生徒の成長は、教師にとって何よりも嬉しいものです。


自分の言葉によって生徒のスコトーマ(心理的盲点)が外れ、何か開眼したような嬉しそうな表情になる時、生徒の人間的な美しさ宝石赤を感じます。


教えるとは、言語化することと見せること(踊って見せるというだけの意味ではありません)だと思います。

でも単に、言語化すると言ってもとても難しい。


私たちダンサーは自分の"感覚"で踊る部分が大きく、踊るときには頭の中に言葉はほとんど存在していません。

それを言葉にして伝える時、どんな表現をするかで、生徒の反応は違ってきます。



自分の言葉で表現することも大事だし、相手が使っている言語を使うことも大事。

または擬音だけで伝わることも多々あります。



思うのは、言葉は音でしかないということ。

そこに乗っかっている情報は、言葉や文字という以外のものの方が大きいのではないかと思います。



例えば、「あなたが好きです」と無表情で言うのと、「あなたなんか、きら~い♪」と笑顔で言うのとでは、受け取り方は言葉とは反対になるでしょう。

何を言うかと同じように、どう言うか・・・「本心」かどうかが非常に大事だと思います。

教師の演技は、生徒には通用しません。


教師の想いは、言葉よりも気持ちで伝わるのではないでしょうか?

気持ちとは「気」、見えない情報です。


それは、態度とか声音とか言い方とか、色々な要素があると思いますが、物理的な空間だけではなく、情報的な空間でこそ物事は真実となって伝わり、相手の心(頭)を動かすのではないかと思います。


だからと言って「愛があればキツイことを言ってもいい」とは思いません。

愛があったら、相手が本当に傷を追わせるような言葉や言い方にはなりません。


教師としての私の立場は、生徒が主役の人生ドラマの脇役。

主演者を輝かせるために、私は「教師」役に選ばれたのだと思っています。


「教師」から、「姉や母のような存在」になっていくかも知れないし、「親友」になれるかも知れない。

「家族以上の存在」にも「大好きな人」にもなれると思います。



生徒(人)との出会いは、どれもが特別です恋の矢


生徒の人生を宝物と思えるから、私は生徒本人が何を望んでいるのか、何が好きでどうなりたいのかにとても興味があります。

そして、バレエを通じてその方の人生に関われる「バレエ教師」という役割に、喜びを感じています。



人と人は、先ずは言葉で挨拶をし、互いを理解してゆきます。

そして、その先は・・・言葉を超えた"気持ち"で伝わっていくのだと感じます。



舞台芸術としての『バレエ』も、言葉を超えた世界でのコミュニケーションですよね?

私はしゃべるのも、書くのも、聞くのも、読むのも大好きですが、言葉の先にある世界もとても好きですラブラブ




バレリーナが教えるバレエのコツ~井脇幸江バレエスタジオ-emojiF_04_008.gifバレリーナが教えるバレエのコツ~井脇幸江バレエスタジオ-emojiF_07_035.gifバレリーナが教えるバレエのコツ~井脇幸江バレエスタジオ-emojiF_07_031.gifバレリーナが教えるバレエのコツ~井脇幸江バレエスタジオ-emojiF_07_021.gifバレリーナが教えるバレエのコツ~井脇幸江バレエスタジオ-emojiF_07_019.gifバレリーナが教えるバレエのコツ~井脇幸江バレエスタジオ-emojiF_07_015.gifバレリーナが教えるバレエのコツ~井脇幸江バレエスタジオ-emojiF_04_008.gif