前作 ” GET UP DISABLE!"の熱気が冷めぬ中、ヤツラはまたやってのけた!(帯より) | 「僕はずっと山に登りたいと思っている。……でも明日にしよう…」 残念ながら、おそらくあなたは永遠に登れないでしょう。

前作 ” GET UP DISABLE!"の熱気が冷めぬ中、ヤツラはまたやってのけた!(帯より)

 小泉チルドレン のニューアルバム、” AGAINST 憲法9条" がこのたび発売となった。


 前作、 ”GET UP !! DISABLE(邦題 障害者自立支援法)" から間髪入れずのリリースである。前作の反響は皆さんご承知の通り非常に大きなものであり、今後の動向が非常に注目されていたが、今作も彼ら特有のアグレッシブさとテクニックは問題なく引き継がれ、ファンとしてはほっと胸をなでおろしていることだろう。

 

 ここで、バンドの概略を見ておきたい。


 ”小泉チルドレン” の前身バンド ”小泉劇場”は 2001年に 小泉純一郎(Vo)を中心に結成され、幾度かのメンバーチェンジを経て 1st "Throw a hundred of straw bag (邦題 米100俵を投げつけろ) を発表。瞬く間にシーンの頂点に駆け上がる。

 音楽性の違いにより小泉が脱退したのが2006年9月。後任に元”山口4区”の安倍晋三を迎え、前作の発表にこぎつけた。小泉のステージ上でのがなり立てるような獣的パフォーマンスと比較して、”弱弱しい” ”物足りない” という声がちらほら聞かれるが、安倍のソングライティングセンスは以前から定評を得ており、新しいバンドの一面を見せてくれたと言えよう。



abe


 




 今作の出来について、安倍は次のように綴っている。


 やぁ、みんな。 ”GET UP DISABLE" はもう聞いてくれていると思うけど、今回のアルバムはそれを超えたと、メンバー全員が思っているよ。もちろんプレッシャーもあったさ。あれだけのものを作ってしまったんだから、それ以上のクオリティを提供しないと、ファンのみんなが満足してくれないって言うのは当たり前だけど、バンドとして、もっと上を目指したい、っていう想いがあったからね。いい意味で、自分を追い詰めることが出来たし、それがいい結果につながったと確信しているよ。


 一回通して聞いてみてくれたら分かると思うけど、今回のアルバムでは、”小泉劇場” ではやらなかったことにもいくつか挑戦したんだ。。5曲目「on a sunny day, praying at YASUKUNI」なんてメチャメチャバラードだし(笑)、8曲目「SEIKEI FOREVER(邦題 成蹊よ永遠なれ)」ではコーラスに女性(佐藤ゆかり from "The 外資")を使ってみたし。昔からのファンは戸惑うかもしれないけど、小泉はもういないんだし俺たちも毎日変わってゆく。君達だって、ずっと同じじゃないだろ?その意味で、今後の俺たちの方向性ってのがある程度、見え始めて、それが形として表現できるようになってきた。それは思ったより早かったから、今回のスピードリリースになった、ってわけ。


 今年は今のメンバーになってからあまり出来てなかった、ライブにも力を入れていきたいね。ステージングについて、”劇場”時代からのファンから色々言われてるのは勿論俺も知ってる。だからそいつらをギャフン(笑)!と言わせられるようなライブをやりたいんだ。小泉とは違うやり方で、俺は俺のやり方で闘っていくつもりだよ。


 最後に、2007年も”小泉チルドレン”をヨロシク!

 

(以上、ライナーノーツより抜粋)