自由化から自動化へ(22)

テーマ:

FinTechを成功させるために、問題は「誰が旗振りをする」かになる。

金融の専門家であっても、実はこの重要な意味を理解していないヒトが多い。

残念だが、わかっているふりをする専門家モドキのヒト達は多いように思っている。

全く新しい概念を、すんなり理解できる人など本当はいないはずで、知らないけど何とか理解しテストし対処しますというのが、一番近い王道だと思う。

つまり、日本ではFinTechにおいて専門家は殆ど存在していないということであり、残念ながらスタートしたばかりの状況だということだ。

これから本当の苦労が始まる。

実際に、自分の生命線である今まで通用していた得意分野を捨てることも多いと思う。

そして、新しい技術を組み入れることで成功した者が、唯一の専門家になっていくのだろうが、まだ先なのだろう。

だったら、この分野を経験した外国人を採用すれば良いではないかとなる。

実際は、そんなに単純でなないはず。

ここは日本で欧米との文化の違いが大きすぎるからだ。

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自由化から自動化へ(21)

テーマ:

日本において、このような優良企業のための基盤の上で、ベンチャー系企業に優位性があるのだろうか?

FinTechを活用できそうなのは、やはり身動きの軽いベンチャー系企業だと思うのだが・・・。

仮にFinTechを実装する力があっても、次の問題がある。

それを普及させるには、もっと広範囲の協力者が必要になるということだ。

ただ、この拡大部分には光があると思っている。

多分だが、そういう外枠のリスクだと日本は取りやすい。

最初の一歩が確認できたとなると、それは実績であり、実績に対しては参入障壁が低い。

本体から分離したところで、テスト的に実施し、それを成長させる。

成長できたら、乗り換える。

そのための後押しをする。

こういう流れだろうか。

ベンチャーで成功した会社が、投資を得て大きくなる過程で優良企業化していくのが日本だからだ。

だが、優良企業になるほど、どんどんと身動きがとれなくなって競争力が無くなっていくのも日本だ。

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自由化から自動化へ(20)

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信用第一、安全第一になるのも、日本は規模的アプローチで、コスト優位性を実現してきたことは前述した。

規模がデカく、優良企業が経営の理想となる日本において、トラブルというのは絶対にNGだ。

今の日本は成長社会ではなく、成熟社会だ。

ルールは成熟社会のものだ。

だから、少規模でコスト優位を実現し、短期間で商品化することが可能な「ベンチャー的なアプローチ」は理解できない。

だが、この成熟社会が崖っぷちになっていることを実は知っている。

多くの企業で国際的に競争力が無くなっていることを知っているはずだ。

そして、この突破口はイノベーションであることも理解しているはずだ。

でも、これは頭でわかっていても体が動かない。

なぜか、本能が押さえ込む。

変わることの恐怖という本能、しかし、変わらないことによる恐怖を感じているのも事実だろう。

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自由化から自動化へ(19)

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このFinTechというもの、実はバックのような決済系にまで影響するようなイノベーションを起こすようになっている。

今までの感覚で取り組んだら、相当痛い目に遭うように思う。

この概念を今までのルールで縛るには、非常に無理がある。

その無理な問題を克服しろというのが、現状の日本流のFinTechなのだろうと思っているのだが、それは辛い話だ。

とにかく、今までのものは捨てない・・・、こうなると、頭の固い(つまり古い概念にしがみついて守ろうとする)ところは、FinTech後進者ってことになり、足掻いても古い体質から抜け出せない苦しみのジレンマが待っている。

このように、多くのヒトが、FinTechを意味がわからないと言っている謎は多少なり分かっていただいたと思う。

多くの金融関係者は信用・信頼が第一と考えている頭で、「この安定しているものを捨てて、不安定な新技術を導入しろ!」ということを理解することが、そもそもの難しい内容であるということになる。

なぜ、わざわざ、そんなメリットが見えない、デメリットしか見えないようなことをしなければならないのかということだ。

理解できるわけがない。

このメリットがデメリットを上回るという確信を理解できなければ無理な話であり、それは実務を理解していないということを解っていないからだ。

自由化から自動化へ(18)

テーマ:
現在、日系企業はFinTech!FinTech!の空気が充満している状況にある。

この現場と外野での認識の矛盾が、西本は気になって仕方ない。

こういう状況をみていると、日本国というか、行政あたりがきちんとFinTechで勝負している環境を認識してほしいと懇願する。

ルールをつくるとき、FinTechを解説したものを読んだ、それで十分判断できる・・・・、そのように考えているのだろうか。

何の体験もなく何かを決めているというのであれば、それは非常に悲しい。

トレードすら行ったことの無いヒト達が、トレードのルールを平気で決めているのが現実だと思う。

そして、その行政の指導を絶対として従う機関も、実はFinTechを理解しきれていないように見えている。

なぜ、こんな苦言を言うかというと、このFinTechというのは曲者で、このところはフロントだけの問題ではなくなっているからだ。

FinTechの影響がフロント位であれば、今までと同じで不完全でも何とか対応する精神論で切り抜けられると思う。

しかし、これが今の日本の金融の根幹部分まで影響するものであったら・・・。

自由化から自動化へ(17)

テーマ:
外資系金融機関がこの分野において、FinTechを使って勝負するのなら、当然ながら日本の環境(ルール)に準拠する日系企業は、FinTechが使いにくい。

だから、どこかで否定してしまうのを感じてしまう。

正確にいえば、表面的にはFinTechを認めている。

そういう中途半端なスタイルだと実装できるまでに相当な時間が必要であり、実装された時には、外資はすでに一歩進んだFinTechを導入していることになる。

日系のFinTechで実装されたものは型落ちとなり、勝負の世界では負けてしまう。

こういうことが、過去から繰り返されているということだ。

後手後手になっているのは、そのリスクを嫌う国民性ゆえ、しかたのないことである。

だから、リスクの少ない日本にあった手数料ビジネスが魅力的に見えるのだと思うのだが、そうだとしたら、FinTechを無責任に騒いでいるのもいかがなものかと感じてしまう。

自由化から自動化へ(16)

テーマ:
スピード命のような環境で、信用第一のFISCを準拠することが条件になってくると、当然ながら、それは合わないルールになる。

日本が外資に勝てないエリアは、つまりこの部分が影響しているというわけだ。

だから、儲からないから予算もでないとなり、予算が無いから競争するものが作れないとなる。

相手は儲かるから予算も出て、予算があるから競争できるものが作れるとなる。

少ない予算で対処できることは限られる。

日本のフロントが弱いと言われるのは、こういうところが原因なのだろう。

収益化が目的であり、迷惑が自分にしかかからないのであれば、そこに他人の迷惑対策のルールが必要なのだろうか?

サーキットでレースをするのに速度制限があるようなもので、道路には道路のルールが、サーキットにはサーキットのルールがあるべきだと思う。

サーキットも道路であり、車がそこを走るから同じルールにしなさいってのが、FISCというものだと思っている。

自由化から自動化へ(15)

テーマ:
仕様が明確で、最初からきちんと設計ができるというのが全てではない。

仕様がわからない手さぐりのものを実装しなければならないのがフロントだ。

この環境に必要なのは、完璧とか信用とかよりも、スピードとか柔軟性ということになる。

こういう世界のエンジニアというのは、仕様書を読むのが嫌いで、頭の中で暗算し、設計書なんてつくらないというのに慣れてくる。

フロント業務では、リスクを許容するエリアが存在していることも事実だ。

リターン(収益)はリスク量に応じることが金融では常識であり、より多くのリターンを望むのであれば、それなりのリスクを許容し認識するのが常識である。

そういうリスクリターンの顕著な環境において、リスクゼロの概念はリターンゼロを意味し、その理論自体に疑問が生じることになる。

こういう環境の中でも、特にハイリターンの世界は、常に仕様が変化する環境であり、その順応速度(環境適応力とでも言うべき)が生死(つまり、目的となる収益化)に影響する。

自由化から自動化へ(14)

テーマ:
特にフロントにおいて、このルールは足を引っ張る場合がある。

(怒られるのを覚悟なのだが、正直に言っておかないと、本当の意味で日本のためにならない。)


その典型がFISCというものだと思っている。

例外を認めないことも、実は非効率という問題が裏にあることを認識してほしい。

当然、信用とか信頼を前提とすれば優れたルールだと思うし、実際にそのような概念になっている。

少なくとも、ミドル・バックあたりは絶対に必要な概念であろう。

だが、金融というものは、そのような決済系だけが全てではない。

フロントという業務を考えたとき、確かにリスクを好まないユーザが存在することも事実であり、そのユーザが対象なら当然ながらFISCの概念は正しい。

レバレッジが効きすぎて危険な環境も、そのような信用面の条件がでてきて当然だろう。

自由化から自動化へ(13)

テーマ:
良い大学を出たものが全て賢くて完璧な時代ではない。

経営を成功させるという参考書を理解して会社を立ち上げても、殆どが上手くいかない時代だ。

ルールもそうだ。

何かを参考にしていると思うが、残念ながら全てを網羅できていない。

新しいものというのは、敷かれたレールを走ることではなく、何も無いところにレールをつくるようなものだ。

苦しんだ経験者がレールをつくるのと、素人がレールをつくるのでは、その後の運用に大きな差が出るものだ。

完璧な参考書など無い。