こんばんは。

「あなたのど真ん中でタロットをよみ語る方法」
をお伝えする、かげしたまゆちんです。


※「私のど真ん中でよみ語る」とは?・・・

カードの歴史的知識だけではなく、そこから自分の人生と照らし合わせたときに浮かび上がってくる私だけの真実をもとによみ語ることをいいます。


そういえばブログのタイトルなど変えました。
なぜそうなっているのか?は


さて、今日、私がよみ語るカードは
「ソードのキング(剣の王)」です。

剣は人間の「頭」です。
あ、肉体的な頭という意味ではなく
「脳みそ」「頭脳」ってやつです。



なんで刃物の「剣」=「思考」なのか?

ってーと、

言葉で人はモノを考えるので
思考=言葉です。

でもよく考えてみてください。
世の中の物事全部を「言葉」になんてできません。


誰かに教えたり、伝えたり、理解して欲しいとき、



「仕方なく ものごとの一部を切り取って言葉にしてるだけ」です。



つまり言葉は「切る」んです。
制限を加えるエネルギーです。



で、言葉で切り取ったもの・・・


それを情報っていいます。



情報って今の私達にとっては
「剣」みたいなもんです。



だって剣の様に情報で人を追い詰めることもできるし、斬ることもできますやん。
ペンは剣よりも強しと言ったりもします。


「斬る」「切る」作用のあるものが剣(ソード)。


つまり言葉・情報・思考です。


ね。まあ解説はこのへんにして・・・
(簡単なソード(剣)の解説修了♪)


で、今回のカードは「剣の王」を語ります。


王様は自分が直接動かずとも、椅子に座っているだけで多くの人達に影響力がある人物です。


剣は「制限」「物事を言葉や思考で処理する」でした。


そんなワケで「剣の王」制限を加えることの出来る王様です。


ああ、もうすこし一般的に言うと決断力のある王様ですね。


で、このカードは私にいつもこう問うのでした。



「物事を決めるとき、
 あなたの心に住まう
 決断力のある王様はだれですか?」



「あなたは、
 なにを元に
 決断していますか?」
と。



はい。



で、そろそろ、解説はこの辺にして・・・私のど真ん中にはいります。


あなたが何かを決めようとするとき、それ・・・本当にあなたが決めていますかねえ、ってことです。



あなたのなかの「権威ある人物」が、あなたの決定権を横取りしているってことありませんか?


それは本当にあなたらしい「決断」ですか?


あなたのなかの「権威有る人物」が決定している可能だって有ります。だって、人は一人では生きてこなかったから。



これは人によって様々ですが、私はやはりこのカードを見て思い出すのは「父親」でした。


多くの人がそうだと思いますが、やはり社会というものはお父さんを通じて知りますよね。


・仕事とはこういうモノ、
社会とはこういうモノ、


ってのをお父さんを通じて学ぶ事が多いと思います。


たとえば私の場合、父親はとても努力家で、そして自分が正しいと思ったことに関しては攻撃心をむき出しにする猛烈サラリーマンでした(私から見た父像ね)


父親が正しいとか、間違っているとかではなく、
私はこの父親の背中をみて育ちました。


今でも覚えている父親の言葉


「『やれば出来るんですけど。』なんていうぐらいだったら最初っからなぜ、やらないんだ!そういうやつは出来ないやつだ。オレはそういうやつが大嫌い。」


「食事をさっさとすませられないやつは仕事が出来ないやつだ、そんなやつとは一緒に仕事をしたくない」


です。


たぶん部下の愚痴かなんかだったと思うけど。

(あ、今本人は記憶にないそうです。)



ね、子供だった私は

父親=社会なので、

もれなく


・仕事はめっちゃがんばらな見捨てられるもの
・仕事はめっちゃがんばらな怒られる
・社会はがんばらない人以外は、役立たず
・何事も早くさっさとしないと嫌われる


と学びます。


無意識だけどね。


私の中にある「剣の王」はそういう言葉を発していたわけです。


だから40歳近くになるまで


・仕事はめっちゃがんばらな見捨てられるもの
・仕事はめっちゃがんばらな怒られる
・社会はがんばらない人以外は、役立たず
・何事も早くさっさとしないと嫌われる


というデータをもとに何事も判断したり、決断したりしてました。

もちろん無意識にね。


だからもれなく


・がんばらない人にはイライラするし
早くしてくれない人にもイライラする
自分がそう出来ないときはもっと落ち込む


って事をしてきたわけです。



仕事をするときも、がんばって役に立つこと&誰かをイライラさせないように早くすることが優先事項でした。


これが悪いワケじゃないですよ。

これはこれで自分の筋トレにはなったわけだしね。そのお陰で成功体験もありましたしね。褒められたりもした。チャンスもいっぱい得てきました。
ああ、お父さんのいうとおりだって思ったし、そういったがんばり方が成功への道だと証明した気もしていました。


でも、がんばってもがんばっても上手くいかないときって
そりゃー--人生にありますやん。


役に立っても、立っても、じぶんの事を「よくやってるな!わたし」って認めてやれなくて、ただしんどいだけーーーーとか。


ええ、もれなく私もそういった壁に当たるわけです。
きれいに当たる。


そんな時はたぶん、自分の決定権を誰かに握られている可能性が高いです。


誰かの決定権で生きてもいいんです。
あなたが幸せなら。


問題ないし。

でも、「あれーーーなんかうまくいかないなー生きづらいな」と思ったとき


・私は、なにを基準に行動を選んでいるか?

私は、なにを基準に選択をしているのか?



を確認して取捨選択することをしなきゃいけないときもあります。

「取捨選択」っていうと

お父さんそのものや
お父さんの歴史や
お父さんの努力そのものを

否定するようにおもって、なかなか出来ないんですがそうじゃない。
ここで剣を正しく使うと良いんですよ。


切る捨てるものはお父さんではなく(笑)

「お父さんの基準」
「お父さんの手法」

だけ。


それは、私には必要ないという「決断」をするだけです。



なにもお父さんを捨てるわけやない。

否定するわけでもない。



しいていえば



「ああ、私は今まで、
 自分で決断せずに
 お父さんに
 してもらっていたんだ」


って認めるだけ。


そしてそういう自分を捨てるってだけです。


あ、で、これはこれで怖いけどね。


だってさ・・・


お父さんのせいに出来なくなるので。


自分で人生全部責任とることになるんで・・・。


でも、そうしないと同じ事で苦しむことにはなるよね。

はは。


「するだけ」とアッサリかいてみたけど、
まあ、人によっては色々ここはプロセスもあります。
プロの手を借りても良いし、

ね、ま、この剣の王様が教えてくれたヌケミチ・・・

ってのは

「自分の決断ではなかった~!と知ること

が一歩目のヌケミチだと思うのです。



あ、そしてオマケ


このキングさん実は同じ剣を持つクィーンさんと比べると「決断力」に関しては負けます。


つまり、女性の方が決断力があるし「決めたら」早いし「決めたら」強いです。

詳しくは、また「剣の女王」さんが出たときに・・・。

そう、だから・・・

私の父も、口では辛辣で強いことを言ってましたが
心の中は不安や迷いでいっぱいだったかもしれませんね。



<完>