いすけ屋


 世紀の大発見STAP細胞を若き女性が生成に成功したというニュースは世界中を駆け巡ったが、中には先を越されて妬む者もいる。発表論文を綿密に調べ上げ、骨子には関係ないサブルーチンのところが、他の論文と似ているとか、誰も再現に成功していないとか、いちゃもんをつけた。妬みの結果である。お祭り騒ぎが大好きな新聞各社は、これまでの態度を急変させ、いかにもこの研究が偽物だったのでは?といったニュアンスの報道をするようになった。それでも私は理系の一員として、ES細胞で韓国の某教授がやらかしたのような捏造は、彼女(小保方さん)には絶対出来ないだろうという確信があった。日本人はそこまで大きな嘘はつけないし、受ける評価は、フィギュアスケートの「採点」ではなく、どの科学者が見ても結果は同じであるからだ。論文の一部がまずかったぐらいで大騒ぎするような問題じゃない。


 その細胞を再現出来ないのは、生成方法を細部に発表していないからで、登録その他の関係で簡単には公表できない部分があったからだ。今のところ、若い雄のマウスが成功率が高いそうであるが、これを早くヒトの細胞から作ってもらって、すでにiPS細胞では臨床実験に入っているようなので、これに追いついて欲しい。これは世界の先端をいく技術であるから、西洋人の妬みを買った面もあるが、日本は我が道を行けばよい。安倍さんが言う、世界の中心に日本がなることは、決して夢ではない。しかし、ほっとした。