365の生活と | イツエ

365の生活と

ベース馬場です。

少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
皆さんどんな正月を過ごしたでしょうか。自分は地元へ帰って夕方から飲みに行って朝方まで飲んで強烈な二日酔いで昼に起きてまた飲みに行って…ということを3日間ぐらい繰り返していた。
地元を出てからは毎年ほぼ同じパターンだけど年に1回か2回しか会わない友人なので話が尽きずに楽しい時間を過ごしてきた。


日本人の10分の1が東京に住んでいると聞いたことがある。東京で生まれた人ももちろんたくさん居るだろうけど大体は外から来た人。つまり自然とそこに住んでいるのでなく自分の意志でこの場所に住んでいる人が多い。もちろん東京以外に住んでいる人達にもそれぞれ意味を持ってそこに住んでいるだろうけど、やはりその中でも東京という場所は特別で人に特徴がある。
そんな場所で生活をしていると毎日が競争のように感じる。始発の時間から終電までの時間は特にそう。始発のタイミングでストップウォッチが押され、終電の時間まで忙しなく動き回る。そして1日という競争を終えてストップウォッチが止められる。また次のスタートに備える為の睡眠を取るために。そしてまた新しい1日が始まって同じ限られた時間の中で競争をする。

そんな時間に生かされる感覚が嫌になった。時計を見ながら駅に向かって次の電車の時間と今の時間を照らし合わせて時間通りに到着場所へ向かい、また時計を見ながら歩き始める。そんな行動が何だかバカらしく思えてしまって電車を使う事をやめてみた。
今では重い荷物を持った時や雨の日や極端に遠い場所に行く以外は電車を使わなくなった。時間を気にして動くのは変わらないけれど電車という縛りが無いだけでかなり楽に思える。どんな人かも知らない赤の他人と体を密着させて無表情で移動をすることがなく、自分1人で音楽を聴きながら移動をしていると自由に感じる。

テレビを見ない自分にとって電車の中の広告は芸能人のスクープだったり、最近起きた事件などを知る唯一の場所だった。電車の中の人の雰囲気というのは曜日を感じさせてくれる。平日特有の学生の多さ、日曜日特有の人の少なさ。
そんな場所と離れていると正月が迫ってくる感覚がいつもより少なくて全く実感出来ていないまま2015年を迎えてしまった。正月になり半分強制的に地元へ帰ろうという気持ちにさせられ、結果たくさんの親族や友人と幸せな正月を過ごす事が出来た。

最近は時間に生かされることを嫌がっていたけど、時間が存在するから地元へ帰るきっかけが作られたんだなと思うと何だか時間に生かされるのも悪くない気持ちになった。
しかしその時間というのは残酷でもあり、そんな平和で競争環境の無い地元の仲間と過ごす空間に終わりを決める。そしてまた東京へ戻されて競争を始めさせられる。

別に東京での生活に疲れているわけではない。自分の意志を持って自分の決めた場所に住み自分の思うように過ごしている。だからこその競争だ。限られた時間の中でどこまで制限を無視出来るか。それが自分の人生なんだなと思う。イツエのHPで掲げている「またいつか、じゃなくて今夜絶対」という言葉を胸に、今年も競争していこうと思う。

皆さん今年も1年間よろしく。


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1/8 渋谷eggman
『SEMTH #35-FINAL-』

1.告白
2.トランシーバー
3.10番目の月
4.螺旋
5.時のゆらめき
6.ネモフィラ