1970年代前半に一世を風靡した、いわゆるベンチャーズ歌謡には数多くの名曲があり、昭和歌謡に大きな存在感を示しています。アメリカのエレキバンドがどうしてこんなにうまく日本の歌謡曲が作れるのか本当に不思議なくらいです。

その中でも昭和46年に発売された渚ゆう子さんの『京都慕情』は、私の一番好きな曲です。特に抒情的なメロディーが秀逸です。

原題は「Reflections in a Palace Lake」でイメージとしては京都御所の池に映った景色といったところでしょうか。いずれにせよ和の雰囲気をうまく表現した曲です。

渚ゆう子さんの素直なくせのない歌唱が心地よく、私は当時ラジオの深夜放送で聴いて、いい曲だなと聴き入っていました。

ところでサッカーJ2の京都サンガFCでは、サポーターがこの曲のメロディーでアンセムを歌っているようです。これからも京都を象徴する曲として末永く愛好されることでしょう。