【マイナーゲームファン必見‼】レトロゲーム探索 その1 『インドラの光(FC)』 | 昭和こどもの生き残り。

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昭和後期生まれの管理人が面白かった事、楽しかった事、興味がある事をつぶやくブログです。
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拍手拍手拍手さーてさて!!拍手拍手拍手

 

 以前から告知しておりました企画が遂に始まります。クラッカー

 

 今ではスマホなどでも簡単に高クオリティのゲームが楽しめるようになっていますよね。グラフィックは綺麗だし、音楽(BGM)も高音質で、誰がやっても楽しめるものが多いです。

 

 確かに素晴らしい事だと思うのですが、何かね、印象に残らないというか、物足りない感じがするんですよね、自分はもやもや

 

 TVゲーム創世記を体験してきた私にとっては、やはり、あの粗末なグラフィックで、不便な操作性で、クリアさせる気がないような難易度で、不親切極まりない、だけど少ない容量でいかに楽しませようかとチャレンジを続ける制作者の心意気が伝わってくる、あの頃のTVゲームがたまらなく好きでして。照れ

 

 本当なら面白そうなアクションゲームを次々とクリアしてご紹介したいのですが、腕前は有野課長以下でして叫び

 

 なのでレベルさえ上げればなんとかなりそうなRPG(ロールプレイングゲーム)を中心にご紹介していきたいと思っております。

 

 一応、自分の中での縛りとしまして、

・ファミコン、PCエンジン、ゲームボーイ、スーパーファミコンくらいまでのレトロゲーム

・単発作品、又は短命のシリーズ作品

・あまり知られていない作品

 にしようと思っています。

 

 ・・・いや、気まぐれにRPG以外もやるかもニヒヒ

 有名シリーズを初めから、とか、マンガやアニメ原作のゲームを、とか。まぁ、気長にお待ちくださいね。OK

 

 

 

 

 

 前置きが長くなりましたが、それではいよいよ本編を始めましょうか拍手

 

 今回ご紹介するゲームはコチラダウンダウンダウン

 

『インドラの光』

機種:ファミコン(FC)

発売元:ケムコ

発売日:1987年10月20日

 

 

 前年にドラゴンクエストが発売され、同年にドラゴンクエストⅡ、デジタルデビル物語 女神転生などが発売されていました。

 発売当時は意識していなかったのですが、大学時代、スーパーファミコンが登場していたものの中古で安価に遊べるファミコンの方がまだメインでして、その頃に存在を知り、すごく憧れていた作品でした。

 

 当時はまだ中古ショップも少なく、もちろんネットもなく、ゲットする事はできなかったのですが、社会人になって本格的にコレクションをするようになってからようやくゲットできたものの、バッテリーバックアップの電池も切れてそうでプレイできない状態が永らく続いていました。

 

 数年前、最強のレトロゲーム互換機『レトロフリーク』の存在を知り購入し、なんとかプレイできる環境が整った事で数十年来の夢がかないましたぁデレデレ

 

 

冒険の目的

神バーンの力の源である”インドラの光”が奪われ魔物が出現する荒れた世界になったので、”インドラの光”を取り戻して神を復活させて世界を救ってくれ、というような内容。

 

ゲームのタイプ

コマンド選択タイプの標準的なRPG。

パーティは最大3人。

敵はシンボルエンカウント(フィールド上に表示されるマークに当たると戦闘になる)。

移動は画面切り替え式(画面の端までくると次の画面が表示される)。

 

クソ…愛すべき点ウインク

・町の人と話すには、正面のみ。

 横や後ろから話し掛けても無視されます。しかもちょこちょこ動き回っている上に、待ち構えていると方向を変えるので話を聞くだけでも一苦労です。これだけ苦労してやっと聞けた話が「こんにちは」だけだったりすると・・・もやもや

 

・物の価格が場所によって違う。

 武器防具、道具が場所によって価格が違います。慌てて買うと損をする場合も!?

 

・買取だけ妙にリアル。

 通常のRPGだと武器防具屋、道具屋など物を売っているところでは何でも買い取ってくれるのですが、このゲームでは武器は武器屋、防具は防具屋、道具は道具屋でしか買い取ってもらえません。

 

・術は術使いに教えてもらって覚える。

 術(魔法)はレベルアップで自動的に覚えるパターンが多いと思いますが、このゲームでは世界中に散らばっている術使いに教えてもらうことで魔法を覚えます。ただし、初期では言葉が通じないとかで、まず術使いの言葉を教えてもらわないといけません。

 

・仲間が離脱するタイミングが急すぎる。

 最終的に固定されるまで何回か仲間が入れ替わるのですが、離脱が急すぎて道具は持っていかれるわ、強い敵の中で戦力が大幅に減るわでめっちゃ萎えました。

 

・仲間になった時の装備が弱すぎる。

 基本、そのキャラが装備できる最弱の装備で仲間になるので、装備の購入とレベル上げが必須。じゃないと一撃で死亡になる事も多々。

 

・主人公と仲間の歩く速度が違い、仲間がすぐ行方不明になる。

 通常パーティ制だと、意識していなくても主人公にピッタリと着いて来てくれるものなのですが、このゲームでは主人公が気が利かない奴なのか、仲間がマイペースすぎるのか、歩いているうちにどんどん間が空いていき、主人公が画面の端に到着すると、ファミスタでアウトになったバッターがベンチに帰るように慌てて駆けつけてきます。

 

 ただ、歩く速度の違いの弊害はそれだけではなく、途中で障害物に引っかかって、画面を切り替えた時に居なくなっているという・・・。前の画面に戻ると居るのですが、気付かずに何画面も進んでしまった時の絶望感たるやドクロ。なので、迷子になった仲間を呼び寄せる魔法があります。左矢印こういう所で容量使わなくても・・・えー

 

 迷子になったまま戦闘になると、

 こうなりますガーン。 

 

 が、最終的に固定される2人の仲間だけは、主人公と同じ速度で歩きます。てか、追い抜こうとさえします(笑)。

この辺のバランスはどういった事なんでしょうねニヒヒ

 

・敵のパラメーターが不安定。

 同じ敵でも、通常攻撃で先手を取れる時と取れない時があったり、5ダメージしか受けない時もあれば20ダメージ受ける時もあり、最後まで気が抜けません。それが最初期の敵であっても同じです。クリア直前のレベルで最初の地域に行っても無傷ではいられませんチーン

 

・敵の先制攻撃、こちらの攻撃ミスが多い。

 基本、戦闘は長引きます真顔

 

・回復術が役に立たない。

 回復術は2種類のみで、1つはHP10くらい、もう一つはHP20くらいしか回復しません。クリアする頃にはだいたいHP100前後になるので、死にかけた時には間に合いません。しかも消費MPも多いので、MP MAXでも10回も使えません。完全回復する薬が安価で売っているので、そちらを使った方が賢明です。

 

・死んだら生き返らせるのが大変。

 通常のRPGでは教会や魔法で簡単に生き返らせることができるのですが、このゲームでは仲間が死んだ場合、まず教会に行って魂を呼び出してもらい、次に死んだ場所に行って復活の術を使うという2段階の手順を踏まなければ生き返りません。もちろん町に一瞬で戻れる術や道具はありませんので、自分の足で、です絶望

 

・にも関わらず、画面内の敵を一掃する魔法がある。

 急いでいる時に便利です(笑)。でもすぐにMPが空っぽになるので何回もは使えません。経験値も入りません。

 

・独自性を出そうとする努力は認めたいのですが…。

 スタートボタンを押すと通常は「ぽーず‼」と表示されるのですが時々「ぼうず‼いや まちがった。ぽーず‼」と出たり、”やくそう”はHPが回復するけど”ヤクソウ”はHPが減るとか、町の人の話を無視したりとか。

 

 あとけっこう早い段階で、○○地方では変なやまいが流行っているから近づかない方がいいとか言われていて、何だろうなぁって思ってましたが、

 コレでしたドクロ。ファミコンでこのネタはダメだろっあせるしかもストーリーには全く関係ありませんでした。

 

・エリアボスが最強から最弱へ。

 この世界には大きく分けて4つの大陸があり、それぞれに中ボス的な敵がいるのですが、

 普通に戦うとまず勝てません。いくらレベルを上げても勝てません。じゃあどうやったら勝てるの?というのがこのゲームのミソですね。

 面倒くさいですが、町の人の言葉に耳を傾け、大陸を駆けずり回り、その敵の弱点となるアイテムを集め、使用することによって、一瞬で倒せるようになります。ちょっとヒドイです。もう少しヒリヒリした戦いを繰り広げたかったですキョロキョロ

 

 そしてラスト。

 予想外のタイミングで、この冒険の目的である”インドラの光”をゲットし、神の元へと戻しに行くのですが・・・。

 気になる方はご自分の目でお確かめ下さい。

 

 感動のエンディング拍手

  ケムコに証明されちゃったよチュー

 

 ちなみに、クリア時のステータスはこちらです。

 

総評

 確かに色々と面倒ではありましたが、こうして記事にしてみると、楽しかった、というのが素直な気持ちでしょうか。

 通常のRPGではありえない設定がたくさんあり、まともな大人だったら(考えついたとしても)やらないことを堂々とやってるというのが最大の特徴ではないでしょうか?

 これが、今時のゲームとは違う、記憶に残るゲームってことなんでしょうね。

 

 今時のゲームに物足りなさを感じている方、たまにはこういうゲームもどうでしょうか。

 

 

 

参考

インドラの光(カセットのみ)

中古:2100円

駿河屋/2023.12.9現在