ペイメントフォーオーダーフロー、20年近く前の米国の金融用語だが、マーケットメイカーがブローカーに対して、キックバックを提供することで売買注文を自分のところに回送させるというものだ。

そもそも、西本は証券系フロントの自己は、取引所のディーリングから、ダークプールをメイクすることで、これからの新しい収益源になると思っていて、まさにその手法の一つだ。

そして、それが最良執行にとって、必要なフローであることを意味する。

こういうのが、金融ビッグバンより前に、海外では実施されていたわけで、さすが金融先進国だ。

ただし、米国のその後の対応をみれば、実はそれは厄介なネタであることも確かではある。

それゆえ、リスクを嫌う日本では、今にいたってもこのようなサービスが立ち上がることは無かったのかもしれない。

やはり、こういう部分については、日本の金融は遅れている。

リスクを取らずして、収益化など無い。

ローリスクハイリターンなど、あるわけがない。

だが、先日、顧客から面白い話を聞いた。

正確には、ペイメントフォーオーダーフローについては、以前にも聞いたことがあったのだが、西本は日本ではレギュレーション的に難しく、その手の応用であっても実現することが不可能に思えた。

しかし、少し状況が変わってきた。

それを誰かが実行しようとしている。