バレエを習う上で、一番に気になるのが身体の「柔らかさ」だと思います。
これはプロのダンサーも同様です。
脚は高く上げたいし、人よりもたくさん上半身を反って柔らかさを武器にしたい、またはアラベスクを高く上げるには背中の柔らかさが最も重要・・・とお考えだと思います。
実際、身体の柔軟性があるのとないのとでは、そのポーズの美しさは断然に違います。
では、柔軟性は子供の頃から決まっていて、体質なのでしょうか?
大人からバレエを始めた人は、柔軟性は諦めなくてならないのでしょうか?
答えは「NO」です。
私は長年、様々な年齢層の生徒さんと関わっていますが、「子供だから柔らかい、もしくは柔らかくなりやすい」
「大人だから固い、もしくは柔らかくなりにくい」ということはありませんでした。
本来、子供というのは身体が柔らかいものです。
大人になるにつれ、段々と硬さが増してくるものです。
けれど最近思うのは、大人の方こそ柔らかくなっていく。
または子供の硬さほど頑固なものは無い。
ということです。
柔軟性に関しては誰もが「体質」と諦めがちですが、ご自身が思うよりもずっと、柔軟性は「取り戻せる」ものです。
諦めたらそこで体は「ゴール」と思い、立ち止まってしまいます。
ご自身の体が柔らかくしなやかになったら、どんな踊りがしたいか、どんな表現をしたいかを強烈に願い、思い描くのはとても重要です。
これは足の甲も同じこと。
私はここ数年で、つま先が以前よりも伸びるようになりました。
未だ変化(進化)をしています
年齢に関係なく、身体は変化してくれます。
その力は、想像以上にすごいですよ
自分の身体に、もう少し期待してみてはいかがでしょうか