大変、ご無沙汰を致して申し訳ありません。

 

「タイトル」からみてお分かりのように、母親は未だ闘病中で生きております。

 

早速ではありますが、前回ブログ(2015年9月)以降の母親の闘病記録をザッと書き記していこうと思います。

 

2ndナベルビン・ジェムザールは結局、2015年11月末の8回目まで継続いたしました。

 

その効果は、緩やかであり、副作用の方も、母親的には受け入れることが出来るレベルではあったものの、腎機能の数値が思わしくないとの主治医の判断から、8回目で打ち切りになりました。

 

その後、正月明けより、ジオトリフの服用を始めました(2016年1月~10月)

副作用としては、下痢、手の指先の(爪周りの)腫れ、そして、脱毛(泣)。。

 

タルセバの時ほどではないにしても、下痢には悩まされていましたね。。

 

※1stイレッサ服用時の下痢の時は、母親も未だ60代前半で若く、体力もあったので、一日何回ものトイレも、そう苦ではなかったのですが、70代になってからの頻繁にくる副作用の下痢は、かなりの体力と精神力の消耗を伴うもので、、可哀想でした。。

 

結局、このジオトリフは1stイレッサの時のように、CEAを二桁に持って行くほどのパワーはありませんでしたが、2ndナベルビン・ジェムザールのような感じで緩やかに効いてくれたと思います。最後の2~3ヶ月は下痢が辛いとの母親の愚痴を主治医の先生が受け止めて下さり、20mg錠まで減薬して服用しておりました。

 

しかしながら、今年の9月位から、電話で母親と話していても「ホッホ、ホッホ」と息苦しく話すようになり、9月中旬に緊急入院して右肺に大量に溜まった胸水(幸運なことに今迄、微量の胸水は確認されても、いつの間にかに自然消滅していました)を抜いて、胸膜癒着術をしたり等、絶対安静の状態が一時、続きました。

 

主治医の見解も家族の思いも、服用中のジオトリフの効果が薄れて胸水が溜まったとの認識は一致していましたが、じゃあ、ジオトリフを止めて、次の薬は?となった時の考えは違っておりました。

 

両親、弟は、副作用が少ないといわれているオプジーボが希望。

それに対して、主治医は、現時点でのオプジーボには否定的。。

 

※恐らく、主治医は、オプジーボが母親にどう出るのか、全く予想が出来ないので、Goサインを出されなかったのでしょう。

 

※長年の副作用を伴う闘病生活と食欲不振、年齢的にも70を超えたこともあって、母親の栄養状況は余り、芳しくなく、今年の夏から、主治医に勧められてエンシュアリキッドを一日一本、文句を言いながら(笑)飲んでいる状態でして、点滴タイプの抗がん剤をする体力は、もはや残されていないと僕は思っています。

 

そういう状況下で、主治医が次に出されてきた選択肢は、AZD9291、、、つまりは、第三世代の分子標的治療薬のタグリッソでした。

 

しかしながら、このタグリッソを服用するためには、今一度8年ぶりに気管支鏡による検査(生検)をして「現在の」肺内の癌細胞を摘出し、タグリッソに適合するかどうかのチェックをうけて「合格」を貰わないといけないらしく、母親はかなり逡巡していました^^;

 

 

といいますのも、8年前の気管支鏡検査の時の余りの辛(苦しさ)さが、頭にこびり付いていたからでした。

 

でも、家族の懸命な説得により、母親も「生き抜くため」に気管支鏡検査をOKしてくれて、必死な思いで臨んだところ、母親曰く、今回は楽だった、、、技術の進歩は凄いね^^と。

 

そして、検査の結果も、一発で、適合することが判明し!!10月25日からタグリッソの80mgを服用しております。現在までの副作用は、指先の爪周りの炎症くらいで、酷い下痢などは、未だなく、また、息苦しさも完全に消えて、電話口では、私に、大声で文句を言ったり、注文をつけたり(笑)、今度もまた、肺がんステージⅣのおばあちゃんは、、奇跡を起こしてくれました。

 

思い起こせば、ぬらりさんが、亡くなるちょっと前のブログにて、アファチニブ(ジオトリフ)が早く承認されれば良いな、しかしながら、アファチニブよりも、更に凄い薬がある(タグリッソ)と書かれてから既に5年以上が過ぎようとしています。また、NONさんが、ブログにて、クニちゃん(NONさんは、当時、AZD9291という名前だったタグリッソの治験に参加して服用されていました)と親しみを込めて、名づけ、頑張ってらっしゃるのを読んで、早や、3年。。

 

まさか、まさか、私の母親が、分子標的治療薬の第一世代のイレッサ、タルセバ、第二世代のジオトリフ(2016年1月~10月までの約9ヵ月間)、そして、第三世代のタグリッソまで、無事に到達できようとは、心の中で願ってはいても、現実に到達するとは思ってもいませんでした。

 

闘病生活が始まって8年余りが経ちますが、身体をはった母親の頑張り、それを傍で温かく支え続ける親父の頑張りには、ただただ、頭が下がる思いで一杯です。応援してくれる全ての人に、感謝、感謝、感謝です。本当に有難う御座います!

 

そういう訳で、3ヶ月ほどの遅れとなりますが、無事に、母親が「9年生」に進級しましたことをご報告させて頂きます。

 

※上記の期間中、母親は月に一度必ずランマークは注射しております。

 

※幸運なことに、現時点では肝臓や脳などへの新たな転移箇所は確認されていません。

 

 

追伸

 

このブログの御意見番であった「しんちゃん」さん、そして、WINさん、study2007さんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。ブログを通して、沢山の励ましや気づきを頂き、本当に有難うございました。いつまでも忘れません。



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