タキソテールがダメだったと主治医から言われた時は、私以上に両親は、ショックが大きかったと思います。

私は、1回目の点滴以降のCEAの推移からして、タキソテールが効くことは、もはや難しいのでは?それならば身体の負担が少ない内に1回で打ち切って次の 治療へ!というスタンスでしたが、両親は最後まで主治医を信じて、主治医からの最低でも2回はしないと「効果の判定」は難しいと言われての、この結 果・・・。

只、私の母親の場合、パクリタキセル(タキソール)もタキソテール(ドセタキセル)も最後の最後まで、相性が悪くて、未だに思い出したくもない抗がん剤であることは間違いないのですが、、これは、あくまでも「タキサン系が合わなかった悲しいケース」であり、、、この抗がん剤を使って、現在、効果が現れて穏やかに楽しく過ごされている方も「中には」いらっしゃいます。



まぁ、1年経った今だから言えることなんですが、、、私がその当時、強く主張していたタキサン系の抗がん剤に比して副作用が少ないと勧めていたTS-1の代表的な副作用は「食欲不振」です。

その当時、私は「食欲不振」というものを軽く考えていました。

つまりは、薬の副作用のピークを越しさえすれば、母親は胃や肝臓等に転移していないので食欲は「今までのように」時期に回復すると。

ところが、既にブログでも書いていますように今年の1月下旬からの放射線治療と抗がん剤点滴の併用治療の副作用によって母親が食道炎を発症し極度の食欲不 振に陥り、どんどんと真綿で首を絞めるかのように弱っていくのを目の当たりにして、漸く、「食欲不振」の本当の怖さを思い知らされました。

そう言う訳で、今となっては、再び抗がん剤の選択という話になった時にTS-1を母親へ強く勧めるかどうかは分かりません・・・・。