本日、8月6日は広島に原爆が投下された日です。
この日が来るたび、
アメリカが原爆を投下した張本人であるにも関わらず、
何故か日本が「二度と過ちを繰り返さない」と繰り返しています。
「アメリカは戦争を終わらせるために
仕方なく日本に原爆を投下したのだから、
悪かったのは戦争を始めた日本である」
といわんとしています。
しかし、本書は
原爆投下は
戦争を早期に終わらせるために行われたのではなく、
新型兵器の威力を実験するために行われた
臨床実験であったと指摘します。
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こういった指摘はすでにご存知の方も多いと思います。
しかし、
日本に対する原爆投下は
太平洋戦争とは全く関係なく、
「ただ単に、原爆を投下するのに日本が都合がよかった」
ということを聞いて憤りを感じない日本人はいないと思います。
筆者は、ルーズベルト大統領が1932年は大統領に就任してから、
日本と戦争をする構想を持ち続けていただけではなく、
かなり早い段階で、
原爆を日本に投下する考えも持っていたと推測しています。(p.22)
ルーズベルト大統領がどのような考えを持っていたか、
新しい資料が公開されない限り、
証明することは不可能ですが、
アメリカのなかに
日本に対し原爆を使おうと考えていた人々がいたことは確かです。
真珠湾攻撃のほぼ一年前の1940年に
イゴール・クルチャトフ博士は雑誌のなかで
「日本の都市を吹き飛ばすような爆弾ができる」
と記述しています。(p.27)
真珠湾攻撃とは関係なく、
日本に対する核攻撃が
既定路線であったとしたら
日本が戦争を始めなくとも、
広島、長崎の方は原爆投下により
虐殺されていたということです。
アメリカは
真珠湾攻撃がなくとも、
南京大虐殺やフィリピンへの侵略など
別の口実を作って
日本に対し原爆投下を行なっていたでしょう。
日本はロシア、中国という核大国と隣接しています。
日本に対する核攻撃という悲劇を繰り返さないためには、
白紙の目で第二次世界大戦を見直すべきです。