。













今は風情ある田舎の風景と思ってしまうけれど、昔々は十足は


炭焼きを生業としていたそうです。


江戸からの旅人が履いていた草履の緒が、10足も切れたから


十足(とおたり)と言われるようになったという話も残されています。



風に揺れる枝垂れ桜は雄大で、


何事にも振り回されない強さと美しさを感じました。


あっという間に散っていくけれど、


もうそこからがスタートなんだね。







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