音楽を楽しんでた時代 | 流離のロマンチストかく語りき

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何か書けと言われても、何と書いたらいいのか、、、、

とりあえず、暇な方は、ちょっとだけでもお立ち寄りくださいね。


ストックしてあった飲み物が底を尽き掛けたので已む無く買い出しに行って来た。


と言っても、僅か百メートルにも満たない場所にだけど。


けど、そんな距離を歩いただけで汗がダラダラ。


暑さが厳し過ぎるのか、それとも俺の体力が衰えてるのか、、、


まあ、その答えは出さぬが花ということで。


あまり暑かったので、隣のコンビニで串モノや惣菜類を何点か仕入れ軽く一杯。


で、一杯やりながら観てたのは、数年前にNHK(BS)で放送された坂崎幸之助が司会を勤めるフォークのイベント番組。


今日観てたのは、山崎ハコや遠藤賢司がゲストで出てる時のと、加藤和彦やガロの大野真澄等がゲストの時のもの。


まあ、内容的には、今更アッシがどうこういうようなことでもないので差し控えるとして、感動したのは、オマケのコーナーで、アルフィーの桜井氏が登場して坂崎幸之助とサイモン&ガ^ファンクルの曲を幾つか披露したのだがギター1本で即座にハモれるのが素晴らしかった。


幾度となく繰り返し練習した曲は、ほんの一部を聴いただけでも、声が、指が、手足(ドラマーだったもので)が、条件反射の如く反応してしまうものだ。


そんなことを考えながら観てるうちに、バンドという形で音楽を始めた若かりし頃を懐かしんでしまった。


中学を卒業したばかりの15、6歳の頃、僕の狭い部屋の中に、男3人が集まってバンドの練習をしたものだった。


今考えれば、足立区の家(通称”お花の家”)の僕の部屋の広さ(というか狭さ?)は、僅か4畳半。


しかも、そこにアップライトピアノ(グランドピアノを置ける筈がないので当たり前だけど)とデスクと4チャンネルステレオが置いてあった。


従って、空いてるスペースは、2畳分有るか無いかで、そこにドラムセットをセッティングしてたんだから思い出しただけで息が詰まりそう。


エアコンなんてなかったので、雨戸を閉めた部屋の中は、軽く40度を越えていたに違いない。


そこで、山本君のギター、両角君のベース、そして僕のドラムのトリオセッション(っていえるようなレベルじゃなかったけど)をしてたのだが、だいたい何時も途中で両角君がリタイヤして、最後は、僕が代わってベースを弾いて、山本君がギターを弾きながら熱傷して締めていた。


住宅街だったので、2度ほど近所の苦情を聞いて警察が来たっけ。


ただ集まって一緒に音を出してるだけで凄く楽しかった。


下手同士で当たり前だったし、何の柵も見栄もなく好きなことが出来たからね。


プロ若しくは、プロを目指すもの同士となれば、なかなかこうはいかなくなってしまう。


振り返ってみると、何の欲もなく、ただ楽しく音楽をやったのは、後にも先にもこの時だけ。


勿論、上手い奴らとセッションする時の緊張感は、違った意味で堪らないものがあるけど、音楽の基本は、自分が楽しむこと。


そういう意味では、至福の時代だった。


ご近所さんには、多大な迷惑をかけちまったけど、、、


な~んか、坂崎&桜井コンビのS&Gを聴いてたら、あの頃が無性に懐かしく思えてしまった。