仕様が明確で、最初からきちんと設計ができるというのが全てではない。

仕様がわからない手さぐりのものを実装しなければならないのがフロントだ。

この環境に必要なのは、完璧とか信用とかよりも、スピードとか柔軟性ということになる。

こういう世界のエンジニアというのは、仕様書を読むのが嫌いで、頭の中で暗算し、設計書なんてつくらないというのに慣れてくる。

フロント業務では、リスクを許容するエリアが存在していることも事実だ。

リターン(収益)はリスク量に応じることが金融では常識であり、より多くのリターンを望むのであれば、それなりのリスクを許容し認識するのが常識である。

そういうリスクリターンの顕著な環境において、リスクゼロの概念はリターンゼロを意味し、その理論自体に疑問が生じることになる。

こういう環境の中でも、特にハイリターンの世界は、常に仕様が変化する環境であり、その順応速度(環境適応力とでも言うべき)が生死(つまり、目的となる収益化)に影響する。