話半分(3)

テーマ:
金融のフロント業務というのは、非常に広範囲で複雑だ。

目的に対して、その対処方法は色々なものがある。

優れた成果が出るものが、主流になっていく。

当然、機械化が進んでいるが、それを作っているのはヒトだ。

ヒトは個性がある。

その中で、得意不得意というのが存在している。

自分の特性を理解し、その得意なものを武器としている者は、きっと給与が良かったり結果的に稼いでいるのだろうと思う。

そして、自分の特性を理解できず、精神論で何とかしようとする者って、きっと損ばかりしている。


西本がマーケットを見るとき、注文の方向性というものを考えている。


機関投資家というのは「板」を積み上げる、流動性を供給する側になったグループ。

注文も大口で、その注文で相場が動いてしまうというもの。

このタイプは、ファンダメンタルに注目した中長期で収益を上げようという「投資」というアプローチになる。

だから、投資以外の作業は収益につながりにくいため、できるだけコストカットをしたいわけだ。

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話半分(2)

テーマ:
そういうトライを繰り返していると、失敗が多いものの、たまにアタリが出てくる。

そのアタリの多くは、失敗したこと(想定とは違う動き)が、実は別の特殊な結果を見つけるキッカケになることもある。

実は最近、インタートレードのヘルスケア事業部門でそれがあった。

新商品を考えていて、実験してみたものの、それが頭の中の理解、つまり想定していたことが、出てきた結果と大きく違っていたものだった。

少しの違いだと、それは失敗なのだが、あまりに大きく想定が違うと、実は金の卵だったりするものだ。

本来は、あー、残念となるのだが、そういう状態になると、これは何故なんだ?と考えこんでしまう。

そうすると、なぜそうなったかという、従来とは違う仮説が出てくる。

それが発見や発明につながったりする。

インタートレード社内では、成功することを前提とするよりも、失敗は常識として何か行動してみることも重要だと言っている。


現在、金融で色んなことを始めようとしている。

当然、収益を上げたいわけなので、採算度外視とか、個人的興味とか、そういうのは嫌いだ。


やるなら勝つ!、本田宗一郎の哲学。


そして、何とかしたいもの、やはり壁というのがある。

その壁の一つ、それが以前から話している「センスの継承」になる。

なぜ、それなのか・・・。
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話半分(1)

テーマ:
西本のまわりの人達が西本を見る目、「話半分」で見ているなぁと思っている。

聞きなれないことを普通に言ってるし、それは業界での通常の話題と違うため、それが本当なのかどうか、動くものなのだろうか、使えるものか?・・・などの疑問を持つのは不思議なことではない。

言ったことが出来なければ、それは詐欺師。

だけど、嘘みたいな実現可能性が低そうなことを言っても、それが実現できれば詐欺ではない。

差別化とか、優位性というのは、簡単にできるものではないし、簡単にできるのであれば、それらに価値なんてのは無い。

だから、無理じゃないか?というようなアプローチが頭の中に出てきて、やってしまうことがある。

一応、頭の中では、暗算ではあるが自分では理論的には整合性が取れているので、進める価値はあると常に思っている。

だが、それが出来たとしても、想定していた成果がでるかというと、まぁ、半分くらいは使えない・・・みたいな結果によくなる。

そういうのが世間では「失敗」と思うのだろうが、西本は「研究」だと良い方に解釈している。

ただ、それに付き合わされるまわりは、非常に迷惑なんだろうなぁと思う時があるものの、こういう行動も、実はノウハウを得るためだったりするので、気にしなかったりする。

泥臭いことも、面倒くさいことも、可能性とか期待とか、そういう中では楽しくできるものだと思っている。

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意気込みの意味(12)

テーマ:
金融の世界で普通に使われている言葉の中には、システム化するときに混乱させられるものが多い。

高速道路で、PAとかSAとかあるが、この差はわかるだろうか?

昔は違いがあったが、現代では明確に違いを説明することはできないくらい、定義が曖昧になっているらしい。

金融でも、昔と今では違う意味のものが多くあり、昔の知識で今を対処すると痛い目にあったりする。

昔は正解であっても、すぐに不正解になってしまう変化の激しい時代になっていることも事実だ。

さて、日本が伝統的に国際競争力を保持してきた自動車産業と家電産業において、現時点でも世界トップクラスといえるのは自動車だけに思える。

何が違うのだろうか?

想像するに、自動車側は、海外の技術を取り入れようという意思は全く感じない。

その技術を取り入れた途端、装置産業になってしまうという危機感を持っているからだ。

家電業界は海外の技術を採用した時点で負け戦が確定していたということかもしれない。

権利という部分で、家電は首根っこをつかまれたのだ。

だから、インタートレードのアーキテクトは他社のものを使わず自製する。

こういうキモになるところを自社で押さえないと駄目ということだ。

ここまで拘るのは、絶対勝つ!というワクワクを実現したいからだ。

哲学なのかもしれない。

このワクワクが、実は意気込みにつながるのだと思っている。

ワクワクがあれば、多くの人達のやる気につながると思っている。

そういうシステムは必ず強くなるはずだということも信じている。

収益化できるものは、魅力的なものであるはず。

西本が欲しいと思えるものになるよう、修正しているところだ。

意気込みの意味(11)

テーマ:
インタートレードのAIは、この高額系の資金運用分野を対象として研究しているものであり、以前にバロムワンで説明したように、各々が補完するような思考回路でないと、資金運用という実戦の場では実用的ではないという思想になる。

補完というのは、自分の欠点をお互いに補い、互いの強い部分で勝負するものだ。

ユビキタスに似非神が存在する金融市場において、似非神監視AIがトレンド解析AIと組んだり、他の色んな機能を有するAIと補完的な組み方をすることが、良い結果を誘導するためのAIの使い方だと思う。

そして、コンピュータ間をつなぐネットワーク技術により、1機能がネットワーク上に分散されつくることができるという話をしたが、それは障害耐性や拡張性、低価格などの概念を追求したものであったはず。

これからの時代にむけて、アーキテクトまでつくっているのは、1機能を分散させるのではなく、複数の機能を融合させるものであるという概念だ。

AIを繋ぐためのものとか。

この技術は、ブロックチェーンの概念に少し似ているところがある。

そういう特殊な処理を行う時代に入ったということだろう。

こういう新技術のターゲットになるのは、資産運用でも高額系のものだが、この分野だけは、昔からの変化は感じていない。

・・・と、実は数年位前まで思っていた。

しかし、この分野も大きく変化してきた。

リーマン・ショック後に米国はゼロ金利政策を取り、2014年には欧州がマイナス金利、そして、今年は日本という流れだ。

この環境下では派生商品が色々と出てきて、マネーの流通量がさらに大きくなる。

世界のGDPの4倍以上の資金が金融市場に流れ込む、そういう時代になっているということだ。

一部ではマネーゲームと言われるが、金融参加者が専門的なノウハウにIT技術を組み込んで、新しいトレンドに対処しようと騒いでいるのも理解できるわけだ。

ただ、このような巨大マネーが動くレバレッジ環境でも、似非神に勝てるわけがない。

それほど似非神は強いし、逆らうと痛い目に遭うのが神というわけだし。

だが、もし似非神を見つけたならば、その対処方法はわかる。

そういう知恵、アイデアを新機能としてシステムに組み込むことが楽しいし、ワクワクする。

正しているところだ。

意気込みの意味(10)

テーマ:
ヱヴァンゲリヲンというマンガに出てきた「MAGI」という3台の人工知能がある。

MAGIはキリスト誕生の際に現れたメルキオール、バルタザール、カスパールの東方の三博士のことを言うらしい。

赤木ナオコ博士が開発したもので、この3基は「科学者」として、「母親」として、「女」としての赤木ナオコ自身の思考パターンを基に作られたという話だった。

つまり、3台のどれもが、価値観や考え方が違っているというもので、その概念を誘導したのはヒトであるということだった。

だから、勝手に思考パターンをつくったAIがあったとしても、それは資金運用の能力としてはちょっと面白くないものというか、現実的には使い物にならないのだと思う。

そもそも、囲碁とか将棋とか、その数学的概念の分野で独自学習で勝ったというのは素晴らしいし、時代の進化を感じる。

この数学的概念は神の世界における基本的なロジックで、永世において変更されることはなく、アルゴリズムができれば、それは特定されるという特徴があり、勝てるのもわかる。

だが、金融の、それも資産運用の世界ではどうだろうか?

ここに出てくる「神」というのは、実はヒトであり、力はあっても金融の世界に限定される「似非神」であることを理解しなければいけない。

とんでもない金持ちは、その圧倒的マネーパワーにより神になれるというのが資本主義のルールだ。

この似非神というのが厄介で、金融業界では色んなのが登場したりする。

つまりは、似非神の意思は数学的な固定概念でなく、ヒトの意思が介在するため、アルゴリズムが特定できないことを意味する。

この似非神の注文がトレンド解析においても、ノイズとして、多くの参加者を困らせている。

だが、似非神を見つけることができたら、どうだろうか?

すでに、アルゴリズム注文を見つけるのはたやすいという話しをした。

アルゴリズム注文同士の潰しあいは見苦しいものだから、西本は自分でデザインしたシステムについては、こういうことは回避させたいわけだ。

さらに、似非神も見つけることができるなら、AIによる運用は実現性が見えてくる。

意気込みの意味(9)

テーマ:
あまり知られていないことだが、先日でてきた「鞘取り」を考えてみる。

例えば、銘柄間スプレッドを同じアルゴリズムで運用したりする場合、素人とプロでは収益に差が出る。

本来、そういう差が出てはおかしいのだが、何故か出てしまう。

ピュアなアービトラージですら、同様に収益差が出やすくて怪しい。

そのようになってしまう原因を、運用者の近くで見ると、良くわかる。

素人はマニュアル通りに動いている。

つまり、プログラム売買と同じ動きだ。

しかし、プロは少し違うことをする場合がある。

何というか、+αの何等かの情報を追加で組み込んで、そのセンスがプロとして収益化しているわけだ。

この部分について内緒にしておくが、完全にシステムに依存しないことは確かだとだけ言っておく。

だから、AIが単純に独学による運用のアルゴリズムを解析してもダメで、そういうことができるAIがでてくるのは、まぁ、2020年以降だろうと思う。

それと、そのレベルのAIは、価格が安くなったといっても、パソコンレベルでは動かないし、相当高額になり、一般的ではない。

このAIの概念は、西本の頭の中では、多分、このブログの読者が一般の情報を元に把握している概念と少し違うと思っている。

意気込みの意味(8)

テーマ:
最近の市場ではFintechの観点で企業の価値的なことが注目されているものの、金融とIT技術の融合は昔からのものであることは、以前のブログでも説明していて、実は目新しいものではない。

シリコンバレーはウォール街の強敵や脅威になるのかという議論も、何度も見ているが、「安い」「早い」「高性能」という面で金融にシステムを使う流れは新しいものではないし、自然に過去から起こっていることである。

Fintechが発展するきっかけは、2008年のリーマン・ショックとされているが、全てのFintechカテゴリーがこの時点から急速に発達したわけではない。

事実として、ビッグデータの処理はどんどんと速くなっているが、処理能力改善によるサービスレベル向上だけは理解できる。

Fintechでインタートレードが関与するのは、資産運用というカテゴリーになる。

ここに関しては、ロボアドバイザーというサービスが稼働するようになってきた。

このサービスはフィナンシャルプランナーの代わりをしているのだと思うが、これは低額系が中心であり、インタートレードとは少しターゲットが違っている。

そもそも、ロボというからには、AIみたいに想像するヒトが多いのかもしれないが、内容を見れば、昔からある運用ノウハウやアドバイスをプログラム化したもので、実は普通のサービスという感覚だ。

仮にAIだとしても、儲かる運用というのは、その手法やノウハウは、いくらAIが学習してもアルゴリズムを自己解読し固定化できにくい特性がある。

以前から言っているように、AIを金融で使うとき、簡単ではない部分がある。

AIが相場を見て、自己解析して、それが一般的に言われるような順張り運用なのか、逆張り運用なのか、そういう全く反対の手法があり、特性も全く違う方法のどちらを選択するのだろうか?

結果として、ブラックマンデーのようなシステムが暴走する状況に陥ることもあるのだろうか。

AIには先生は不要だとか、そういうことをたまに聞くのだが、先生がいないと、どういう特性の運用になるのかもわからない。

だから、AIが勝手に相場を学習して大きく儲けるというのは理解できないし、やはり先生の関与が必要で、何等かの運用センスを誘導する環境をあたえ、そこで学習させることが優劣を生む。

意気込みの意味(7)

テーマ:
アルゴリズムというもの、難しいようだが、基本となるコントロールは、実はたったの1種類だけになる。

まぁ、プログラム売買のベーシックな機能と考えて良いと思う。

それをベースに、委託系のものは2つの派生したものができる。

VWAPやTWAPというもの、極端に言えば、このカテゴリー以外のものでも、処理が似ているのが多く、それらをまとめれば、いくつかの機能は一つの処理で制御できる。

そして、アイスバーグやPEG、スナイプ的なコントロールものも、これらはバラバラで提供されることがほとんどだが、それもコアロジックとなる1種類だけで制御ができる。

だから、綺麗に整理すれば、このあたりの機能は3つ程度になるということだ。

その使いかたを変えるだけで、様々な制御ができる。

ちなみに、上記に自己的な概念を組み入れれば、セルサイドの注文処理系の業務はほとんどがカバーできる。

この自己の部分、大きいところではアービトラージ系のものだ。

西本も、良く「鞘取り」という表現を使う分野なのだが、ここは厳密にいうと、少し違う。

ピュアなアービトラージと、そうでないものがあるが、理屈的に動作は似ている。

そうでないものの中にスプレッドがあるが、これが本来は鞘取りと言われるものだ。

だから、鞘の概念は非常に広い。

こういう、ちょっとした機能を綺麗にまとめるだけ、システムは1/3以下、もしくはもっと小型にできる。

最近、最先端のITベンダーが金融に入り込みたいみたいだが、実は業務がわかっていなかったりする。

業務がわかっていない者がシステムをつくると、結局はレベルの低い業務の水準にシステム性能が集約され、結果的にITの技術力の優位性を全く出せなくなってしまうように思う。

意気込みの意味(6)

テーマ:
だが、時代の流れは変化し、フロントのニーズも変化している。

バイサイド・・・、このエリアは10年前と大きく違う。

動きが活発化しているし、それに伴い、最良執行に対しての要求が厳しくなっている。

海外ではバイサイド間の直接取引のウエイトが大きくなっているが、その流れは国内でも大きな足音として聞こえてきた。

そもそも、今の時代でポジションを抱えるのは、フローの中でどこになるのか。

当然だが、その主体はバイサイドに移行しつつあり、セルサイドでシステム化したものや、それを使う担当者を含めて大きく変化しているのだ。

そのため、このような市場変化にあわせた機能修正も同時に行っている。

バイサイドのニーズへの対応だ。

今さら遅い!と言われるかもしれないが、後発ならそれなりのものを提案するつもりだ。

大口注文について、マーケットインパクトや機会コストなど、様々なコストを削減するためのアイデアはいくつか出ている。

その一つの対処方法として、注文の小口化というのがあり、VWAPやらアイスバーグやら、その手の昔からのアルゴリズムというものが必須になっている。

同業各社のサービスリストでは、特に海外系ベンダーのものは沢山の機能を実装しているように聞く。

だが、西本はそんなものを同じように準備しようと思わない。

あって当然な機能は搭載するが、工数は新規性が高いものに使いたい。

だから、小口化というか、最良執行の方法も、今までの常識的なものとは違うものを提案する予定だ。