INTERTRADE Cross Talk(インタートレード クロストーク) -2ページ目

INTERTRADE Cross Talk(インタートレード クロストーク)

このブログは健康を愛する方に向け、これまでにない視点で健康について語っていきたいと思います。
健康テーマを生命誕生の海からの贈り物七つと我々哺乳類が進化してきた山からの贈り物を関連させ、分かりやすく皆様にお届けしたいと思います。

私の友人に大久保さんという方がいます。
初めてお会いしたのは、かれこれ5年以上前のこと。
当時、大久保さんはゴールドマンサックス証券で仕事をされていて、証券関係の縁でお会いしました。

それまで知らなかったのですが、二人で飲みに行ったある日、闘病中の写真を見せてもらい、ガンを患い復帰したことを知りました(その後100キロマラソンも完走)。
その時、大久保さんは、
「自分が生きているのは、神様が同じように苦しんでいる人を助けるためでは」
「神様に同じように苦しんでいる人を助けるために自分は生かされているのでは」と。

その後、本当にガンと闘っている人をサポートするため、5YEARSという団体を立ち上げ代表をされています。
立ち上げ後、1年で登録者数が1400人を超え、ガンを患った方の輪が広がっています。
是非、皆さん協力してあげてください。

http://5years.org/donation/fundraising/
国際糖尿病連合(IDF Diabetes Atlas2015)の発表では、2015年の世界の糖尿病人口は4億1500万人と2013年の統計に比べ3300万人増加しています。

20-79歳のトップ10か国は、以下の通りです。

1、 中国 10960万人
2、 インド 6920万人
3、 アメリカ 2930万人
4、 ブラジル 1430万人
5、 ロシア 1210万人
6、 メキシコ 1150万人
7、 インドネシア 1000万人
8、 エジプト 780万人
9、 日本 720万人
10、バングラデシュ 710万人

子供の頃、贅沢病だと聞かされた記憶がありますが、最近の傾向は中・低所得の国の比率が高まっているようです。

WHO(世界保健機関)では、有効な対策を講じなければ2025年には糖尿病患者は7億人以上に増えると予想しています。

2年前にはランク外だったバングラデシュは10位に入り、8位だったドイツがランク外に。

そういえば、先日バングラデシュの方々から頂いたお菓子が相当甘かったので、甘いものの食べ過ぎが原因かも。

つづく。

毎年、ある会社からマスターズのカレンダーを頂戴します。
各ページには美しい緑のコースとプレーする選手、ギャラリーが写し出され、お気に入りのカレンダーです。
3月4月のページはグリーン上でプレーする松山秀樹選手の写真です。

そのマスターズが、いよいよ今週末にかけ開催されます。
4大メジャータイトルの中でマスターズは私にとって最も興味惹かれる大会で、今年の日本人の参加は松山選手ただ一人ですが、是非、優勝を目指して頑張ってほしいですね。

昨年の決勝ラウンド最終日の映像を何度も見て、11アンダー5位でホールアウトした松山選手や18アンダーコースレコードタイで優勝したジョーダン・スピースのプレーを見て何度も興奮しました。
今年、松山選手が最終日最終組でトッププレイヤー達と優勝争いしているシーンが見れたら、その興奮度は昨年の比にならないでしょう。

来週、日本中が大騒ぎになることを期待しています。
ここまでの流れを整理します。
チンパンジーとヒトの共通の先祖は、アフリカの大地で生活をしていました。

チンパンジーの先祖が生息していた場所が森林であったため、いたるところに果実など食料がありました。
そのため遠くまで食料を探す必要もなく、1日あたりせいぜい1kmの移動はナックル歩行で問題ありませんでした。

一方、私たちの先祖が生息していたところは、(偶然ですが)寒冷化のため森林が減少しサバンナが広がったため、遠くまで食料を探し回る必要が出てきました。
理由はともあれ二足歩行はエネルギー消費が少なく、ナックル歩行より広範囲に食料を探すのに都合が良かったのです。


枝分かれした先祖たちは異なる道を進むことになります。

二足歩行を選んだ先祖は、その結果、産道が細くなり出産が大変になったという話は前回で触れました
一方、産道が細くなり出産が大変になったにも関わらず、ヒトの先祖の脳は大きく進化していきました。
チンパンジーの脳の重さは330~430gあるのに対し、先祖の脳は徐々に大きく進化し、350年前のアウストラロピテクス・アファレンシスの頃には500g程度の脳であったとされています。

これはサーチュインという物質の影響と一部考えられています。

ネットで「サーチュイン」と検索するとウキィペディアにサーチュイン遺伝子とあります。
それは飢餓やカロリー制限によって活性化されるとあります。なんだろ、コレ。

つづく。

4月1日。

通勤途中、明らかに新入社員と分かる若い方々を見かけました。

今日、当社も新入社員を迎え、昨日とは異なる空気の違いをオフィス内に感じます。
桜が咲き、三寒四温(本来、冬の始まりの季語ですが)が薄らぎ、元旦とは違う季節の変わり目を最も感じる日本ならではの素敵な時期だと思います。

入社式では新入社員に、今日の想いをいつまでも持ち続けてくださいと偉そうな訓示を述べますが、
私自身も今日感じた新鮮な気持ちを持ち続け、来春を迎えたいと思います。
移動範囲を広げるためではなく、食べ物を手で掴むため立ち上がった先祖だとしても寒冷化が進んだ環境では優位な進化だったと考えられます。
果実に溢れた環境がサバンナ化することにより、ヒトの先祖は二足歩行で果実を求め行動範囲を広げていけたからです。
それほどナックル歩行より二足歩行の方が移動におけるエネルギー消費量が少なくすみます。

ただ、現代人のように走って移動するほど身体能力はなく、ゆっくりアフリカ中を移動したと考えられています。
このような生活が100~200万年続いたとされています。

この二足歩行で大きく影響を受けた1つが出産です。
二足歩行を安定させるため、縦に長かった骨盤が横長に変化していったのです。
この進化によりヒトの子供は頭をまっすぐに出産できず、よこに回転しながら生まれてきます。
また、体内で大きく成長した状態まで育てた場合、産道を通ることができなくなります。

そのため霊長類の中でヒトは最も幼い状態で誕生し、成長するまでの期間が長いことが巨大な脳を造り、個性を生み出すことになっていきます。
例えば、チンパンジーやゴリラの子供は比較的成長するまで母親のお腹の中で育てられ、出産後、ひとりで行動できるまでの期間が短いです。
ヒトの子供は、誕生して立って歩けるまでに約1年程度の時間を要しますが、チンパンジーの子供は生まれてすぐにでも母親の背中にしがみついたりします。
そんなチンパンジーの脳は誕生後約1年で成長を完了するのに対し、ヒトの脳は誕生から3年間で約3倍に成長し、さらに6歳になるまで成長を続け、20歳の頃に脳の成長は概ね完了するとのことです。
二足歩行で節約できたエネルギーを脳の進化に使用していったのです。

因みに安静状態における脳のエネルギー消費量は全体の20%~25%必要だとされており、巨大な脳を持つためには二足歩行は重要な進化だったのでしょう。


つづく。
先日のブログ(国連の警告と農耕革命後の類似性) で、ジャンクフードはカラダに悪いと国連が警告していると書き、その理由をビタミンやミネラルなどの栄養素が不足しているから、としました。
そして、もうひとつ大きな理由があります。

食物繊維です。


昔から野菜や海草、キノコなどはカラダに良いと聞いたことありませんか?
これらに共通するのは豊富な食物繊維を含んでいるからでしょう。
野菜のセルロースやキノコのβグルカンがそれにあたります。

Wikipediaによると、食物繊維は、「人の消化酵素によって消化されない、食物に含まれている難消化性成分」とあります。

どういうことかと言うと、加工食品などの多くは食物繊維が取り除かれており、すぐに消化され、糖分や脂肪はすぐに吸収されていきます。
一方、野菜やキノコのような食べ物は栄養素がある細胞の壁に食物繊維があるため、消化に時間がかかります。
また、消化されない食物繊維は腸内で糖分などの吸収を妨げます、防御壁のように。
消化する時間も加工食品よりゆっくりなので、血糖値の上昇も加工食品に比べ緩やかになるのです。

例えば炭酸飲料やケーキなど食べた場合は、すぐに血糖値の上昇が起こるので、それを察知した体内では血糖値を低下させるべくインスリンが大量に放出されます。
そして必要以上に放出することも多いようで、そのため必要以上に血糖値を下げ、また、食べたいという欲求を脳が感じ取ってしまいます。

因みにインスリンは、血中にある糖分を細胞に吸収するよう指示するホルモンなので、インスリンが多く発生すると細胞にどんどん糖分や脂肪が蓄積されていきます。

要はメタボの危機です。

日本の男性の平均寿命は約80歳。

この80年の中で、自分たちが認識できる世代数はほとんどの人は5世代だと思われる。
自分を中心におじいちゃん・おばあちゃん、両親、子供、孫の5世代である。
以前に比べ平均寿命は延びているが、晩婚化も進んでいるため、大概の人は幼い頃のおじいちゃん・おばあちゃんの記憶があり、年老いた時には孫の顔を見ることは自然だろう。

この世代の中心というか世代交代の期間(例えば子供を持てる中心期間)を20年とすると、産業革命があった250年~200年前はせいぜい12~10世代前。
農耕改革があった1万年前は500世代前。
ホモ・サピエンスが誕生したとされる20万年前は1万世代前となり、さらに二足歩行を獲得した祖先は30万世代前ということになる。

ヒトの先祖が二足歩行になった理由は諸説あるようだが、チンパンジーは犬や馬と違い、前傾姿勢で長い手を地面につきながら移動するナックル歩行とよばれる独特な歩き方をする。
そして必要があれば、手を伸ばし果実などを採取する。
木の上でこの行為を行った場合、立ち上がるイメージはないが、地上で木の実や果実を採取する行為をした場合、起立の状態になる。
これが繰り返されるうち立つという能力を獲得したのではと考えられる。
また、当時の気候は寒冷化が進んでいたため、森林はサバンナ化していき、食べるための移動範囲が大きく広がったため、移動のためのエネルギー消費量が少ない二足歩行を選択する種が現れたのか、と。

いずれにせよ、ヒトの先祖は歩き出した。

長い世代を亘って進化してきた人類と比べ、直近数世代における社会の進化は目覚ましく、いろんなモノが簡単に手に入るようになりました。
例えば砂糖。農耕がはじまった1万年前には甘いものを手に入れるのはほぼ不可能だったと思われる。唯一手に入れられたのは蜂蜜ぐらいだっただろう。
たった100年前でも糖は貴重なものだった。
現代では農作機械を使い、サトウキビやテンサイなどを大量に栽培し世の中には甘いものが溢れている。
最近では逆に糖分控えめ商品が出る始末だ。

日本の肥満率は世界平均を下回っているが、WHOの発表だと約30年で肥満は倍増し、発展途上国で急速に広がっており多くの問題を抱えている。
産業の発展により脂肪や糖分が豊富な食べ物は手っ取り早く手に入れることができる。
一方、これらの食品に栄養素が不足している。
そして運動不足。これも社会の発展が大きな影響を与えている。

自然環境の影響から進化した先祖、そして社会環境の影響を受けている現代人。これからもホモ・サピエンスの進化は続くのか?


つづく。

今日は2016年3月11日。
あの震災から5年目の日です。

震災で亡くなった全ての方のご冥福をお祈りします。

この1か月、多くの番組で震災から5年の現状が報道されていました。
仮設住宅から退去された方も増加し、徐々に撤去される住宅もあるものの、まだ、仮設住宅で生活されている多くの方がいます。

自分たちにできることはないかと考え、インタートレードグループでは来週、健康プラザパルのメンバー中心に被災地の仮設住宅に炊き出しに行くことを予定しています。
準備を進める中で現地にも足を運びましたが、他に何かできることはと考えても、自分たちでこたえが出ない現状です。

震災で家族を失った方、住む家を失い避難生活を送っている方の気持ちが少しだけでも晴れることがあるようお見舞い申し上げます。

~忘れずにいたいです~
2年前の2014年、国連は「ジャンクフードはタバコより健康上危険」だと警告しました。(これについては以前のブログにも記載しました
ジャンクフードとは高カロリーで添加物が多く、カラダに必要な栄養バランスが悪い食品のことを指します。
要は高カロリーで空腹を満たし、かつ、添加物が多く美味しく食べれるが必要な栄養素が少なく、本来必要なビタミンやミネラルが不足し、食べ続けると現代病に罹患しやすいという警告でしょう。

これに似たことが遠い昔にあったとされています。
農耕革命です。

二足歩行を始めた人類の先祖は数百万年の期間、狩猟や採集により食料を確保してきました。
それが、氷河期が後退した約1万2000年前から栽培によって食料を確保する術を手に入れたのです。
当時、狩猟や採集による食料エネルギーの確保は成人で1日あたり約2000~6000カロリーであったのが、この栽培技術により平均して10000カロリー以上の食料を手にすることができるようになったとか。
これは人口増加のための大きなキッカケでもありました。

一方、量を豊富に獲得できる栽培技術は大きな犠牲も伴いました。
食料の多様性(質)の低下です。
これまでの狩猟をベースにした人類は生きるために色んな植物や肉類などを食べて命を繋いできました。何百万年もの期間です。
ところが、栽培により特定の食物に依存する農耕人類は食べるものの多様性を失ったのです。
特に人類を含む霊長類に必要なビタミンやミネラルが不足していったのです。

それが何を引き起こしたのか?
詳細は先祖の話パートⅡのどこかで説明します。