防府市長選における私の考え | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。

選挙:防府市長選 陶山氏、週明け出馬表明 保守系同士の一騎打ちへ /山口

 下関市の副市長を先月辞職した陶山具史氏(53)が23日にも、任期満了に伴う防府市長選(5月28日投票)に立候補表明する。現職の松浦正人氏(63)=2期=が既に昨年の6月議会で出馬表明しており、保守系同士の一騎打ちになる公算が大きくなった。
 関係者によると、陶山氏は先月21日に「一身上の都合」との理由で副市長を辞職した後、防府市の県議、市議ら有力者を訪ねた。その際、「県中心部には人口30万中核都市が必要」と訴え、山口市との合併に取り組む意向を示していたという。
 既に後援会事務所を開設し、パンフレットなどを作成しており、選挙に向けた態勢が整ったとみられる。陶山氏は昨夏ごろから、出身の防府高同窓生や現市政に批判的なグループから出馬を要請されていた。
 これに対し、松浦氏は山口市との合併に慎重な姿勢を見せており、今後、合併の是非が最大の論点になるとみられる。【北元和生、長谷川隆】

1月21日朝刊
(毎日新聞) - 1月21日17時26分更新

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ということで、ついに陶山(すやま)氏が立候補表明を行うことになりました。週明けにも記者会見と報じられていますので、もう実名を出しても良いでしょう。

私は、これまでブログにも書いてきたと思いますが、合併推進論者です。このことは、市議選に立候補した時から変わっていません。

もちろん、市町村合併には「良い合併」と「悪い合併」があり、合併すりゃあ良いというものではありません。しかし、少子高齢化の中で、今後財政が厳しくなっていくことは目に見えています。合併によるスケールメリットによる行政の効率化を図ることは必要だと考えます。また、道州制の導入も検討される中、広島、福岡という大都市に挟まれた山口県の県央に30万都市を実現しなければ、山口県地域はこれらの大都市の間で埋没してしまうと考えるからです。

国による三位一体改革が進められる中、地方に委譲される権限は増大するはずです。この権限を活かし、独自のまちづくりを行っていくために、また、多様化複雑化する市民ニーズに対応するためにも、行政能力の向上は不可欠です。能力の向上と効率化という二つの命題を解決する手段として、合併は有効であると考えます。

防府市、山口市との財政を比べれば、合併して数年は厳しいことに間違いないでしょう。5年、10年を考えれば合併しない方が、財政面では良いかもしれません。しかし、我々政治家は、5年先、10年先だけを見てまちづくりを行うわけにはいきません。20年後、30年後・・・子ども達や孫達の世代にこのまちをどのような形にして譲り渡していくのかを考えるべきです。

もしかすると、市民の間では合併反対派の方が多数かもしれません。住民投票をすべきだとの意見もあります。しかし、私は住民投票というものに頼るのが基本的に好きではありません。これは市民から付託を受けた政治家の職務放棄ではないかと考えるからです。市長と市議会議員は市政のあらゆる問題においての意思決定を市民から任されているのです。住民投票は政治家の自己否定ではないかと思います。例えば、日米安保や消費税導入・・これらは国民投票を行えば、反対多数だったでしょう。しかし、これらがなければ今の日本の発展もなかったことでしょう。国民の半数以上が反対していたけれども、国のために覚悟を持って政治家はこれらを実現したのだと思います。多数意見に背くことは選挙という洗礼を受ける政治家にとって、その政治生命を賭して行うことだからです。政治家は世論というものに真摯に耳を傾けなくてはなりません。しかし、世論に流されてはいけません。国民、市民に訴え、世論を作っていくのが政治家です。国民のため、市民のためになると信じることであれば。

以上の理由から、私はこの市長選では防府市を含めた県央合併に積極的である候補を支持したいと思います。各方面には色々とご迷惑をおかけするかもしれませんが、なにとぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。