旅先でずいぶん歩いたので、旅館での楽しみはマッサージにかかること。

お酒が全く飲めない私にとって、ささやかな贅沢である。


マッサージさんは中国人の女性だった。

片言の日本語で、時折意思の疎通が図れないときもあった。

45分もの間無言でいるのもなんなので、身の上話を聞かせてもらうことにした。


10年前に、日本人のご主人と結婚し、現在二人暮らしである。

ご主人の第一印象は、きれいな服を着ている人。

白いワイシャツと紺色のスーツ姿に一目惚れしたらしい。

などなど、その他にもいろいろ話しをしてくれた。


その間しきりに、日本語は難しいと言う。

以前、外国人に日本語を教える講座を受講したことがあるが、確かに日本語は難しい。

言葉だけで言うのなら、日本人で良かったとすら思っている。


それにしても彼女の日本語は、10年間日本人の夫と日本で暮らしているとは到底思えない。

自分の英語能力を棚に上げ言うのも何だが、なぜこれほど使いこなせないのだろう。

毎日どんな生活を送っているのか心配になってくる。

とても感じの良い方なのに。

かと思えば、先日ご来館いただいた中国人の方は、わずか1年間日本語を勉強をしただけにもかかわらず、会話にはなんの不自由も感じなかった。


人ごとじゃない。

私も英会話、頑張らなくちゃ。

曲がりなりのも10年以上英語を勉強していても、ほとんど使いものにならないのだから。