9月16日(火)晴れ 賢治ノート②『宮澤賢治の心を読む(1,2)』

 午前中、おはなしポップコーンの学生と共に、練馬区立関町北小でおはなし活動をさせていただいた。5名の参加で学年集会型となった。やはり、まだ学生の力で80名の子どもは掌握できない。先生方のお力をお借りして信仰できたというのが実際であった。しかし、一回ごとに成長していく姿はとても楽しみだ。私のアドバイスにもよく耳を傾けてくれた。終わって、いわさきちひろ美術館に案内しようと思ったら休館日だった。ざんねん!
 TBS朝の「いっぷく」で相馬での活動が紹介された。なにより学生への励ましであり、支援していただいている心理学部への感謝である。
 さて、賢治のがいどぶっくとして、まさにその意識で書かれたのが、『宮澤賢治の心を読む』(全2巻、童話屋11.9)だ。著者は草山万兎氏=河合雅雄さんである。これほど適切な人もいない。『雪渡り』『注文の多い料理店』など教科書で取り上げられている作品についても解説している。サル学の権威が、児童文学をしっかりと向き合ってくれているのがうれしい。普段の解説書とはだいぶ切り口が違います。ぜほ読んでみてください。童話屋のポケットサイズのシリーズなので、通勤、通学の途上でも、(授業中などでも!)読めます。作品そのものも収録されているのでありがたいです。
 なお、「イーハトーブ」の地図の件ですが、ますむらひろし『グスコーブドリに伝記』扶桑社文庫)の「地図」っぽさ、岩手県の姿を思い浮かべさせてくれていいですね。