■福島県いわき市のこいと旅館
シャンプーソムリエこと関川忍です。
今日は3記事とも先日のエクスペリエンス・マーケティング新春セミナーに参加しての記事です。
ただ、今回の記事はマーケティングとは少し違う3.11による被災者のお話です。
セミナーの1コマに3.11の被害を受けた一軒の旅館の支配人の話しがありました。
その旅館は福島県いわき市常磐湯本町にある「こいと旅館」です。
福島県いわき市常磐湯本町は3.11の突然の「地震」と「津波」によって破壊されました。
「こいと旅館」は当然、営業停止状態です。
不安を抱える従業員さん方・・・。
そこを仕切るのが今回セミナーのステージに立った支配人の雄治ことゆう
未経験の事態でありながら皆で力を合わせて行こうと言う内容でした。
従業員の方々の答えは当然、彼と共に「こいと旅館」を守るでした。
しかし・・・
それに追い打ちをかけるように福島第一原発の爆発に襲われましいた。
誰しも目を、耳を疑ったあの瞬間です。
もうだめか!
そう思われる状況です。
しかし、ゆうは心が折れそうになるのを、地震に負けない!
まだ精いっぱいやりきれてないことがあるかもしれない!
・・・・という底力で、休みなくできるコトを必死にやり続けたそうです。
当然、地方ですので、消防団がありがれきの撤去や遺体捜索もしていました。
泥にまみれた子供の亡骸や、子供を守ろうと子供を抱きかかえたまま亡くなっている方の亡骸など、遺体を見つけるたびにキレイニ洗ってあげて、皆で敬礼をする。
そういう日々の連続だったそうです。
旅館再建よりも街自体の再建です。
その内に、街から人が消え、いつもはにぎわいを見せていた街がゴーストタウン化しました。
それでも、彼は出来るコトをやってダメだったら、旅館を閉鎖する覚悟で、必死に働いていたそうです。
それを支えたのが従業員の方たちと、義理の兄でありこいと旅館の社長と実の姉で女将のふみえさんです。
その頑張りは、ガイアの夜明けでも昨年放映されましたので、観られたたもいらっしゃるのではないでしょか?
そして、彼の言葉でボクが反省させられた言葉があります。
世間では「復興」といいますが、ボク達は復興なんてまだまだと思っています。
津波で灯りが消えた「塩屋埼灯台」に灯りがともっただけで、ホントに嬉しいんです。
あ~やっと灯台に灯がともった・・・よかった。
ただただ、それが嬉しいんです。
「復旧」が一番の望みなんです・・・と。
現地の人は、いつ元通りに街が戻るかも解らない中、必死に生きていたんです。
だから、心の支えになるのもいいし、少しでも明るい未来が見えるような応援が必要あんだと改めてお思いました。
まだまだ、被災地の傷は癒されてなんかしていません。
癒されているように見えたのは、被災者たちの地震なんかに負けない!
という強い心が、表情や言葉、行動に現れていただけだったんです。
地震に負けない元気が伝わってくる「こいと旅館」 のホームページ
そうそう・・・
実はゆうは、エクスペリエンスマーケティング塾の卒業テストを1週間後にひかえたまま、この被害にあいましいたので、同期の人たちが既に卒業証書をもらっているのに、まだだったんです。
確かに、卒業のみがこのセミナーのステージに上がる権利が与えられます。
しかし、卒業試験を受けないままゆうは今回のステージに立っていました。
本人も卒業していないのに、このような場に立たせて頂いて・・・
と、少し控えめな挨拶が冒頭でありました。
しかし、それは藤村先生ほか今回の新春セミナーに参加した誰もが、立派な卒業生として彼を見ていました。
そして、セミナー後の懇親会の最後に素敵なシーンが用意されていました。
ゆうの卒業証書授与です。
ゆうも、遂に緊張の糸が切れたかのように、ドッと涙を流しました。
そして、大きな拍手とおめでとうの声に会場は包まれました。
・・・・ボク達は忘れてはいけません。
被災地の人は、
いつもの場所あった棚や、看板、自動販売機などなど
日頃気付けなかった
日常と言うあたりまえの形と
幸せを取り戻そうと
元気に明るくふるまって生きているコトを。
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