メタストロン注を受けてから2週間あまり
が経った。
いったんは、よくなりかけた脚の痛み
がぶり返してきてしまい、昨日は久しぶりに
夫は、「一歩も外に出なかったよ」 と言って
いた。癌サポート・コミュニティーの集まりに
出席する予定もキャンセルしたのだそうだ。
このメタストロン注射のマニュアルや、この
治療について書かれている文献を読むと、
副作用として一時期、骨の痛みが強くなる
ことがある、と書いてある。
が、それも注射を受けてから「3日後位から
2~5日間ほど続く」 とある。
夫の場合は、痛みが出てきたのが一昨日。
つまり治療後、2週間近くも経ってからだから
副作用の痛みなのかどうか、判断がつかない。
もしかして、このメタストロンは全く夫には
効き目をもたらさず、痛みが出てきたのは
そのひと月前に受けたランマーク注射の効果
が切れてきただけ、という事なのでは? と
疑ってしまう。
骨転移治療にも色々あるようだが、内科で
抗がん剤専門医の主治医は、ランマークか
それがダメならゾメタ点滴を勧め、放射線医は
メタストロンを強く勧めてきた。
「単なる痛み止めじゃないんですよ。小さな骨
転移もきれいに消えてしまうんです。日本では
まだ"痛み止め"治療薬としか認められて
いないけれど、米国では、その上の治療
つまりちらばった小さな骨転移を、この
メタストロンが消してくれたという臨床結果が、
次々と出ているんです。ぜひ、やってみましょう!」
単純に言えば、放射線を体内に注射するこの
メタストロン。 その被ばく量などを想像すると
ちょっとぞっとなってしまう。 現に、この治療後から
3日間は、夫の洗濯物は家族と別々に洗わな
ければならず、トイレも使用後は何度も流して
少し時間をおいてから次の人が使うようにと
指示を受け、お風呂のバスタブのお湯も共有
せぬようにとの事だった。
そんなに周りも気をつけなくてはいけないような
危険な治療って・・・・本人は大丈夫なんだろうか
とも思った。
が、夫は二人の先生の話を聞き、メタストロン注を
選んだ。
間違った選択だったのかどうかは、まだわからない。
予約外ではあるが、今週中に大学病院に行って
診てもらってこよう。