国会には「差し替え」という言葉があります。


それぞれ、国会議員は何かの委員会に所属しているのですが、どうしても委員会に出れず、特に採決等がある時など欠席も許されない場合は委員を「差し替え」ます。


昨日は同僚議員がどうしても出席できないという事で、「差し替え」で約2年ぶりに総務委員会に出席しました。委員会に出るや、同僚から「大変な時に引き受けたね。」と言われたら、何だろうと思っていると、自民党が審議拒否に入り、「一人でも抜けると委員会が成立しなくなるから、トイレも含めて席を立たないように」と理事から指令が・・・。かなり珍しい委員会でした。


それにしても、「審議拒否」というのは複雑な気持ちです。国会の常識から言ったら分からないわけでもないのですが、問責法案を提出した事により自民党は全ての委員会で審議拒否をスタートしました。ただ、同じく法案に同調している、公明党やみんなの党は、しっかりと審議する為に委員会に出席してます。


私も野党を経験しましたが、自分の記憶では審議拒否をした記憶はありません。


ただ、こういった審議拒否や委員会を止める政治手法というのは古くさく感じますし、多くの国民も、そんな政治に飽き飽きとしているのではないでしょうか。


昔の手法や永田町の常識というものは、世間には通用しません。その事を政治の世界にいる人間は深く認識しなければ、国民の政治不信というのは益々高まるのではないでしょうか。


まずは、政治不信を取り除く為に、我々は努力していかねばなりませんし、古い政治とおさらばしなければなりません。