iwanabe
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2009-11-21 10:23:31

11月21日(土)晴れ 教材研究=リアリティということ

テーマ:ダイアリー

1121日(土)晴れ 教材研究=リアリティということ

○  

けしつぶうた

ケムシ


さんぱつは きらい

 ノミ

あらわれる

ゆくえふめいに なるために

 ワニ

かんがえている

かんたんに

うしろを むく ほうほうを

―『まめつぶうた』理論社

●こやま峰子さんが講演の中で、詩人として大事にしていることとして、「4つの“リ”」をあげられた。リズム(心地よいリズム)、リサウンド(いいひびき)、リリシズム(美しい情感)、リアリズム(リアリティがあってはじめて子どもに共感してもらえる)。こやま峰子さんの詩は読んだ後のすがすがしさ、清潔感というか、おしゃれな感じがあると思っている。そういう場合も、根底には対象をしっかりと見つめたリアリティがある。嘘っぽくないのだ。まどさんの「まめつぶうた」シリーズを「まねっこ詩」にして詩を書こうという指導がよく見られるが、その場合にも「おもいつき」「ひらめき」に頼ろうとする。ここにあげた3点は特別短いものだけれど、実によく対象をとらえている。だからこそ、子どもも大人も共感するのである。私は最近、特にこのことを思う。「詩は心の動き」なのだけれど、なんでもいいのではなく、その時の対象、「心の動き」であっても、それを冷静に見つめる目、描写する手を要求したい。そういう視点であらためて、まどさんの詩を読み返してみよう。

 まどさんいとって、「まめつぶうた」とか「どうぶつあいうえお」とか「ことばあそび」というのが、いわば対象を写し取る写生帳のような役割をしているのではないだろうか。

―われわれが美しいと感じるのは、色、形、温度…、いろいろな心地よさを感じる感受性のおかげです。音楽でも絵でも文章でも、芸術が美の追求だとするならば、われわれは、遥かな祖先が育て磨きあげてくれた五感に拠るほかない。長い間に祖先がこしらえてくれたアンテナはすばらしいものなのです。・・・・

 自分にとっての本はブックじゃなくて、ブック以外のすべての物だということ・・・。そういう目で見ますと、すべてのものが読んでもらたがっているようにも見えます。そして、ほんとの声を読みとることができた、と感じることができたとき、それはほんとにうれしいです。」―『文藝別冊 まど・みちお』
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.21どうぶつあいうえお

2009-11-20 12:54:58

11月20日(金)晴れ 昼・そうじ=「ぞうきん」

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11月20日(金)晴れ 昼・掃除=「ぞうきん」

○まどさんの詩で綴る時間割

*各連の一行空きがブログではつぶされてしまうので、「○ ○」として示すことにします。

ぞうきん


雨の日に帰ってくると

玄関でぞうきんが待っていてくれる

ぞうきんでございます

という したしげな顔で

自分でなりたくてなったものでもないのに


ついこの間までは

シャツでございます という顔で

私に着られていた

まるで私の

ひふででもあるかのように やさしく

自分でなりたくてなったわけでもなく


たぶん もともとは

アメリカか どこかで

風と太陽にほほえんでいたワタの花が


そのうちに

灰でございます という顔で灰になり

無いのでございます という顔で

無くなっているのかしら

私たちとのこんな思い出もいっしょに

自分でなりたくて そうなるのでもなく

ぞうきんよ!

●これも研究集会でこやま峰子さんの紹介された詩。もちろん、昼のお掃除の詩ではありません。むしろ、私のような人間の人生をうたっていると・・・。こやまさんが、「ここがいい!」と、指摘された「たぶん もともとは/アメリカか どこかで/風と太陽にほほえんでいたワタの花が」の部分に、広々とした一面の綿花の畑の風景が浮かぶ。子ども時代の伸びやかなあの日々(今の子どもたちが同じように思ってくれるのだろうか)。あらためて、しみじみ(!)共感して読む。

●さて、昼、または放課後の掃除。まったく行わないという学校もあるようだし、トイレもやるという地域もある。私は教室や廊下はやるべきだと思う。どこまできれいになるかは別として。高学年になると、あちこち広い範囲で受け持つ。目が届かなくなるので大変だった。
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.20ことばあそび

2009-11-19 09:39:30

11月19日(木)晴れ 昼・給食=「お菓子食べると」

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1119日(木)雨 昼・給食=「お菓子をたべると」

まどさんの詩で時間割


お菓子をたべると


              まど・みちお


お菓子をたべると

口が のどが 一せいに

おいしい! って 身をよじる・・・

のは つまり ぼくの体が

ありがとう! って叫ぶのか

ありがとうを言え! ってぼくに迫るのか

でもそれは だれに対して?


 お菓子を買ってくれたお母さんへ?

 買うお金お母さんにあげたお父さんへ?

 そのお金お父さんにくれた会社の人へ?

 そのお金作ったどこかの人へ?

 そのお金のデザインしたどこかの人へ?

 そのデザインの道具作ったどこかの人へ?

 その道具売ってくれたどこかの人へ?

 などと言っていたら日が暮れて

 お菓子作った人売ってくれた人にまでは

 とても行きつけはしないけど

でも そんな数えもしきれない

知りもしきれない人と物の残らずみんなへ!

なのだろうな 本当は

体がありがとうを言え! っていうのは



―『人間生きる』


○まどさんの『100歳詩集 のぼりくだりの』理論社が出ました。1,300

●これは給食ではないけれど、テーマは食事だといえる。いつの頃か、「給食費を払っているのだから、いただきますと言わせないでください」と、申し入れをする保護者が現れた。ある時、一斉に現れたから、テレビのバラエティかなにかがそんな話をとりあげたのだろうか。さびしいことだと思う。まず、まどさんの詩を味わいたい。

 給食は一番楽しい時間だ。最近、学校公開で給食まで公開する例があるが、私は反対だ。食事ほどプライバシーな時間はない。ほっとしてもらいたい。子どもだってそうだろう。せいぜい準備をすませるのを観たら、帰ってほしい。自分は食べないで人の食事をじっと見ているなんて・・・!!

 バランス良い食事という点で、子どもにとって(そして独り暮らしの教師にとって)、給食ほどありがたいものない。日本の子どもの成長に給食が果たしてきた役割は大きいと思う。もっと学校という場所に光を当てて福祉という観点からも充実してほしいものだ。

 さて、楽しい給食。なんといっても、グループでのおしゃべりだ。「だまって食べよう」指導は悲しい。最近はすききらいも激しくなった。それに様々なアレルギー問題がからむから、いろいろなものをバランスよく食べようね。」「食べたことのないものもちょっと挑戦してみよう」などということがむずかしくなった。

 ちょっとぐちっぽくなったかな。では、「ごちそうさまでした」。片付けがまたひと騒動だった・・・でも、次第に校庭に飛び出していく子が少なくなったと思う。

▼あらためて、おことわりしておきたいことですが、ブログの記入って、わたしのような未熟者にはむずかしい。蓮の間の一行あけが詰まってしまうのですね。使い前に必ず原典にあたってくださいね。
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.19のぼりくだりの








2009-11-18 07:57:41

11月18日(水)曇り 昼休み屋上で=「ことり」

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1118日(水)曇り まどさんの詩で時間割=昼休み・屋上で=「ことり」

ことり

ことりは

そらで うまれたか

うれしそうに とぶよ

なつかしそうに とぶよ

ことりが

そらの なかを

ことりは

くもの おとうとか

うれしそうに いくよ

なつかしそうに いくよ

ことりが

くもの そばを

―『文藝別冊 まど・みちお』

●寒くなりました。事故もあって、今は屋上も禁止となっている学校が多いと思いますが、私は屋上が好きでした。理科の太陽の動きの観察、社会の方角と地図学習などではよく使いました。その学習の間にひと遊びできます。もっぱら「手つなぎ鬼」でした。足立区、葛飾区からも富士山が見えます。遠くはるかに。晴れた日は、みんなで手をつないで寝転んで空を見上げます。雲が流れていくと、なんだか空を飛んでいるような気分になったものです。(ただし、背中はほこりだらけになりますので、ご注意あれ)

 そんなとき、この詩を暗誦するといいですね。やさしい、あたたかな気持ちになります。

◆今日は午後から八千代市の小学校図書館部の皆さんの研修会だ。しばらくぶりで、たくさんの注文が届いているけれど、まず楽しみたい。
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.18おさるが

2009-11-17 09:46:06

11月17日(火)雨 雨の昼休みに楽しむ詩=「ピーナッツッて」

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1117日(火)雨 雨の日の昼休みに楽しむ詩=「ピーナッツッて」

まどさんの詩で時間割

ピーナッツッて

              まど・みちお

ピーナッツッて ピーナッツ

ドーナッツッて ドーナッツ

ココナッツッて ココナッツ

と ナッツをならべてみてたなら

ピーナッツちゃって ドーナッツちゃったか

ドーナッツちゃって ココナッツちゃったか

あててみなって だれやらから

きかれたみたいな きになっちゃって

へたなてっぽも かずうちゃあたろと

あてずっぽの みずでっぽうを

うちにうって うちまくっちゃったら

マトにめいちゅう ピー

ナッツが ころころ ころがりでちゃって

ここのつ ならんで

ドーナッちゃったか ドーモドーモと

にこにこあいさつ

してくれちゃったた たったった

―『たったった』

●これはリズム遊びの詩(うた)ですね。ちゃっちゃかちゃちゃっか・・・と、手拍子を始めましょう。それに合わせて、いきましょう! ハイ! ♪ピーナッツッて ピーナッツ・・・。途中で、「ハイ!」の合いの手を入れると調子が出ますね。

 これを「読解」してもしょうがないでしょう。「読解」できないのは詩ではないと教育的排除をしたら、詩の世界、日本語の世界はとても狭く、息苦しくなってしまうでしょう。

楽しむということがすべての学びの原点です。学びは「まねび」。どんどん変えていくとたのしいですね。

 雨の日の休み時間こそ、ほっとして過ごしたい。子どもの大好きなのは、ハンカチ落としですよね。なんどやってもあきない。将棋やトランプもいい。小さな輪ができればあちこちでおしゃべりが始まる。雨は子どもをやさしくする。

 そうそう、必ず原典にあたってくださいね。この連載を振り返ってみたら、一行あけとかが詰められてしまっているのですね。縮小されるのかな。

写真はまどさんの絵による絵はがき{またのぞき」
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.17またのぞき

2009-11-17 09:46:06

11月17日(火)雨 雨の昼休みに楽しむ詩=「ピーナッツッて」

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1117日(火)雨 雨の日の昼休みに楽しむ詩=「ピーナッツッて」

まどさんの詩で時間割

ピーナッツッて

              まど・みちお

ピーナッツッて ピーナッツ

ドーナッツッて ドーナッツ

ココナッツッて ココナッツ

と ナッツをならべてみてたなら

ピーナッツちゃって ドーナッツちゃったか

ドーナッツちゃって ココナッツちゃったか

あててみなって だれやらから

きかれたみたいな きになっちゃって

へたなてっぽも かずうちゃあたろと

あてずっぽの みずでっぽうを

うちにうって うちまくっちゃったら

マトにめいちゅう ピー

ナッツが ころころ ころがりでちゃって

ここのつ ならんで

ドーナッちゃったか ドーモドーモと

にこにこあいさつ

してくれちゃったた たったった

―『たったった』

●これはリズム遊びの詩(うた)ですね。ちゃっちゃかちゃちゃっか・・・と、手拍子を始めましょう。それに合わせて、いきましょう! ハイ! ♪ピーナッツッて ピーナッツ・・・。途中で、「ハイ!」の合いの手を入れると調子が出ますね。

 これを「読解」してもしょうがないでしょう。「読解」できないのは詩ではないと教育的排除をしたら、詩の世界、日本語の世界はとても狭く、息苦しくなってしまうでしょう。

楽しむということがすべての学びの原点です。学びは「まねび」。どんどん変えていくとたのしいですね。

 雨の日の休み時間こそ、ほっとして過ごしたい。子どもの大好きなのは、ハンカチ落としですよね。なんどやってもあきない。将棋やトランプもいい。小さな輪ができればあちこちでおしゃべりが始まる。雨は子どもをやさしくする。

 そうそう、必ず原典にあたってくださいね。この連載を振り返ってみたら、一行あけとかが詰められてしまっているのですね。縮小されるのかな。

写真はまどさんの絵による絵はがき{またのぞき」
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.17またのぞき

2009-11-16 19:54:21

11月16日(月)晴れ 昼の小さなお誕生会=「うさぎ」

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1116日(月) 昼の小さな誕生会=「うさぎ」

 *今日はまど・みちおさん100歳のお誕生日です。おめでとうございます!!!

 今週は昼のバージョンにして続けていきます。

 うさぎ

うさぎに うまれて

うれしい うさぎ

はねても

はねても

はねても

はねても

うさぎで なくなりゃしない

うさぎに うまれて

うれしい うさぎ

とんでも

とんでも

とんでも

とんでも

くさはら なくなりゃしない

―『文藝別冊 まど・みちお』

●今日はまど・みちおさんの100歳です!!!!

 私は教室の黒板の左上に、その月の誕生日の子どもの誕生日と名前を書いておいた。

11月の誕生日  16日 まど・みちおさん  23日よしだ まりさん 10才 おめでとう!」というぐあい。慣れてくると、係の子がそれをやってくれる。

当日。給食の配膳が終わると、その子を前に呼び寄せて、私が並んで立つ。牛乳瓶を掲げて、「まど みちおクン、10才、おめでとう!」と言って、コチンと乾杯する。彼はそれから、牛乳瓶を持って教室を一回りして、「おめでとう!」と乾杯を受ける。私はそのグループへ行って一緒におしゃべりしながら給食を食べる。3年生までは、肩車をして教室を一周したりもした。膝に乗せて本の読み聞かせもした。ふだんは日直の子が座る場所だ。とても楽しみにしてくれた。月に一回は、お楽しみ会として学級活動で誕生会を兼ねて詩を楽しむ会を続けた。先日の「まど・みちおさん100歳」記念研究集会に、その時の4年生が大学生となって、卒論でまどさんを取り上げるというので参加してくれた。すごくうれしいことだった。

●うさぎに生まれてうれしいうさぎ。ぞうに生まれて大好きな母さんと同じように長い鼻がうれしいぞう、くまであることを再確認してうれしいくま・・・。まどさんの詩のやさしさ、生きることへの共感、はげましがうたわれている。

写真 『てんぷらぴりぴり』は、まどさんの第一詩集(1968.6)。私はその前年に教師となった。思い出深い詩集だ。

◆映画『沈まぬ太陽』(東宝)を観てきた。1960年代から90年までのJALで進められた合理化と私物化による荒廃とれとの闘いの記録である。JALが様々に圧力をかけてこの映画の広がることを妨害しているとの話を聞いて、これは絶対に観にいかなくていけないと思った。平日で3時間半もの長い映画なのに半分の座席が埋まっていたのだからまずは関心があるのだと心強かった。ぜひ見ていただきたい。いま、民主党政府になって進められている「点検と改革」が非常な困難に直面していることの背景もわかるように思った。
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.16てんぷらぴりぴり

2009-11-15 10:01:35

11月15日(日)晴れ・休日は家族で=「味方」 

テーマ:ダイアリー

1115日(日)晴れ 家族でゆっくりと=「味方」

まどさんの詩で時間割(第5週へ))

味方

              まど・みちお

高校野球のテレビで

パパが味方にするのはいつも千葉だ

自分が千葉に生まれて

千葉に住んでいるからだ

千葉が出ていなかったら東京だ

自分のつとめが東京だからだ

千葉も東京も出ていなかったら岡山だ

自分のおくさんの生まれがそこなのだ

いつか山口と高知の試合のときパパは

山口が負けはじめると だんだん

山口の味方になっていったが

はじめはずっと どっちつかずだった

あれは自分の妹が高知に住んでいて

自分の苗字が山口だからだ

ノッポの ぼくが

ノッポのピッチャーのいるチームに

応援したくなるのと同じなんだ

ほんとに どうして人間は

こんな味方のきめ方をするのだろう

なにがなんでも こじつけて

自分に近い方に近い方にと・・・

でも自分との関係が同じくらいなら

負ける方へ 弱い方へと味方したくなるのは

いい感じだけどな・・・

―『人間生きる』

●昨日のアニマシオンクラブ「まど・みちおさん100歳おめでとう」研究集会で、記念講演のこやま峰子さんは、まどさんの詩が、生命の肯定、存在のすべての肯定を基調としていると話された。この詩はその喜びを表している。まどさんの詩の中では、おもしろいリズムの作品だと思う。

 さて、写真は昨日の集会より。たくさんのまどさんの詩を紹介しながらその特徴と思想を語るこやまさん。楽しくまどさんの抽象画から詩を創作した分科会の一つ。この報告は機関誌『ファンタジスタ!』37号で。
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.14こやまさん

岩辺泰吏の午後の歩き方-11.14分科会

2009-11-14 07:51:21

11月14日(土)雨 。休日の雨もまたよし=「雨ふれば」

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1114日(土) さあ、アニマシオン研究集会へ!=「雨ふれば」

●本日の「100歳おめでとう! まどさん」アニマシオン研究集会は予定通りです。

本日=14日(土)13001630、暁星小学校(地下鉄・九段下または飯田橋より8分)

記念講演「まど・みちおさんの詩につづく道」詩人・こやま峰子さん

+まどさんの詩を楽しむ2つのワークショップ 参加費:1500

*受け付け開始は1230分。機械警備のため、1時を過ぎると閉鎖してしまいますので、時刻厳守でお入りください。

*会場不明の方は、12時30分にJR飯田橋東口(お茶の水側)で係の者が待っています。

(あめ)ふれば

まど・みちを

(あめ)ふれば

勝手(かって)

(あめ)(にほひ)してゐる。

    ()れた(ねぎ)など

    (あを)くおいてある。

(あめ)ふれば

障子(しゃうじ)(なか)

(かあ)さんやさしい。

   縫物(ぬひもの)される(はり)

   すいすいと(ひか)る。

(あめ)ふれば

(とほ)りのもの(おと)

ぬれてゐる。

  (とき)をり

  ことり などする。

(白秋選・特選1)

―文藝別冊『まど・みちお』

●今日は研究集会です。ぜひおいでください。とても寒い東京になりました。防寒対策をしっかりしてください。できれば、あたたかな上履きをご持参ください。

 これは、まどさんのデビュー作です。やさしく、やわらかく、みずみずしい作品ですね。だれでもが書ける作品ではありません。やはりすばらしい人だなあと思います。

 今日は雨。私が子どもの頃は、雨がいやだということはありませんでした(遠足や運動会の日を別にすれば)。雨がふると、瓦屋の仕事は外ではできません。工場でみんなが働いています。父も母も兄もみんなそろっています。しっとりとした雰囲気です。食事もみんなそろいます。川は水があふれ、上流からみかんなどを流してきます。網を持ってそれを取りに行きます。倒木を拾い寄せる人もいます。田んぼにあふれた水の中にはこいやふながいます。うなぎもいます。仕事の母の傍らで、国語の本を読んで聞かせると、母はとても喜んで、「うまくなったなあ」「うれしいなあ」と喜んでくれます。

写真はまどさんの絵による絵はがき『かたつむり』。銀座・教文館

 今日の集会の様子は、121日発行の機関誌『ファンタジスタ!』37号でお知らせします。ご入会いただけると、隔月でお届けします。事務局長・笠井英彦までお知らせください。

 422-8033 静岡市駿河区登呂66305 
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.14かたつむり

2009-11-13 08:26:32

11月13日(金)曇り 4時間目・保健=「ぬけた歯」

テーマ:ダイアリー

1113日(金)曇り・とても寒い日 4時間目・保健=「ぬけた歯」

●明日の「100歳おめでとう! まどさん」アニマシオン研究集会は予定通りです。

14日(土)13001630、暁星小学校(地下鉄・九段下または飯田橋より8分)

記念講演「まど・みちおさんの詩につづく道」詩人・こやま峰子さん

+まどさんの詩を楽しむ2つのワークショップ 参加費:1500

*受け付け開始は1230分。機械警備のため、1時を過ぎると閉鎖してしまいますので、時刻厳守でお入りください。

*会場不明の方は、12時30分にJR飯田橋東口(お茶の水側)で係の者が待っています。

ぬけた歯

              まど・みちお

ぬけた歯をてのひらにのせると

星のようだ

生きもののぼくの口の中へはもう

帰れないほど とおくに光る・・・

ぼくの体の どこかであったのが

嘘のようだ

ここから見えるのもふしぎな

ふるさとの どこかに

帰りついているかのようだ

そこにあることこそが本当の・・・

生きものの一ばん初めの祖先が

そこで生まれたころの

風も虹もやまびこも

まだ赤んぼうだったころの

宇宙のふるさとの どこかに・・・

―『人間生きる』

●インフルエンザの大流行も心配ですが、集会は(現時点では)予定通り開催いたします。ぜひおいでください。こやま峰子さんのお話がとても楽しみです。明日は雨とか。寒さに気をつけてお集まりください。こやまさんから指定された初期のまどさんの珍しい作品も資料に加えて用意しています。2つのワークショップの資料は入り口では配布しません。活動しながらその都度、配布して行います。終わった時点では両方の資料が渡せるようにしています。

さて、1,2年生はよく歯がぬけます。とくに給食中に抜けることが多い。カレーなんかを食べている時に、「せんせえ、歯がぬけた!」と、かわいい口をカレーでいっぱいにして大きく開いて見せられると、「百年の恋も一度に冷めるか・・・」という気持ち。抜けた歯を洗って、ティッシュにくるんで持たせ、「いい歯が生えますように・・!」と家庭ごとのやりかたで始末するように言いました。あのたくさんの歯はどこへいったのでしょうね。

写真は、まどさんの作品。絵ハガキ「おさかな」、銀座・教文館
岩辺泰吏の午後の歩き方-11.13osakanahagaki

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