『問いかけ言葉』…あるHPより | 岩瀬フットボールクラブ 公式ブログ

『問いかけ言葉』…あるHPより

【言葉①】


『ドーパミン』


脳内にある神経伝達物質の一つ。
快感や幸福感や意欲を感じたりするもので運動に関連する機能を担う脳内ホルモン物質の一種。

何かを習得する際にも使われることから『学習強化因子』とも言われる。

物事に自発的に取り組んだ際にもっとも分泌される。



◇習熟スピードを上げる条件とは


例えば…

リフティングでコーチが『○○回できるまで休憩なし』と呼びかけたとしたら…

最初は一生懸命に取り組みます。

でもだんだん疲れてくるとだれてくる。


でも休憩が欲しいから…

なんとか設定された回数…50回や100回までやり遂げる。

でもそれ以上はチャレンジしない。

指示命令や煽られるTRは殆どの場合設定された数で止まってしまう。


回数を設定しないこと。

子どもたちが集中していない時にはこう問いかける。


『みんなちょっとダラダラやっているように見えるけどそのままでいい?本当にサッカーを上手くなりたいの?』と。


すると子どもたちの表情が変わります。

それぞれが『今日は200回までやろう』と自分から目標を決めて頑張ります。


細かく指示命令するのではなく…やる気を喚起するような工夫をする方が子どもたちは上達する。

鳴ったり指示命令せずに自発的に取り組ませるやり方は脳科学的にも有効なのです。

それは自分で目標を設定し楽しく取り組むことでドーパミンが分泌されるからです。


怒鳴られるかもしれないという恐怖感の中で習熟まで導く時間と自ら進んで自発的に取り組んだ時間とでは自発的にやった子の方が習熟スピードが速くなります。

このことは脳科学的にも証明されている。


ドーパミンを出すTRを心掛けること。



【言葉②】


『いい質問だね』


大人が説明した後や『わからないところは?』と尋ねた際に出てきた質問に対し返す言葉。

子ども自身が『こんな時どうしたらいいのかな?』『これでいいのいかな?』と自分で考えたものを評価し
たもの。

褒め言葉でもある。



◇『自由』を残す重要性


子ども自身が考えて出てきた質問。

ごく単純なものであっても『いい質問だね』と返してあげる。


例えば…『鬼ごっこ』のTR。

走るのは禁止で歩いてやる鬼ごっこ。

2人組で狭いエリアで大人数で行なう。

他の人とぶつかったら10秒凍るルール。


やり方を説明した時にある子が『走ってダメならスキップはいいの?』と質問してきたとしたら…

そんな時に『いい質問だね』と。


歩く鬼ごっこなのでスキップも禁止なのです。

でももしかすると他の子どもたちも疑問に思っていたことかも知れません。

これはみんながルールを確認できる良い質問なのです。


反対に子どもたちが質問できない状況を作ってしまっていないか。

ルールや方法を細かく決めてしまうと子どもが考える余地がない。

自由度を残すことが非常に重要なのです。


サッカーのみならずスポーツ自体…答えは一つではありません。

そこを大人が理解して指導しているチームは何かを始める時にたくさん質問が出るのではないでしょうか。


『質問は受け付けません』『言われた通りにしてください』という言い方はしないことです。

大人の考えや感覚を押し付けてしまうと子どもたちは自分で考えようとしなくなります。



☆言われてやらされていることはやっている方も苦痛。

やはり自分で目標を決めそれに取り組んでいかなければ上達のスピードは上がらない。


子どもたちの『やる気を喚起する』ような工夫や問いかけをしてあげること。

やる気スイッチを自分で押すための働きかけをしてあげること。


私が子どもたちに伝えていること…

『言われてやるのは努力ではない』と。


今…自分が必要(やらなければならない)と感じ自発的に取り組むこと…

それが『努力』です。


植村