たけやぶやけた | 流離のロマンチストかく語りき

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何か書けと言われても、何と書いたらいいのか、、、、

とりあえず、暇な方は、ちょっとだけでもお立ち寄りくださいね。


カミさんが大声でヤブが火事になったんだって!って言うので、どこぞのアホがムシャクシャして近所の竹藪にでも火をつけたのかって思ったら違った。メラメラ

火事になったのは、ヤブはヤブでも竹藪のヤブではなく蕎麦屋のかんだやぶそば

そうそう、ここでも何度か書いたが、僕は、東京の神田生まれである。

正確に言うと外神田なんだけどね。

ちなみに、外神田と言うのは、今現在の秋葉原の辺りになるのかな。

そんな僕が麺類の中では、うどん、ラーメン、スパゲッティを差し置いて、蕎麦が一番好きなことはカミさんも承知の通り。

だから神田の老舗の蕎麦屋が火事になったことで、僕が驚くと思ったのだろう。

けど、ハッキリ言っておこう。

神田生まれで蕎麦が好きな僕にして、かんだやぶそばは、1度も入ったことがないのである。

贔屓にしてる蕎麦屋と言えば、同じ町内に有った(今は知らん)O村庵くらいだが、出前を頼む時は、何時もカツ丼で蕎麦は食べたことがない。

で、今から25、6年前に、母親がカレー南蛮を頼んだ際、一度目は丼の破片、二度目が金束子の破片と二度も続けて異物が混入してたので、以後、二度と出前を頼まなくなって今日に至ってる。

まあ、そんな酷い店は例外として、そもそも一番好きな蕎麦は?と問われた際、僕は迷わず駅の立ち食い蕎麦と答えるくらい拘りなんかもっていない。

その代わりに食べる蕎麦は、必ず掻き揚げ月見蕎麦でなければならないのである。

蕎麦の上に、掻き揚げと生卵をトッピングしたアレね。

その起源を語るには、高校時代にまで遡らなければならない。

高校時代は、3時限目が終ると早弁ならぬ早蕎麦で学食の蕎麦屋に行ってた。

そこで何時もオーダーしていたのが掻き揚げ月見蕎だったのである。

嬉しいことに、何時も贔屓にしてくれるからと、掻き揚げ月見蕎麦を頼むと、力(餅)もオカメ(蒲鉾)もキツネ(油揚)もタヌキ(揚玉)もウサギ(?)もネズミ(??)もトッピングしてフル装備で出してくれてた。

それでも当時の値段で180円だった。

ちなみに、その頃の100円は、銀座(長万部銀座やカムッチャカ銀座とかじゃないぞ)の一等地に庭付き一戸建ての家が買えた時代。(

それを食べ、次の4時限目が終ると普通?に化学室に行き、持参した弁当を実験器具乾燥機で温め、キープ(早い話が勝手に買い置きしてた)しておいたコーヒーを入れてランチタイム。

そして次の5時限目が終ると、再び学食でフル装備の掻き揚げ月見蕎麦を食べる。

部活が終って帰る際、正門前のパン屋で惣菜パン(たまごサンドと焼き蕎麦パン)とコーラ(僕はチェリオ派じゃなかった)を食い、帰宅後に普通に夕食を食べ、深夜にお犬様との語らいでクッキーとミルクティーと時々ホッケの燻製を。

1日の摂取カロリーは、軽く5000Kcalを超えてたと思うよ。

な~んて、回顧話はどうでもいいんだけど、神田の生まれで、蕎麦好きな僕にして、一番好きな蕎麦の食い方が立ち食い蕎麦屋の掻き揚げ月見蕎麦だというだけの話でした。

補説をしておくと、立ち食い蕎麦屋の蕎麦が好きでも、店の中で立って食うのは好きじゃない。

食事くらい座って食いたいし、せせこましいのも苦手。

猫舌なもんで、熱いものを食うのに時間が掛かるんです。

それとは関係ないんだけど、蕎麦通を気取ってる奴も好きになれない。

作る側には拘って欲しいとは思うけど、食う側にとっては、たかが蕎麦でいいのだ。

美味いものが幾らでもある昨今、なんで蕎麦の良し悪しに一喜一憂しなくちゃなんないの?

蕎麦掻なんぞ有り難がってる奴の気が知れない。

と、何時も心じゃ思っているけど、口には出さないよ(文章で書いちゃったけど)。

楽しみ方は、ひとそれぞれだし。

けど、江戸っ子面して偉そうに薀蓄たれてる奴は、鼻持ちならねーのよ。

ということで、皆さん、火事には気をつけましょう。