小技/小ネタ:Addrss解決をうまく行う ? -1-
Notes ClientでMailを送信する場合、Address解決というのが非常に重要なように思うのは私だけでしょうか?
POP3 Clientは基本的にLocal Addressbookに頼り、そこで解決するのですが、Notes ClientはDomino DirectoryのUserを中心に動く訳です。
勿論、Notesと言えど、LocalのAddressbookもありますが、今回はLocal Addressbookは無いという前提で話を進めたいと思います。
皆さん、Mailを書く時に、ToやCC Fieldに送信者の名前を入れて確定させることでしょう。
そうです、Notesはあいまいな名前検索も行ってくれるので、例えばTo Fieldに苗字でも名前でも入れて改行(Enter)を押せばDomino Directoryに登録されたUserで同様の名前を持つ人がList Upされることは皆さんもご存知なのではないでしょうか?
これが、曖昧な名前検索の機能です。
しかし、NotesにはFieldに値を入力してF9でFieldを検証して値を確定するという方法もあります。
この二つの方法で何が違うのかを知っておくと、Notes Clientを利用する際にも便利なのではないかと思って書かせていただいております。
では、ここで、私のDemo/評価環境で少し試してみることにしましょう。
まず、登録されたUserであいまいな名前があることが重要ですが、私の環境では幾つかのUserを登録して、曖昧な名前もあるようになっています。
新規Mailを作成して、To Fieldに適当なあて先の最初の数文字を入力します。
皆さんは、途中まで入力したらEnter Keyを押すことでしょう。
これでNotesの機能であるAddressのType Aheadの機能が動くのです。
では、名前の一部を入力してEnter Keyを押してみるとどうでしょうか?
以下のようなDialogが表示されます。
ここでは"nana"を入力して検索を行っている訳ですが、曖昧な名前として"nana"を最初に含むものが表示されています。
では、同じように"nana"を入力してF9を押して見ると、以下のような画面が現れるのではないでしょうか?
では、この違いはどこにあるのでしょう?
方や、曖昧な名前Dialogが表示されていますが、一方では該当する名前が無いという状態なのです。
これは一体何が異なるのでしょうか?
実はEnterを押した場合とF9を押した場合は動作が異なっているのです。
上記では、"Nanako"という人が二人いることがわかりますので、"Nanako"でEnterとF9を押して確かめてみると、以下のように同じように曖昧な名前のDialogが表示されます。
これだと、F9でもEnterでも変わりはありません。
では何故上の場合は異なったのでしょうか?
これは名前検索をする場合のNotes Clientの動きが異なること「起因しています。
Enterを押した場合は、Type Ahead状態で($Users) Viewを探して前方一致で一致したUserを曖昧な名前Dialogに表示しますが、F9を押した場合は、完全一致で探しているのです。
例えば、"Iwama"と"Iwamatsu"という人物がいると、"Iwama"でEnterを押すと、両方の人物が曖昧な名前のDialog Listに現れますし、F9を押すと"Iwama"しか現れないのです。
この動きが分かっていると、宛先Fieldに名前を入れて検索する場合に、どうすれば効率的に検索できるかが分かるのではないでしょうか?
前方一致で検索したい場合にはEnter、完全一致で検索したい場合はF9を押せばいいのです。
このように、機能を知ってうまく活用すれば、使い方は大きく変わるのではないでしょうか?
次回は、もう少しName LookupやType-Aheadの動きについて調べてみることにしましょう。
<続く>