日本プロ野球選手会労組、WBC不参加表明 | 一水会活動最新情報!

日本プロ野球選手会労組、WBC不参加表明

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前回の2009年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、日本の連覇で盛り上がりました。

そして来年の大会では、日本の3連覇が期待されていました。

ところがこの大会の舞台裏では、あまり爽やかではない話があったようです。

アメリカにある大会運営機構のWBCI(ワールド・ベースボール・クラシック・インク)が、スポンサー収入やグッズ売り上げなどを一括管理しているのです。

その分配比率は、MLBとMLB選手会が66%、NPB(日本プロ野球機構)が13%と、かなり片寄っているのです。

この点について、日本の選手会は異議を唱えていますが、WBCIからは回答がないとのことです。

野球ファンはWBCを楽しみにしているでしょうが、もういいでしょう。

日本のプロ野球の場合、主たる試合は国内リーグであり、国際試合は付け足しに過ぎません。

野茂やイチローが渡米し活躍した当初はまだ日本人として嬉しいという感慨はありましたが、ダルビッシュ、黒田、西岡など多くの主力選手が流出するとなると、また別の話です。

かつて、ヤクルトに在籍したホーナー選手は「ベースボールと野球は違う」と言い放ちましたが、その通りなのです。

スポーツまでもアメリカ標準に合わせる必要はありません。スコアの“BSO“表示も“SBO“に戻せばいいし、統一球にもこだわらなくてもいいでしょう。

となると、某新聞社のオーナーと同じような意見になってしまいますが、あの方は球界のガンなので、同意見であっても、球界から去ってほしいとは思いますが…。(N)
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日刊スポーツ

 労組日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は20日、大阪市内で臨時大会を開き、来年3月に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC) に参加しない方針を全会一致で決議した。米国が主導権を握る収益配分の不均衡を問題視。1年前から日本代表を支援する企業のスポンサー料を日本側に譲渡す ることなどを求めてきたが改善されなかったため、不参加を決めた。一方、すでに大会への参加を表明している日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショ ナー(70)は、早急に選手会側と話し合う意向を示した。
 選手会の決断は重いものだった。臨時大会後に会見した新井会長はこう切り出した。「先ほど行われた臨時大会で、WBCに出場しないということが正式に決定されましたので、皆様にご報告したいと思います」。3連覇がかかるWBCへの不参加を表明した。
 選手会は、かねてスポンサー収入の権利について改善すべきと主張してきた。現在はスポンサー料、グッズのライセンス収入などはすべて、MLBとMLB選手会が設立した大会運営会社WBCI(ワールド・ベースボール・クラシック・インク)に入る仕組み。そのため大会そのものではなく、侍ジャパンというチームを支援したい企業のスポンサー料も、すべてWBCIに入る。
 この点について選手会の松原徹事務局長は「本来、日本が持っている権利だ」と主張する。選手会によれば、大会のスポンサー収入の約70%は日本がもたらすものという。チームスポンサーが認められれば、日本代表の収入は大幅に増えることが見込まれる。
 選手会は昨年の臨時大会で「事態が改善されない場合はWBC参加を見送る」と決議。その後、当時のオーナー会議の議長だった楽天島田オーナーらが 渡米して米国側と交渉を行ったが、目に見える成果はなかった。新井会長は「あれから1年。主催者から何の返答もなかったので、苦渋の選択をせざるを得な かった」と、米国側からの歩み寄りがない現状を要因に挙げた。
 過去2回の大会で世界一に輝き、野球ファンのみならず日本中から期待されている。新井会長もその点は理解しており「僕たち選手ももちろん、大会に出場したいと思いました。ただ、5年後、10年後の世代のことも考えなければならなかった」などと話した。
 常設化された侍ジャパンには協力していく方針。今後は、国際野球連盟(IBAF)と連携するなどして、参加国が平等に利益を得られる新たな国際舞台について考えていくという。新井会長は「WBCを前提とした侍ジャパンではなくて、新しい国際大会を作っていくことも考えています」と話した。
 このまま、3大会連続世界一の夢は絶たれてしまうのか。「条件が改善されれば参加する可能性はあるのか?」の問いに、新井会長は「仮定の話に対して、今この場で正確なことを答えることはできません」と含みも持たせた。今後の行方が注目される。