4月に劇場鑑賞の韓国映画2本ですが、ジャンルは大きく異なります。1本目の映画『ラブリセット 30日後、離婚します』は離婚を決めた夫婦が交通事故で両者とも記憶を失ったことから巻き起こる騒動を描き、韓国で大ヒットを記録したラブコメディ。
 

2本目の映画『貴公子』は、『THE WITCH 魔女』シリーズのパク・フンジョン監督が、巨額の遺産を巡って繰り広げられる攻防戦を予測不能な展開で描くノワール・アクション。劇場はミッドランドスクエアシネマ(シニア当日1,300円×2)。グッド!

 

ラブリセット 30日後、離婚します

『ラブリセット 30日後、離婚します』公式サイト

 

以下は映画『ラブリセット 30日後、離婚します』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

自称知的なイケメン弁護士だがどんくさいノ・ジョンヨル(カン・ハヌル)と、名家出身のお嬢様で仕事はできるが破天荒なホン・ナラ(チョン・ソミン)。二人はドラマチックに出会い、映画のような大恋愛をし、親の反対を押し切って結婚。

 

しかし、生まれ育った環境や価値観の違い、更には嫁姑問題も勃発し、遂に夫婦は離婚を決意する。裁判所の調停で、離婚のために30日の熟慮期間を待つことを言い渡された二人だったが、その帰り道で交通事故に遭い意識不明に。病院で奇跡的に目が覚めたジョンヨルとナラ。しかし、二人それぞれが、家族のことも、結婚していたことも全ての記憶を失っていた。―― 爆弾

 

ラブリセット 30日後、離婚します ラブリセット 30日後、離婚します

 

二人を離婚させたいと考えている両家の両親。離婚を決心した当時の記憶を取り戻させるために、かつて夫婦が一緒に住んでいた家で再び共同生活をさせようと計画します。そのため二人が間違っても元のさやに納まることのないよう、ナラの母親は彼らの生活の見張り番として、念には念を入れてナラの妹を同居させるのです。目

 

愛し合った時期の記憶も、激しく対立した時期の記憶もすべて失った二人は、家族や友人を巻き込みながら記憶を取り戻そうとします。何としても二人を離婚させたい両親(特に母親)の思惑とは異なり、ジョンヨルとナラの二人はやがて恋愛の始まりのように互いを意識し始めます。少し前までは壮絶な夫婦喧嘩をしていたのにね…。

 

裁判所の離婚調停の“熟慮期間30日”というのが、韓国では実際にあるケースなのかどうか知りませんが、その時間だけで“ヨリが戻る”というのは現実的ではない気がします。本編の離れ業は、二人が交通事故により同時に記憶を喪失しているということ。その後の展開で、実は二人のうち一人は記憶が戻っていることがわかります。その上での関係修復の“リセット”です。ハッピーエンドが予測できるタイトルですね。パー

 

(2023年、監督・脚本/ナム・デジュン、脚本/パン・ギチョル、撮影/シン・テホ、美術/キム・チヨヘ、キム・ミンジョン、音楽/チョン・サンウ)

ラブリセット 30日後、離婚します

 

 

 

                                  

 

貴公子

『貴公子』公式サイト

 

以下は映画『貴公子』公式サイトに記載の紹介ストーリー(一部)です。

 

フィリピンで病気の母のために地下格闘で日銭を稼ぐ青年マルコ(カン・テジュ)は韓国人の父の行方を知らない。そんなある日、彼の前に“父の使い”を名乗る男が現れマルコは韓国に向かうことに。飛行機の中でマルコが出会ったのは自らを“友達 チング ”と呼ぶ謎の男“貴公子”(キム・ソンホ)。不気味に笑う貴公子に恐怖を感じ逃げるマルコだったが、彼の執拗な追跡と狂暴ぶりに徐々に追い詰められていく…。あせる

 

貴公子 貴公子

 

フィリピンで暮らす貧しい青年マルコは病気の母のため、地下格闘で日銭を稼いでいた。ある日、マルコはこれまで一度も会ったことのない韓国人の父が自分を捜していると聞き、韓国へ向けて旅立つことになる。この映画のフィリピンロケ(?)の導入部分を見ると、本編の主役はマルコを演じるカン・テジュと思ってしまいます。DASH!

 

その後、韓国に向かう飛行機の機内で、マルコは自らを“友達(チング)”と呼びながら接してくる人物に出会います。美しい顔立ちで不気味に笑う、その“貴公子”に恐怖を感じて逃げ出すマルコですが、その追跡は執拗でマルコには逃れようがない。この不気味な存在の“貴公子”を演じるキム・ソンホこそ、本編の主役というわけです。

 

やがてマルコを招く韓国の父親の周囲の人間たちの思惑が明らかになってきます。そのことによりマルコには予想を超えた危険が迫るのですが、その窮地をことごとく救うのは“貴公子”です。彼の行動の目的がどこにあるのか、ほとんど謎のまま最終盤になります。にこやかに殺戮しピュアな感情を持つ、だからこそ“貴公子”…か。パー

 

(2023年、監督・脚本/パク・フンジョン、製作総指揮/キム・ウテク、撮影/キム・オンモク、シン・テホ、編集/チャン・レオン、音楽/モグ)

貴公子

 


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