ここ最近、物忘れがひどくなってきているようです・・・。
よく使う言葉、人の名前、旅行に行った先の地名、自分が書いたBlogのエントリでさえも・・・。
情報化社会の中で、過去に類を見ないほど人間の脳の中は情報が飛び交っているのでしょうけど、私の頭の中では「喉元まで出掛かっているんだけれどもあと一歩が出てこない」という状況が頻発しています。
脳の中には確かにその情報が存在しているんだけれども、その情報に行くつくまでの経路がなかなか見つからないのでしょうか。
いうなればHDDが肥大化したPCと同じ。
巨大なストレージに溜め込まれたデータの検索に手間取り、なかなか情報が引っ張り出す事ができません。
また、その情報の記憶を辿るキーワードも複雑化して単純な検索ではなかなか出てこない。
外部からの刺激によって記憶がフラッシュバックし、ようやく思い出すことができるなんてしばしばです。
これで一番困るのが、その脳の中でその情報に行き着くまでの経路が見つかりにくいと言う事は、その記憶自体が認知できていないと言うことです。
何が困るかって、その記憶が過去に記録・体験しているものと判別できない故に、それら過去の情報を拾い集めて分析する事が難しくなると言う点。
過去の経験を次に活かすということが難しくなると、その改善の手段が思い浮かびません。
あまり重要視しない事は脳の片隅にすぐに追いやってしまう自分の性格によるものかもしれませんが。
こんな事がありました。
ある日、風邪をひいた私は友達にその事を伝え、早く治らないものかと愚痴をこぼしていました。
そうすると、その友人は
「風邪ひいた時は、寝る前にスポーツドリンクを飲んで布団をかぶって大量に汗をかけばいいよ」
と伝えてくれました。
どこかから仕入れた情報を、元気の無い自分に教えてくれたんだと思いましたが、そのすぐ後に
「30年間、何度も風邪をひいてきたんだから自分の経験から、早く治る方法を見つけられるものだよね」
と。。。
確かにそうです・・・。
仰る事はもっともなんですが、自分の中では風邪への予防の事は頭にあっても、ひいてしまった後の対応方法については、「風邪薬を飲む」か「暖かくして睡眠を沢山とる」ぐらいしかなかったわけです。
ましてや、過去の風邪の記憶なんて頭の片隅にも残っていません。
覚えていても、「今年の1月ぐらいに風邪をひいたなぁ」と言うぐらい。
その時にどの位の熱が出たのか、どの位の期間で完治したのか、その時に取った行動とはなにか、なんて事はまったく覚えていません。
それらの記憶が無い故に、次に風邪を引いた時の対応にも活かせない訳です。
しかし、よくよく考えるとこの発想は間違えています。
記憶が残って無いから次に活かせないのではなく、次に活かそうとする戦略的な発想が無いから記憶しないわけです。
もちろん、記憶力がいい人・悪い人というのはいますけど、その発想であればこの記憶力と言うのはさほど問題にはなりません。
自分の脳に記憶できないのであれば、メモなどに外部記憶させていれば良いだけですから。
また、記憶力は鍛える事も可能です。(この辺りは、ごまんとある記憶術 に関連する書籍を参考に)
ただし、PCの場合と同じくして自分の脳に長期記憶することができる人は、その頭の中で完結する事ができますので分析処理においてはメリットがあります。
長期記憶力が無くて最も困るのは、分析しようと言う戦略的発想が頭に思い浮かんでもそのインプットとなるデータがすぐに手元に集まらないと言う点でしょうか。