先日、北京オリンピックが閉幕しましたね。

 

仙台市出身のフィギュアスケーター羽生結弦選手が、クワッドアクセルに挑戦する姿に感動したという方も多いのではないでしょうか。

 

そんな、宮城・東北が誇るスポーツ選手・羽生選手に関する記念樹が現在七北田公園にあり、まもなく、公園内の別の場所に移植される予定です。

 

先月末、河北新報朝刊に記事が載っていたので、気になっていたという方も多いはず。その記事や七北田公園都市緑化ホールのスタッフブログからの情報を参考にして、紹介します。

 

2018年6月、平昌オリンピックで2大会連続の金メダルに輝いた羽生選手の偉業をたたえ、県内の労働団体から仙台市に桜の木「オオシマザクラ」が寄贈され、七北田公園の泉ケ池の南側に植樹されました。羽生選手の母校である七北田小学校が近いので、七北田公園に植えられたそうです。

 

羽生選手のファンのみなさんがSNSで「羽生桜」「ゆづ桜」と紹介したおかげで、毎年春になると、羽生選手ゆかりの地を巡るファンを中心に、国内のみならず、海外からも多くの人が訪れる、仙台市泉区の名所になりました。

 

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その桜ですが,残念なことに生育が芳しくないそうです。幹割れ(幹に亀裂が入り)、その亀裂にキノコが生え、葉もまばらな状態に。

 

この状態をみたファンからは、「心配なので、手入れをしてほしい」といった声が届いていたようです。

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生育不良の原因は,2つ考えられます。

 

①  植えてある場所の南側にヒマラヤスギやカシが並ぶ林があるため、日差しが届きにくく、日照時間が足りないこと

 

②    植えてある場所の周りが厚い石畳なので、根を十分張ることができないこと

 

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公園の管理をしている七北田公園都市緑化ホールのスタッフも、とても心配になり、何度か複数の樹木医の先生に見てもらい,アドバイスを受けたそうです。

 

2020年秋に、「これはちょっと心配な状態。伐採も考えなくてはいけないかもしれません。

でも,今は剪定し,もう少し様子を見てみましょう」と診断を受けたものの、昨年2021年夏には、「ずいぶん樹勢が戻ってきました。移植のチャンスです。寒い時期がサクラの移植に適した時期なので、2月末の雪のない日に移植しましょう」とアドバイスをもらい,仙台市公園課と協議を重ね,今年の2月末から、おそくとも、今年度中には、移植することになったそうです。

 

移植する場所は,泉ケ池の北側に広がる芝生の丘。ちょうど今の場所から,池を挟んで向かい側。ここは、周りに遮る樹木がないため日当たりも良く、サクラの生育に適した場所で、順調な生育が期待できるということです。 

 

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ちなみに、移植は植物にとって,とても大きなリスクを伴いますが、移植することで、環境が改善され、古い根っこを切ることによって、新しい元気な根の発生を促すことにつながる作業でもあるそう。

 

気になる移植のタイミングですが、七北田公園都市緑化ホールのスタッフに聞いたところ、

「実際の気温ではなく、地面の温度が上がって、土が凍っていない時が移植のタイミング」

とのことでした。館長をはじめ、スタッフのみなさんは「移植予定のオオシマザクラも、羽生選手のように、逆境を乗り越えて元気になってほしい」と、願っています。

 

みなさんは、オオシマザクラの花言葉を知っていますか?

 

「心の美しさ」

 

他の桜と比べて花の色が白いことから、このような花言葉になったとか

 

まさに、羽生結弦選手!!

 

今回の移植が上手くいけば、今年の春に、桜を見ることができるかもしれません

 

頑張れ!!ゆづ桜!!

みんなで、応援していきましょう。

 

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今後、七北田公園都市緑化ホールのスタッフブログで、移植の様子や生長の様子を随時お伝えしていく予定です。気になる方は、ブログをチェックしてみてくださいね^ ^