こんにちは。
PTSD・機能不全家族・アダルトチルドレン問題専門の
鹿児島の心理臨床家“がんちゃん先生”こと岩元應和（マサカズ）です。
あなたが「私ってこの人に必要とされてる」って感じるのは
どんな人で、それは…どんな時（場面）ですか？
このGW期間中、
6名の10代（中・高校生）のココロと向き合った。。
4月から新年度を迎え、この１ヵ月の間に
人間関係や進路に迷いを感じた10代のココロの叫び…
子育て支援臨床や学校臨床で
たくさんの未成年のココロと向き合って感じることは…
子どもにとって
「家庭」とは大事な場所であり時間である…ということ。
そんな気がしてならない。。
家族から愛され
ココロも身体も「安心感」を感じ
大人の不安を押し付けられることなく
自分の今のキモチを素直に言葉にできる家庭。
そんな家庭で育ってきた人たちは
いい意味で芯がぶれないし、他人に流されにくい。
しかしながら…
家庭の中に「恐い」と感じる対象が存在したり
大人の不安を感情で押し付けられたり
あるいは…
家庭の経済事情を知り過ぎて
やりたいことを親に言えなかったり
子どもの頃から大人の代わりの役割を担ったり
人生の早い時期から夢なんて叶う訳ないと
あきらめを言い聞かせるような家庭で育った人は…
悲しいかな…
自分がない生き方をしている。。
10代半ばから20代にかけて…
仮に物理的に親元から離れたとしても
心理的な影響は大きい。。
悲しいかな…
自分の芯がない…人がいる。。
あなたが「私ってこの人に必要とされてる」って感じるのは
どんな人で、それは…どんな時（場面）ですか？
いいように利用される人。
彼らが目が覚めた時に
その当時を振り返った時に口々にこう物語る。
「あの時は…自分がなかった」
「あの時、自分の事はそう大事じゃなかった」…と。
ノゾミはマキと出会って
「私ってこの子に必要とされている」って感じた…
生れてはじめて
自分の名前と気持ちと身体が一致している感覚を覚えた。。
いいように利用される人。
必要とされるのと、いいように利用されるのは違う…
ノゾミの心のキャンバスはいつも真っ白であった。
だからマキの注文には多少の面倒さを感じながらも
「いいよ」って引き受けていた。
「この子（マキ）が楽しいって思ってるんなら、それでいいのかな」
それが“自分がない”当時のノゾミの
この子から必要とされているという錯覚であった。
そんな毎日の中で
ノゾミはマキの知らない所で彼氏ができた。。
彼氏との時間を重ねると…
それまではマキを一番と思っていた自分が
マキよりも守らないといけない人と出会ったと感じた。
そして葛藤が生まれた。
今までは
すべてを自分が合わせることで
マキが幸せであればいいと思って生きてきたけど…
自分も幸せになっていのかなって思えた。
だから勇気を出して
マキに彼氏の存在について打ち明けた。。
マキにもそんな自分のキモチを承認して欲しかったから…
ところが
マキは彼氏の話を耳にすると表情を曇らせた。
いつものマキの切れる時の予兆と似ていた。
マキにとってノゾミは“いいように利用できる人”。
マキにとってノゾミは
自己重要感を満たす一つのアイテムにすぎない。
そんなおもちゃの様なノゾミが自己主張しているではないか!!
マキは会ったこともない彼氏の欠点を洗い出した。
そして…それがノゾミを必要としていない証拠と訴えた。。
ノゾミは…いつしか悲しい気持ちを通り過ぎていた。
「あれっ、マキは私の幸せなんて何も考えてないんだ」…と。。
その瞬間、目が覚めた。
「この子に必要とされてるんじゃない。利用されているんだ…」
利用される人は
マキにとっては自分の都合のいい人間。
彼氏なんかできたら
取られる感じがして、だから何としてでも壊そうとする。。
いいように利用される人。
必要とされるのと、いいように利用されるのは違う…
そして…
利用される人が目覚めて、仮に卒業したとしても
マキの様なタイプからすれば
「あんたの代わりはいくらでもいる!!」…ということ。。
あなたが「私ってこの人に必要とされてる」って感じるのは
どんな人で、それは…どんな時（場面）ですか？
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